海外Q&Aサイトの「台湾人はなぜ韓国ではなく日本が大好きなの?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1
  • 台湾と韓国は第2次大戦後ずっと、きわめて似た経済的・政治的な発展段階にあり、多くの類似点がある(国際的には韓国の方が目立っているが、これは主に台湾の2倍の人口を擁しているためだ)。自分と同程度の相手を好きになりはしない。

  • 韓国には台湾よりずっと強いエンターテイメント産業があり、そのドラマや歌手は台湾でも人気がある。このため親韓的な台湾人も生まれてはいるが、しかし低級な趣味だとして馬鹿にされることが多い・・・

  • 台湾では韓国に対するライバル意識が広まっている。その大部分は両国が多くの産業で、特に電気部品で激しく競合しているという事実に起因する(上述の通り両国は似た発展段階にある)。もう一つの問題はスポーツだ ― 台湾が比較的上手いスポーツ(卓球、バドミントン、テコンドー、アーチェリー、そして何より野球)の多くは、韓国が上手くやる分野でもある(そして多くの場合台湾よりやや上手い ― 2倍の人口を擁することが実際助けになっているのだと思う)。

  • 馬鹿げた噂がたくさん出回っていて(例えば韓国の歴史学者は孔子が韓国人だと主張している等)、韓国の印象につきまとっている(こうした噂は中国でも有名で、どこから出てきたのか不思議だ)。スポーツ大会での韓国のスポーツマンシップに反する行為(例えば2002年ワールドカップ)も、台湾での韓国の評判を大いに傷つけた。

  • 35歳以上の台湾人は、1992年の韓国との外交関係の断絶を覚えているだろう。それ以前は韓国と台湾は事実上の軍事同盟だったが、1992年に韓国は台湾の代わりに中華人民共和国との国交樹立を選んだ。これ自体は何も異常なことではないが、韓国政府はこれを非常に無礼な仕方でやった ― 台湾の外交官全員に24時間以内に国外に退去することを要求し、中華民国大使館のすべての資産(建物を含め)は中国に移転された。



■回答者2(台湾)

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日本は中国のプレッシャーにより台湾との国交を断絶したとはいえ、台湾とは常に友好的な関係を維持してきたからだ。

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(日本の国旗を燃やす韓国人)

台湾は韓国との間に直接的な争議は一切抱えていない。あるとしたらハイテク機器の輸出に関してだけだ。

調査によると:

#台湾の嫌いな国ランキング
1位:北朝鮮 ― なぜだろうね?
2位:フィリピン ― 台湾の漁船を拿捕している
3位:中国 ― 国際関係では台湾をいじめている
4位:韓国 ― 運動競技での不正

#台湾の好きな国ランキング
1位:シンガポール
2位:日本
3位:カナダ
4位:EU

#日本の嫌いな国ランキング
1位:韓国
2位:中国
3位:アメリカ
4位:北朝鮮

#日本の好きな国ランキング
1位:台湾
2位:日本
3位:ドイツ
4位:トルコ

結論:
1. 台湾と日本はともに中国と韓国が嫌い
2. 台湾と日本はお互いに相手が好き
3. 日本は枢軸国の地域が好き



■回答者3(台湾)
本当かどうか分からないが・・・韓国が大好きで愛しているという台湾人は存在する。哈韓族と呼んでいる。日本が好きな台湾人は哈日族。中国が好きという台湾人がいたら哈中族だけど、これは存在しない。何にせよ、韓国製品ファンの台湾人の趣味に応えるデパートを見つけるのは難しいことではない。

この質問は、次のようにした方がもっと良いし正確になると思う:台湾人はなぜ日本ほどには韓国のことが大好きじゃないの? これに対する回答は、ブランド・ロイヤルティだ。日本がどうやったのか分からないが、日本ブランドの最大の、もっとも忠実なサポーターは台湾人に違いない。'90年代初頭から中頃は、アメリカのコマーシャルまでが日本の品質を強調していた。しかしアメリカでそんな日々は過ぎ去って久しく、今は誰も日本の製品を日本製だからというだけで優れていると言って宣伝はしないだろう。

とはいえ台湾では、日本の製品が世界最高品質だという熱狂はおさまらなかった。今日でも、台湾人の大半にとって「メイド・イン・ジャパンの製品」は自動的に「最高品質のもの」と翻訳される。台湾のテレビを見れば、テレビに出ている消費者向け製品の多くが日本の製品だ。僕が見たことのあるコマーシャルの多くは、その製品がなぜ良いのかすら言わずに「メイド・イン・ジャパンです!」とか「この製品を日本人に持たせてカメラをズームインだ!」、あるいは「日本語のフレーズをあっちこっちに入れよう!」という点にのみ焦点を絞っているようだった。



■回答者4(台湾)
免責事項:この回答は僕自身の、または偏った意見に基づいている。まあ、何だってそうだ。

日本:
  • 寿司が好きだし、寿司職人を尊敬している(寿司は食べられる芸術だ)。
  • ラーメンが好きだし、ラーメン職人を尊敬している。
  • アニメ、マンガ、J-pop、日本のエンターテイメント全般が好き。
  • 日本の文学が好き(例えば村上春樹)。
  • 日本人に自分が台湾人だと言うと、彼らはこう言う:「おお、クールだね。台湾人はすごく友好的で、台湾には何度か行ったことがあるよ。小籠包はほんと食べてみたいし、九份に行ってみたい!」こう言う日本人もいる:「おお、台湾は日本の弟/妹だよ」。

韓国:
  • 韓国の海苔が好き(日本の海苔よりも。「ごめんなさい!」(※原文ママ))
  • 韓国の辛い料理が好き(僕は辛いものが大好きだ)。
  • 野球のことになると、韓国人は台湾人に恨みを抱いている(そして逆もまた然り)。(しかしまあ、これは重要なことか? 多分僕が野球を好きじゃないからだけど)。
  • 韓国人に自分が台湾人だと言うと、彼らはこう言う:「ああ、そうなんだ」。
もっとも台湾人はまだ韓国のことが大好きだと思う ― 韓国のドラマやK-pop、韓国語に夢中の台湾人の女性は多い ― けど、台湾人と日本人の間の敬意と感嘆の念の方が相互的で、従って強い。自分のことを好きな相手のことを好きになるのは普通のことだと思う。



翻訳元:Quora



台韓断交時の話はすごいですね。



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