海外Q&Aサイトの「右翼の日本人はバターン死の行進についてどう思っているの?」という質問から、回答をご紹介。

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参考:
「バターン死の行進(バターンしのこうしん、タガログ語: Martsa ng Kamatayan sa Bataan、英語: Bataan Death March)とは、第二次大戦中の日本軍によるフィリピン進攻作戦において、バターン半島で日本軍に投降したアメリカ軍・フィリピン軍の捕虜が、捕虜収容所に移動する際に多数死亡した行進のことを言う。全長は120kmで、もともとはその半分弱は鉄道とトラックで運ばれる予定であったが、計画を立てた当初の捕虜の予想数と、実際の捕虜の数に多く違いがあり、結局100kmを超える距離を難民と捕虜は歩かせられた。」
バターン死の行進 - Wikipedia


■回答者1(ブルガリア)
聞いてみたところで多分彼らは君が何の話をしているかも分からないだろう。そこでちょっと調べてみる ― 日本語で ― 日本のアンダーグラウンドのフォーラムで。そしてこの戦争捕虜が移送されて死んだという事件があったことを読んで知る。以上。日本語のWikiを見てみたが、思ったとおり彼らが「いかにして死んだのか」と「なぜ死んだのか」は完全に切り離されていて、抽象的に記述されている。彼らは移送された、そして死んだ。原因や理由といったものには触れていないし、それが明らかにならない書き方をしている。そこで右翼の日本人は、これが単に普通の事故で、何かの理由でその人たちは死んだ、理由は不明、大日本帝国は無関係、というか良い奴らだった、戦争に事故はつきものだ、だから何も重視するには当たらない、そして大日本帝国はとにかく何の関係もない、と考えるだろう。

一般的に言って、右翼だろうが右翼でなかろうが、日本人が日本の悪い点について、ましてや戦争犯罪について話すのを聞くことは、決して、絶対に一度もないだろう。日本人は無知で、その一方日本人であることはカルトのようなもので、日本人のアイデンティティで、日本の悪いところを言ったり自国を批判したりする日本人を見つけることは100万年経っても決してない。自国を批判するのは自分を批判し自分が劣っていると認めることになるんだ。彼らが最もよく使う戦術は「される」のような抽象的な形で語ることで主語と動詞の関係を切り離し、抽象的な形で語って主語を省略することで、こうすると誰がやったのかが不明確になり、唯一明確なのは何かが起こったという事だけになり、ただし誰がやったのかは省略される。彼らは主語と動詞の関係を破壊するためにこのトリックをまさに鍵となる箇所で使う。また彼らのいわゆる謝罪でも、重要な文ではすべて目的語(※原文ママ)を省略することでこのトリックを使い、聞く側が自分が適当だと思うようにその文を解釈できるようにする。だからナショナリストは日本があらゆる責任を逃れたというふうに解釈し、出来事の全体を簡単に否定できるようになるが、一方外国人の翻訳者は英語に翻訳する時には主語を使わざるをえないから、主語を付け加えて、それで日本人は本当に自分たちの過ちと歴史を認めたのだという印象を外国人には与えるが、実際にはそんなことはない。

日本はアジア諸国を外国の支配から救った、誰にも何も悪いことはしなかった、犯罪も何もしなかった、仮に犯罪があったとしても他の国と何も変わらない、仮にそうだとしてもそうした犯罪には何も証拠がない、というのが右翼の立場だ。彼らに何を言っても無駄だ。



■回答者2(フィリピン)
「日本軍はバターン死の行進の間、フィリピン人の間に連合国に同調する機運が高まっていることに気づいていた。日本兵はあらゆる形の抵抗と戦うため、連合国に共感するフィリピン人や、日本人によるフィリピンの支配に疑問を差し挟むようなフィリピン人を、殴ったり殺したりしていた。日本人がとった方法は、チラシや映画でのプロパガンダを利用することだった。『あの旗を撃て』(1944)のような映画を通して、日本人はフィリピン人と西洋のイデオロギーとの間のすべての繋がりを断ち切り、フィリピンとフィリピン人への支配力を堅固なものにしようとした。」

もっと詳しくは以下を参照。

フィリピンの地下レジスタンス(英語)

参考:
「『あの旗を撃て』(あのはたをうて)は、1944年に東宝映画が製作、社団法人映画配給社配給で公開された戦争映画・国策映画である。」
あの旗を撃て - Wikipedia



■回答者3(アメリカ)
「バターン死の行進」は、実際には意図した残酷な行為ではなかった。いくつかの残虐行為があったことは明らかだが、行進中の苦痛と被害の大半は、以下のような要因の結果だった:

  1. アメリカおよびフィリピンの軍隊は、肉体的にも道徳的にもひどい状態だった。彼らはバターン半島で何週間も過ごしていて、マッカーサー将軍の思い上がりと計画の劣悪さのせいで、守備隊は十分な補給を受けていなかった。

  2. 日本人は守備隊の数と状態をひどく低く見積もっていた。

  3. 日本人は降伏した守備隊をバターン州のマリベレスからパンパンガ州のサンフェルナンドまで62マイル(※約100km)を行進させることに決めた。行進が始まるや、男たちは ― その多くはすでにマラリアを病み、飢え、疲弊していた ― 、食料も水も一切与えられなかった。



■回答者4(アメリカ)
日本の右翼はお笑いだ。ゆすり、恫喝、嫌がらせが彼らの主な仕事だ。トラックやバスで走り回って、演説や歌を文字通りがなり立てる(日本には騒音に関する法律がない)。ヤクザと関係があって、日本の恥さらしだ。数は大幅に減少した。死の行進については、連中の99%は知らないだろう。私は偏見ではなくありのままを語っている。



翻訳元:Quora



捕虜の扱いについて考え方の違いはあったみたいですね。



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