先日ご紹介した外国人「頭おかしいレベルのポリコレの例を教えて」→「OKサインは人種差別らしいぞ」から、もう少し回答をご紹介。


■回答者1(ギリシャ)
ポリティカル・コレクトネスは、しばらく続いていると思ったら最近ではいろいろ頭おかしくなってきた。

信号機の女性

オーストラリアでは、女性に対する「性の戦争」を闘うため、信号の中の小さな男性を女性に変えた。

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議会が「ブレインストーミング」を禁止

ポリコレが行き過ぎたもう一つの例、ここでも決定の裏には議会が。英国ケント州タンブリッジウェルズの議会は「ブレインストーミング」という言葉を禁止し、「思考のシャワー」(thought showers)と言い換えることにした ― てんかん患者の気分を害することを恐れて。異常だ。

怠け者の労働者

信頼できて働き者 ― これは確実に、雇用者が従業員を探す時の2つの重要なポイントだろう。いや、違うかもしれない。英国ハートフォードシャーのある人材派遣会社の社長は、こうした性質を求めてはいけないと言われた ― ノーフォーク州セットフォードの職業安定所が、そのような求人広告は信頼できない人々の「気分を害する」可能性があると告げたのだ。

愛や親愛という言葉

ブリストルの議会事務局にはきわめて狭量なルールがあり、職員は来訪者に「愛」(love)および「親愛な」(dear)と呼びかけることを禁じられている。議会の受付は、ブリストルの方言とされる愛称を口にしないよう言われている。プロフェッショナルでないし ― 誰かの気分を害する可能性があるからだ。

スーパーヒーローの暴力

英国のある学校は母親に宛てて手紙を送り、子供が『ワンダーウーマン』のランチボックスを持っているが、今日の社会ではこれはあまりに暴力的だと告げた。

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※翻訳:
「親愛なるダニエルとサラ

 私たちはローラさんが、スーパーヒーローのイラストの描かれた『ワンダーウーマン』のランチボックスを持っていることに気づきました。当校のドレスコード遵守のため、私たちはこれを学校に持参しないよう求める必要があります。

 私たちの定めるドレスコードでは、子供たちは衣類(靴と靴下を含む)、リュック、ランチボックスで、いかなる形でも暴力的な画像を校内に持ち込まないことを求めております。『暴力的なキャラクター』は、暴力を用いて問題を解決する人物と定義しております。スーパーヒーローは確実にこの範疇に属するものです。

 お手数ですが、『学校のてびき』のドレスコードの項をご参照ください。

 当校のドレスコードにつき、ご協力をいただけますようお願いいたします。」


以上は行き過ぎたポリコレの大量の例の一部に過ぎないが、もういいだろう。



■回答者2(パキスタン)
自分にとって腹が立つのは、みんながメリークリスマスと言えないこと。そして私はクリスマスを一切祝わないムスリムだ。

説明すると、非キリスト教徒を排除しないという名のもとに「メリークリスマス」をやめようという考えは、良い人のふりをしながら無神論的な計略をもっていて、移民をスケープゴートにしようとしている反宗教集団が発案したものだと思う。

今、彼らはキリスト教徒に、宗教的なシンボルや挨拶を使うことをやめさせている。宗教的マイノリティに対しては、気分を害さないように気を遣うふりをしているが、次に狙われるのはその宗教のシンボルと挨拶だ。

信じてほしいのだが、マイノリティ(非キリスト教徒)の多くは、君がメリークリスマスと言おうがハッピーホリデーズと言おうが、あるいはシーズンズ・グリーティングスと言おうが気にしない。言いたいことを言えばいい、ただマイノリティに言わなければいいんだ。



■回答者3(カナダ)
カナダのジャスティン・トルドー首相は、男性15名・女性15名(だったと思う)から成る、初の「ジェンダーバランスのとれた」内閣を組織した。理由を聞かれて、彼はこう答えた。「2015年だからです」。

政治的に力を持つ人々の序列の中で女性が嘆かわしいほど代表されてこなかったことには同意するが、しかし連邦内閣へのこの種のアファーマティブ・アクションの適用は、行き過ぎたポリコレの匂いがプンプンする。もし彼が最高の人選をした結果65%が女性だったら、それは素晴らしい! しかし彼はそうはしなかった ― 部分的に、性別に基づいて選んだ。

