海外Q&Aサイトの「アニメはこんなに人気があるのに、なぜ多くのアニメ番組が財務上の理由で1期だけで終わるの? なぜ日本の企業はそういう番組のために資金を調達できないの?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1
実際には、アニメ番組が1期で終わるのには多くの理由がある。必ずしも財務上のトラブルだけが原因ではない。

『ノーゲーム・ノーライフ』は1期で終わったが、これはライトノベルのイラストレーターに関する盗作スキャンダルが原因だった。スキャンダルが解決するまで、どの会社もこのシリーズには関わりたがらない。

『このすば』はライトノベルをプロモーションし売上を伸ばすことだけを目指していたので、もともと1期だけの予定だった。しかも低予算で製作された。(しかしこの番組があれほどの評価を得るとは誰も予想しなかった。そしてこれに照らして、2期が作られた。)

次に、君はちょっと誤解しているようだ。アニメは人気がある、確かに。世界中の人がアニメを熱愛している。とはいえ結局のところ、実際これらの「ファン」は誰もグッズやDVD、マンガやライトノベルを買わない。何百万というこの手のファンは、オンラインの違法サイトでアニメを見ている。そしてCrunchyrollやFunamationのような合法のサイトで得られる金も、決して多くはない。日本の市場は今も主要な決定的要因だ。しかも、良いアニメが1本出るごとに少なくとも3~4本の平凡なアニメと、1本の超ゴミなアニメが作られる。こうした最底辺の番組を見る人は一握りだが、それもまた誰もラノベやマンガ、グッズを買いたいと思わないという同じ問題に行き着く。

これが次の論点に繋がる。なぜ企業は資金を調達しないのか? 単純だ。多くの企業が存在する理由は何か。金を稼ぐためだ。『バッカーノ!』のような人気アニメが海外の批評家に絶賛を浴びても、日本の市場でまともに稼げなければ、どの企業も2期に資金を提供したいとは思わない。また前述の通り、『ノーゲーム・ノーライフ』のような非常に稀な法的問題もある。



■回答者2
回答するために、幾つかの例に目を通してみよう。

簡単に言うと:金、人気、原作。

『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』 ― 米国ではヒットしたが、日本ではマンガもアニメもそれほど受けなかった。佐藤大輔は新章に着手していたが、2017年に心臓病で亡くなった。

『デュラララ!!』 ― 評価は非常に高かったが、それに釣り合う結果は得られず、最終的に制作会社は自費で追加の3話を制作した。

『狼と香辛料』 ― 賞も獲った作品だが2期しか続かなかった。このケースはライトノベルの呪いという側面が大きい。一般的に言って、人気の高いラノベ作品でもアニメ化されるのは最初の3巻だけだ。

アニメは費用がかかる。13話で200万ドル(※約2億2500万円)以上、1話当たり10~30万ドル(※約1,100万~3,400万円)だ。しかしそれはまた、十分な人気があれば何期も続く正当な理由になるということでもある。あるいは『NANA』の場合で言えば、原作者の健康上の問題で中断したが、これは次期を作ろうにもその原作がないということだ。

あと当然だが、単にダメな作品というのもある。



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■回答者3(アメリカ)
これが俺らの話してる日本というものだ。アニメは極めて競争の激しい分野だ。アニメ制作会社は大抵次のヒット作を探していて、お前らが「期待以下」と呼ぶような作品も多々ある。そこそこ人気のある番組でも、費用を正当化するほどの人気がないと制作会社が考えれば引っ込めてしまう恐れがある。

そういうわけなので、早期に終了するアニメ作品の全てが財務上の問題で終わるわけではない。よくあるのは舞台裏の問題で、例えば声優や原作者、アニメーターの問題だ。初めから1期以上は続けず13話か26話にすることが決まっている場合もある。



■回答者4
驚くかもしれないが、こうした失敗の背後にある原因は俺らだ。そう、読み間違いじゃない。俺らが原因なんだ。大多数の視聴者は、無料のアニメストリーミングサイトに集まっている。

こうしたサイトは著作権者に1銭も払わず、その同意も得ずにコンテンツを配信している。
最近もいくつかのアニメが、素晴らしい作品だったのに大崩れした。
アニメの収入源は通常のTV番組、Netflix、Amazon Prime、Crunchyroll等だけだ。
なので、クリエイターを支援しその激務と努力に報いるために、こうしたサイトを購読することを勧める。



■回答者5(アメリカ)
人気のあるアニメもあれば、ないアニメもある。この質問は、映画は人気があるのになぜ全ての映画に続編が作られないのかと聞いているようなものだ。『ワンピース』のような成功した作品は何百話とあるが、その一方でたった13話しかない作品もある。また、アニメの多くは原作の宣伝に過ぎないということも考えるべきだ。肝心なのは、続きが見たいのならマンガやライトノベルを買うべきだ、ということだな。



翻訳元:Quora



まあ2期で失敗することもありますし・・・



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結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか (ディスカヴァー携書)



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