海外Q&Aサイトの「東京で日本人と外国人の間に揉め事が起こることってある?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(アメリカ)
日本に10年いて、私にはほぼ1度しか起こったことがない。東京で日系アメリカ人の友人と大酒を飲んで、寝て酔いをさますために家に帰ろうとしていた。帰る方法はいくつかあったが、一番安いのは地下鉄で終点の西船橋まで行って、京成線の駅まで数ブロック歩くことだった。とにかく、私たちは改札を出てホールに入った。すると大騒ぎになっていて、誰かが別の誰かをボコボコにしているのを多分100人ぐらいが見ていた。私は歩けないぐらい酔っていて、なぜか「みんな、仲良くできないのか?」(※原文ママ)と叫んで、そのまま歩いて行った。ぐでんぐでんに酔ってはいたが、それを言った後はちょっと危険な感じはして、できるだけまっすぐ歩いた。

翌日、私ほど酔ってはいなかった相棒が話してくれたのだが、例の事件はヤクザが何かの理由でもう1人の男を殴っていて、私が「お前らついて来い!」と言ったところ、殴るのをやめたのだそうだ。群衆の中の日本人の多くは、私がただの酔っ払った、無抵抗の、不運なガイジンだということが分かって、私をそこから立ち退かせるために割って入ってヤクザを押さえたらしい。私は自分から首を突っ込んだ危険について、完全に知らぬが仏の状態だったわけだ。ふーっ!



■回答者2(アメリカ)
2種類の回答があるようだな。ドラマチックな回答は大体がナイトライフの筋書きだ。中野ブロードウェイの話 ― 私は何度も行ったことがあるが、何も特別なことは起こらなかった ― は例外だろう(※客引きの男に連れの女性が痴漢されて乱闘になったという武勇伝。この翻訳では除外しています)。しかし一般的に言って、日本ではちょっかいを出してくるような人はいないし、ヤクザは目に見えない存在だ。5フィート6インチ(※約167cm)で、生き残るために常に愛想の良さとユーモアに頼ってきた私にとって危険だったのは、超礼儀正しくて従順な地元民の住む世界で、自信過剰になることだった。

以前、軽トラックに乗った男に信号で中指を立てたところ、男が突然降りてきて私の車の窓を叩いた(驚いた!)。私は米国ではあんな真似はしたことがない。別の時、六本木で定期的にギグをやっていたんだが、ある男とすれ違いざまに肩がぶつかった。男は、私がプレイするクラブに行くのに使うのと同じエレベーターに向かって行った。私はそいつをにらみつけて、目を逸らさせてやろうとした。これまた、米国ではやらない。私はそんな闘志あふれるタイプではない。で私は大股でつかつかと歩いて、男を追い越してエレベーターに乗り込んだ。ドアが閉じて行く時、男が低い声で、英語でこう言うのが聞こえた。「あんた、ラッキーだな」。とにかく、深く印象に残るものだった。

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したがって、総じて日本は他の国よりずっと、外国人にとってさえ、安全だ。もし正体をなくすほど酔っ払えば、世界のあらゆる場所と同様、当然何か起こるかもしれない。また白人以外にとって困難であることは疑いない。しかし私は、日本で時折差別を受けた時は、いつも後でこう思った。

「ワオ、差別されたぞ。こんな感じがするのか!」

他の回答者も言っているが、99%のケースでは静かに落ち着いているのが適切な反応だ。感情的になること、激昂したり大声をあげることは、一般に、日本で受け入れられる行動の対極にある。



■回答者3(アメリカ)
毎日の通勤ではほぼないと思う。それ以外のシチュエーション、例えば夜になると外国人が集まるナイトライフで有名なエリアとか、乗客が酔っていることが多い夜の電車とかについては、何とも言えない。私はそういう場所やシチュエーションはいつも避けてきたけれど、外国人と日本人が衝突するような事件の発生率が高くなることは想像できる。

24年近く日本に住んできて、その種のことを見たり経験したのはほんの数回しかない。以前、日中に電車に乗っていたら、酔っ払って汚い格好をした男性が乗ってきて私の隣に座った。彼はこっちをじろじろ見ていたけど、私は無視した。しばらくすると彼は、アメリカと外国人について、それから私たちが全員日本から出ていくべき理由について、その他あれこれと、大声で長い演説を始めた。

目を上げると、向かいの座席で年配の男性と女性がすごく心配そうにしているのが見えた。男性の方が立ち上がって、席を替わりましょうと言った。次の駅で私はこの親切なカップルにお礼を言うと電車を降りて、何車両か歩いてまた乗った。動揺はしたけれど、あの男性が頭が正常でないのは分かったし、他の乗客の親切さは心温まるものだった。

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もう一つ思い出すのは車を運転していた時で、私は小型バスを運転している男性の前に車を出してしまったらしい(老人ホームか何かのバスだと思うけど、他には誰も乗っていなかった)。正直、彼が来ているのは全然見えなかった。私はその時授乳期間中の母親で、眠り足りなくて少しぼんやりしていて、それが悪かった。

とにかく、彼は私が自分の駐車場に入るまでついてきて、それから降りてきて私の車の窓に向かって叫び始めた。怖かった ― 本当に攻撃的で、ずっと私のことをバカな外国人と呼んでいた。勢いが弱くなってきたところで、大声を出すのをやめるように頼んで、車を出したことを何度も謝った。十分注意して見たつもりだったけれど来ているのが見えなかった、本当に申し訳ないと言った。すると彼は落ち着いて、「まあ、気をつけろ」とだけ言って去って行った。ふーっ!



■回答者4
めったにない。私は40年近く日本にいる。日本人同士の喧嘩を止めたことも何度かあるが、大抵は酔っ払っていた(私がじゃなくて、彼らがだぞ!!)。

唯一私が手を焼くのは、独身の中年男だ ― 若い人は問題なくて、いつも、何やら恨みを抱いていたり、自分の人生に腹を立てている40代の男だ。成田行きの電車で、何度も注意されているのに45分間大声で携帯で話すのをやめなかった下級のヤクザの男のおかげで、私は今では前科持ちだ。そいつの携帯を掴もうとしてうっかり傷つけてしまって、そいつは警察を読んだ。数人の乗客は私の味方をしてくれた。しかし、警察と検察の関与する揉め事はあまりに長く何度も続くので(彼らも飽き飽きしている)、可能なら関与しないに越したことはない。

ついでに言うと、日本で前科がつくと全方向からの写真と掌紋をとられる!

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翻訳元:Quora



手を出すのはダメですね。



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