海外Q&Aサイトの「日本語は3種類の文字を使うから不必要に複雑な言語になっているって説に賛成?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(イギリス)
見た目ほど複雑じゃあない。

第2次大戦後の占領期間に、アメリカ人は日本語を改善したいと思った。当初の考えは、3種類の文字セットをローマ字のシステムに置き換えるというものだった。

しかしこれをやる前に、日本の識字率がどんなものかを調べておく必要があった。このため彼らは、調査にバイアスが入り込まないよう様々な所得層、社会的地位、教育レベル等から選んだ幅広い日本人をターゲットに調査を命じた。

その結果判明したのは、識字率は信じがたいほど高く、貧しい地域ですら当時のアメリカよりも高いということだった[1]。実に古代的な書記法のように見えるが、基本的にはあらゆる人が読み書きができたのだ。

この書記法をローマンアルファベットの使用に変える計画は、人々は今のままで問題なくやっているのだから不要ということで破棄された。

代わりに他の改善は実施された。日本語の標準化、公的に使用する漢字の数の制限、スペリングを新しくして発音通りに綴るようにすること(これは英語はやってないな)、等だ。

[1] これについてソースが見つけられないのだが、何度も読んだことなので自信を持って間違いないと言える(ソースが分かる人はコメント欄に書いてくれ)。

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■回答者2
カタカナとひらがなが加わることで、日本語はむしろ全体としては単純になっていると言ってもいいぐらいだ。このため言語全体が拡張しても漢字は比較的単純なものに留まり、なおかつ意味を取ることができるようになっている。また、ひらがなとカタカナは標準的な発音を維持するのにも役立つ。中国語に関して一番混乱を招くのは、個々の文字の発音が大きく変わることだ。日本では発音がひらがなの音に限定されるため、これが中国語ほど問題にならない。



■回答者3(ニュージーランド)
英語の不規則動詞と規則動詞、単語の読み方にスペリングが全く関連しないというクレイジーなスペリングと発音、複数形の-sの使用、主語と動詞の一致に対応しなければならない日本人にそれを説明してみてくれ。日本語は英語に比べれば簡単で、ひらがなとカタカナは2週間もあれば覚えられる。



■回答者4(メキシコ)
いや、3種類の文字は必要だ。

全部が1種類の文字で書かれていたら、日本語を読んで理解するのは本当に困難になる。

難しくて複雑な漢字がなければ、日本語はもっと理解するのが難しくなるんだ。



■回答者5
複雑ではあるが、不要というわけではない。3種類の文字のうち2種類は、大文字と小文字みたいなもので事実上一緒なので、一方を学べば両方学ぶのは十分簡単だ。これに中国語の文字を組み合わせるのが大半の混乱の元なんだけど、残念ながらどうしても必要なことで、現状の日本語を文字に書こうとしたら現実的に唯一の方法だ。



翻訳元:Quora



「なんであんな面倒くさいことやってんだろ」と思う気持ちは分かる気がします。



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