海外Q&Aサイトの「女性が歴史の中で達成し貢献したことを発見し、認め、広めるために、できること、するべきことは何だろう?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(アメリカ)
私が学校に通っていた頃、歴史の大半は強い力をもった人々と政府、そしてそれが率いる軍隊についてのものだった。そして強い力をもった人々の大半は、エリザベス1世のようなわずかな例外を除いて(私はイギリスで育った)、男性だった。したがって、否が応でも、歴史は主に男性を讃えるものだった。実際には女性は多くのことをしていた。子供を産み、育て、教育し、養っていた。また女性の中には不動産と世帯の管理をし、科学と歴史に秀でた人々もいた。しかし多くの場合、歴史は男性を見つめていた。男性は子供を生むことも赤ん坊を養うこともできないから、ずっと多くの役割につく自由があったのかもしれない。

あの頃から大きく変わった。1960年代以降、歴史学者は女性が人口の少なくとも半分を構成し、社会を作り上げ動かしていく仕事の半分を行ってきたことに、はるかに意識的になった。そのため今の私たちは女性の役割についてはるかに意識的になっているし、一流の歴史書の多くには女性の役割について書かれている。まだ十分ではないが、しかし状況は以前よりずっと良い。女性の歴史と同様に、ビッグヒストリーもかつて無視されていた役割の再発見についての歴史で、無視されてきた役割と集団は他にもある。

参考:
「ビッグヒストリーは、ビッグバンから現在までの歴史を研究する新しい学問分野。自然科学と人文科学の数々の学問分野を結合した学際的アプローチを用いて、これまでの歴史学よりも、長い時間枠・大きな文脈で人間存在を探求する。そのため、これまでの学問的知見、たとえば宇宙論、生物学、化学などの自然科学と歴史学、地理学、社会学などの人文社会学の研究を統合した歴史学となっている。」
ビッグヒストリー - Wikipedia

ちなみにこの回答はビッグヒストリーの提唱者、デヴィッド・クリスチャン氏によるものです。

歴史書の多くは特定の共同体に着目するが、生きていたのは大抵が数千年前だ。そのため人間が全体として、女性も男性も一つの歴史を共有しており、また何千年も昔に多くの人間が生きていて、何の記録も残さなかったということは容易に忘れてしまう。伝統的な歴史から姿を消していた女性たちを女性の歴史が探したのと同じように、ビッグヒストリーは、国家や戦争、ピラミッド建設や最近の出来事に着目すると共通のアイデンティティが見失われてしまうような、過去と現在の何十億もの人間を探す。ビッグヒストリーは、20万年以上にわたって存在してきたすべての人間の共有された歴史を再発見しようとしている。人間一般の物語とは、どんなものになるだろう?


↑コメント1(アメリカ)
「あの頃」の教育が一方的で、女性に不利どころか完全に無視していたというのには賛成だ。

私が当時聞いたことがある中で歴史上最高の女性はヴィクトリア女王で、それも長い間国を統治したということだけだ。彼女が何をしたかは知らなかった。

最近、過去のアメリカ大統領の政治と道徳について読んでいた。

その中の1行が、あるいはその背後にある情緒が、頭に取り付いて離れない。私はまさにその時代に生きていたからだ。

1960年代前半、ケネディ大統領とジョンソン大統領の時代、大衆の考えの中では、男性が浮気をするのは例えばタバコを吸うのより悪いことではなかった。別の言い方をすると、それは普通すぎて話題にもならないような、正常で日常的なことだった。

当時と比べて大衆の道徳は変わったのか?

もちろん変わった。

時代の制約を考えて、私は上記のような情緒に同意するだろうか?

それが「正常」なことだったのかは分からないが、当時そういうことをしていたであろう知り合いの名前はいくつか挙げられる。男性が「他に何か」を持っていても、社会は普通それを見逃すものだったと思う。

ケネディ大統領とマリリン・モンローの話は誰だって聞いたことがある。もし本当ならそれで大統領としての評価は下がっただろうか?

それなのに、ほんの数十年前にも、私たちはクリントン大統領とその「友人」に驚かされた。クリントンはこれによってほとんど弾劾されかけた。

すべての大統領と、その他にも歴史上の世界中の指導者たちに対する倫理基準を持ってはどうだろう?

私たちはその回答に衝撃を受けるだろうか? それとも今度も「男ってしょうがないもの」と言って見て見ぬふりをするだろうか?


↑コメント2(アメリカ)
こんな事実もある。昔の女性の戦士たちが、科学調査で骨が男性ではなく女性だと分かるまで、男性と思われていた。戦士の墓で見つかったので男性だと推定されていたんだ。僕たちはもっともっと学んで、常に間違いを正して行かなくてはならない。間違いを正し、教育し続ける限り、人は学ぶだろう。問題は、情報が細切れで供されるようになったこの時代に、彼らが学ぶだけの興味を引きつけておくことだ。

参考:ヴァイキングの象徴的な墳墓は女性の戦士のものだった - CNN(英語)



■回答者2
歴史の中の女性はアメリカ陸軍特殊部隊のようなものだ。

偉大な男性の後ろには、それより偉大な女性がいる。長い間、男性は「劣った性」の重要性を無視してきたが、私たちが存在するのは彼女たちのおかげだ。男性の傲慢とは大したものだ。

中国の「陰と陽」を考えてみればいい。一方は男性、もう一方は女性だ。一緒になって一つの仕事をする。男性は心と感情をめったに使わないので、私たちが生きる上で、バランスをとるのを女性が助けることがよくある。以前読んだ古代のヘブライ語の文書にこうあった。男はその妻を讃え、敬うべし。彼女の言葉を無視せず、耳を傾けよ。

悲しいことに、アメリカ人は何にでも勲章や報酬を欲しがる。人生はそれ以上のものだ。人生は自分が何をするかであって、どんな報酬を得るか、周囲にどう認められるかではない。事実、最高の女性の多くは自分は何もしてこなかったと言うだろう。本当に良い男性は、心の中だけにせよ、彼女たちを認めている。

人は社会を変えることができるか? イエス。女性が功績を認められれば、それは良いことだ。しかし、特殊部隊と同じで、それはおまけだ。私たちの中でも本物の男性は、自分が女性にどれだけ借りがあるか知っている。私の場合、女性のためにドアを押さえて大事に扱うことで、敬意と称賛を表している。



翻訳元:Quora



数十年前の本でも読んでいると意識の違いに驚くことがあります。



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