海外Q&Aサイトの「なぜスノーノイズはカラーTVでもカラーじゃなくて白黒なの?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(イギリス)
この質問をもう5分ぐらい見つめてる。なぜ今までこれに気づかなかったんだ?

つまり、当たり前に思えるだろ? スノーノイズ(砂嵐)はバックグラウンドの電波のランダムな高下がピックアップされて、画像に変換されたものだ ― 従って画面上のピクセルは完全にランダム化されている筈だ。

とすると、ではなぜこのランダム化が白と黒の2つの色だけで起こっているように見えるのか? カラー画面のピクセルがランダム化されれば、カラーの「雪」が出る筈では?

それでも、多くのTV(全てではない)は特徴的な「白い雪」を表示する。

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色は一切含まれない。なぜだ?


座って、これが起こる物理的な原因を考えようとした ― 何も思いつかない。

ちゃんと理由があるんだ:物理的なものではなく、回路/ソフトウェアの問題だ!

むかしむかし、テレビはカラーまたは白黒で放送されていた。便宜上の理由で、TVをモノクロで見る時には、画像に詳細な情報を含めるため、非モノクロ放送用のカラー情報が占有する帯域を使った。

これはつまり、カラーTVはカラー画像を保持できるように画像の品質を犠牲にしていたということだ ― ある周波数帯域を一度に専有できるのはその中の一つだけだからだ。

従ってTVは、いつこの情報を色のために使うのか、それとも高品質の映像のために使うのかを知っている必要がある。

そこでTVは「カラーバースト」信号を使った。これはスペクトラムの中の異なる部分を占め、カラーが使えるTVに信号を伝え、また校正データも含んでいる。

TVはコヒーレントなカラーバースト信号を受信しなければ、デフォルトで白黒モードになる。

歴史的には、これがカラーTVであってもスノーノイズが白黒である理由だ。

単純に、ランダムなバックグラウンドがコヒーレントなカラーバースト信号を生み出す可能性は無限に小さいので、TVはそれが高忠実度なモノクロモードだと仮定する ― そのため画像情報は全てそのチャネルで処理される。

これにより、白黒のスノーノイズができる。

中にはこのプロトコルを使用していないタイプのTVもあったので、カラーのスノーノイズを目にした人もいたのかも知れない ― が、大多数は白黒のパターンに従う。


過去には以上が正しかった。

今は全てがデジタルだ ― だから、TVを意図してアナログチャネルに合わせなければ、スノーノイズを目にすることはない(英国ではアナログチャネルは中止されているが)。

デジタルTVはスノーノイズを表示しない ― 単に「信号なし」のメッセージを表示するだけだ。しかし僕の両親のTVは普通と違うアプローチを取っている。デジタルチャネルでスノーノイズを表示するんだ!

このスノーノイズはパロディみたいなものだと結論するしかない ― 信号がない、何かが根本的に間違っているということを、視覚的に分からせようとしているんだ。みんなが白黒のスノーノイズに慣れているから、仕方なく今も使っているわけだ!

親切な他の回答者が、まさに僕の言っていることのYouTubeの動画のリンクを貼ってくれている ― デジタルチャネルでシミュレートされた白黒のスノーノイズだ!



YouTubeは、この動画はお住まいの地域では利用できませんとかの時にもこれをやることがある。

もう一度言うと、これは単純に「再生するものが見つけられません」ということを視覚的に表現するものだ ― 実際にバックグラウンドから画像のスノーノイズが作られているわけではない。完全に人工的なものだ。

従って今では、白黒のスノーノイズは人工的にシミュレートされた形でしか存在しない。それが白黒なのは、スノーノイズがそういうものだったからだ!



■回答者2(アメリカ)
アナログ放送テレビの標準は、もともと白黒向けに設計されていた。RCA(※アメリカ・ラジオ会社)のエンジニアたちは、既存の白黒信号を壊さずにカラーを追加する方法を探していた時、フレームレートが少し(人間の目には分からない程度)下がって2つの信号が干渉を最小化するように注意深く同期していれば、高周波の副搬送波で色の情報がエンコードできることに気づいた。

テレビがこの埋め込まれた副搬送波をデコードできるようにするために、水平同期信号に「カラーバースト」信号が追加され、色度と輝度の情報が同期されるようにした。

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[PAL方式の水平およびカラーバースト同期信号]

カラーバースト信号がない場合、TV受信機はカラー放送を受信していないと仮定し、色情報をデコードしようとしない。従ってスノーノイズを常に白黒として解釈する。

ちなみに、色情報をデコードおよびエンコードするのに使う発振器を制御するための3.5795 MHzクリスタルの需要が、これによって大幅に増大した。そこで極めて安価で信頼性の高い3.5795 MHzクリスタルがすぐに供給されるようになった。さらにこれは、直接にせよさまざまな倍数・約数を通じてにせよ、テレビ以外の機器でタイミングを制御するのに使われた。例えばコンピュータのクロック回路だ。

そしてIBMの元祖PCが4.7727MHzという奇妙なほど精密なクロックスピードだったのもこのためだ ― どれほどかと言うと、安価なクリスタルの4/3倍のスピードだ。



翻訳元:Quora



今まで見てきたのは偽の砂嵐だった・・・?



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