海外Q&Aサイトの「【アニメ】二次元嫁のいる男って人生で何か感情的なものが欠けているの? だとしたら、それって悪い事? 二次元嫁現象によって考えられる影響は?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(アメリカ)
君はごく普通のファンコミュニティを、何かそれ以上のものに誇張して考えていると思う。

どんな国でも男の子や女の子は、理想化された空想の人物像にロマンチックな気持ちを表す傾向がある・・・相手はコンピュータプログラムだったりピンナップ写真だったり、エルヴィスだったり恋愛小説の登場人物だったりする。それだけのことだ。

以下は1940年代を舞台にしたハリウッド映画の登場人物で、いかにも典型的なオタクだが、但し彼らの場合、愛の対象は手の届かないロシア人女性捕虜と、想像上の妻であるベティ・グレイブルだ。



参考:動画は、ビリー・ワイルダー監督の映画『第十七捕虜収容所』(1953年)

二次嫁というのもこの理想化のおとなしい形で、どの文化にもあるし、何も新しいものや異常なものではない。クレオパトラだってファンはいただろう。

こういう少年少女もいずれはパートナーを見つけるし、それまでは、感情に一生傷跡を残すハイリスクで皮相な関係だけを続けて行くよりも、理想のパートナーについて空想した方がずっと健全だろう。

われわれは米国の高校や大学で性的略奪が起こるのを目にしているが、それに比べれば抱き枕や恋愛シミュレーションゲームは遥かに健全じゃないか?



■回答者2(オーストラリア)
遅くなった・・・が、これには回答せねば!
ただ先に謝っておこう、今は午前12時で、しかもスマホで打ってる。

まず初めに言っておきたいのは、僕は自分で自分のことをオタクとは思っていない。しかしそれは「恋愛シミュレーションゲーム」[1]や初音ミクを楽しまないってことではない。

以下の僕のとりとめのない推論には確かな証拠はないけど、信頼できるソースで読んだことだ。

日本の出生率低下の現状は、アニメ文化というよりも日本の文化全体に関わることだと思っている。日本の文化は「学校に通って、就職して、結婚して、上がり」みたいな、先天的な家族構造を押し付けることが多い。こういったシステムは、家族の価値だけでなく文化的な価値にも従うように、個人に強い圧力をかけている。

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日本人は何よりも敬意と誠意に最大の価値を置く傾向が強いが、それは親や伝統には逆らわないということだ。

日本の教育システムが西洋の世界とは根本的に異なっていることは言うまでもない ― 西洋に比べてずっとハードで、楽しくない。
学校教育の重圧に自己抑制(気持ちや意見を表に出さないこと)、そして家族からの強い期待が加わると、出来上がるのはお互いにコミュニケーションができず歪んだ価値観を持った少年少女の世代だ。
何が言いたいかというと ― こういう強いストレスの下にあると、子供たちは自分の人生というものを持たず、ただ何かに安らぎを見出そうとするんだ。

そして安らぎを求めている時、幸せは、少なくとも日常からの息抜きは、アニメのようなものの中に見つけやすい。この種の子供たちは知らない人や異性とコミュニケーションをとるのを困難に感じているからだ。

もっとも僕のアドバイスは話半分で聞いてくれた方が良い。単に自分の経験を通した推測に過ぎないからね。

彼らが単にアイドルを求めているだけだという上の回答も支持するし、すごく分かる。

個人的に、僕はアニメ様式のアートのファンだ。好きだから。

また個人的に、好きな恋愛シミュレーションゲーム/ビジュアルノベルもある ― 起こることを自分で選択する非常に長い物語みたいなものだ。

最後に、初音ミクは愛してる。単にコンセプトとキャラに夢中なんだけど、音楽も気に入ってる。

(注:やべー超かわいい! 彼女を抱きしめて離したくない!)

これで僕は出生率に貢献しない世捨て人になるか? ま、多分ない。

[1] 恋愛シミュレーションゲーム ― ビジュアルノベルはこのカテゴリの中に入るものだと思っている。

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■回答者3
二次は三次より良い。以上。

あるいは、別の言い方をすると・・・アニメキャラは完璧だ。たとえ欠点のある人物ということになっていても、その欠点は更に魅力を増すだけだ。人が二次嫁を持つのは「人生で何か感情的なものが欠けている」からではなく、強い感情と共感があるからだ。二次嫁を持つというのは、あるキャラがセクシーだとか可愛いとか思っているふりをするただのジョークではない。二次嫁を持つには、他人に ― 架空の人物であっても ― 感情移入し自分のことのように感じる共感という能力が必要だし、また架空の人物だという事実にも関わらず文字通り恋に落ちる能力も必要だ。個人的に、本気で二次嫁を持っている人は一番心の広い人じゃないかと思う。これに何か問題があるか? 誰のことも傷つけてはいないと思うね。自分が幸せになることを楽しんじゃいけないのか?

私自身は、半分冗談、半分本気で二次嫁を持っている。更に、私の好みは現実の人々とは余り合わなくて、だから代わりに二次嫁を持つことを選んでいるというのもある。



翻訳元:Quora



日本→アニメ→出生率低下というステレオタイプはよく目にします。



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