悲しいことに、彼はこの「バランス」を続けてきたが、閣僚の方が途中で脱落した。女性が1人いなくなると、それを別の女性で置き換えなくてはならないんだ。私は自分の国の政府を、与党の総会にいる中で最も有能で経験豊富な、最も頭の良い人々に運営してもらいたい。明らかに、聖ジャスティンはそうしていない。



■回答者4(オーストラリア)
これが質問に当てはまるか分からないけど、頭おかしくはある。

「生徒の感情を守る」ため、学校が「親友」を禁止 | Business Insider(英語)

「子供たちが親友の代わりに大きな友人の集団を持つことをサポートする人々は、そうした大きな集団のほうが帰属意識を養うのに健全だと考える傾向がある。セントルイスにあるメアリー・インスティテュートのカウンセリング局長、クリスティーン・レイコブは、ニューヨーク・タイムズに対しこう語っている:『私たちは、子供たちに大きな友人の集団を持つように、そして友達に強い独占欲を持たないようにと言い、働きかけています。』」

「固い絆と内輪のジョークで結ばれた親友というものは、オープンな環境を台無しにするのだと学校職員たちは主張している。」

さらに進んで、緊密に結びついた小さな友人の集団をもって育った人は、幅広く多様で排他的でない友人の集団をもって育った人に比べて、社会的な不安を抱く可能性が低いとまで言っている。

子供たちの友人や行動をここまで取り締まってはいけないと思う。私は学校時代、一度に3、4人の友達しかいなかった。他の子を排除はしなかったし今も付き合いはあるけれど、それを友達と思ったことはないし、友達になるのを強制されるのはご免だわ。誕生日パーティーにはクラスの全員を招待することを強制されるのではなく、好きな友達だけを呼びたい。

選外佳作:

  1. 子供に「偉いね!」と言ってはいけない3つの理由 | Parent Skills(英語)
  2. (ソースが見つからないんだけど、1年ぐらい前にFacebookで見た。)親は子供を特別だと言ってはいけない(特別扱いすることになるから ― 代わりに、才能があるとか有能だとか言わなければならない)



■回答者5(イギリス)
スコットランドのYouTuberが、「ハイル・ヒトラー」の敬礼をするパグの動画を撮影・投稿したことで有罪判決を受け、罰金刑に処せられた。

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もともと、こいつは自分のパートナーのパグに「ジーク・ハイル」と聞いたら前足を上げるように仕込もうとしていた。面白いと思う人もいるだろうし、気分を害する人もいるだろうが、私としてはお笑いの要素があることは理解できる。単に、ジョークというのは主観的なものなんだな、というだけの話だ。

これはパートナーに嫌がらせをするジョークが目的だった。この動画が万人受けするものでないことは分かるが、しかし彼が有罪判決を受けたという事実には仰天した。この男が「ユダヤ人をガス殺しろ」とか「ジーク・ハイル」とかいった、人の気分を害するフレーズを使っていて、文脈を無視すれば当然気分を害するものだということは理解できるが、このジョークのポイントはそういう極端なフレーズで可愛らしい動物が低俗なリアクションをするという点にある。今やあらゆることが文脈を無視して受け取られる可能性があり、それによって有罪になる可能性があるという事実には、非常に怖くなった。

今日では、誰かが普段とは違うことを言うと、みんな文脈も意図も理解せず即座に叩くことに決める。文脈が実際に気分を害することを意図したもので、ヘイトクライムの目的に拍車をかけるものだったら、その人物が訴えられるべきだというのには同意する。しかしこれは単に下らないジョークで、彼は確実にネオナチでもファシストでもない。

常に大事なのは文脈と意図なんだ!

さらにもっと恐ろしいのは、彼を擁護すると「反ユダヤ主義を支持している」と見なされるため、ほぼ誰も擁護しなかったという事実だ。クレイジーだ! 極左は自分と同じ意見を持たない、あるいは同じユーモアのセンスを持たない人を口汚く罵って追い出したんだ。

この件が訴えられるような時代は、分かるか、ナチス時代の1930年代だけだ。



翻訳元:Quora



「気分を害する」(offensive)って、誰も反論できない魔法の言葉みたいになってますね。



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