海外Q&Aサイトの「なぜ本土の中国人の多くは日本人や日本の文化、言語が中国起源だと信じているの?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(中国系マレーシア)
僕は歴史学者でも東アジア史の専門家でもない。なので僕の回答は少し不正確かもしれない。

この質問に最も適した回答は「中華思想」だ。

数千年間にわたって、中国は常に自分が世界の中心で、文明の揺籃で、文化の国だと考えてきた。彼らは自分たちの領土の外に住む人々を、野蛮で、けだものじみた、文明化されていない、教養のないものとして見ていた。

実際中国人は多くの巧みな発明をした。また、西洋ではルネサンスと啓蒙時代になるまで知られていなかったものも含め、多くの発見をした。しかし中華思想が自分たちをゆっくりと内側から食い尽くして行くことは知らなかった。

漢、唐、宋、明の王朝の間、中国文明はその黄金時代に達した。中国人は地域内で最も強い国民なのだから、当然その文化は中国と強い関係をもつ他の国々に輸出された。僕たちは今日これとまったく同じことが起こっているのを目にすることができる。アメリカの文化は、アメリカと親しい国に影響を与え、またその国を形作ってきた。韓国とフィリピンが良い例だ。

外国の文化(または何か良いもの)を受け入れることに関して、日本人も例外ではなかった。実際、これは日本の社会の本質のようにも思える。しかし一点忘れるべきでないのは、他の多くの国と違って、日本人は単に受け入れただけでなく、自分たちにとって利益になる要素を改善し変更もしたということだ。

造園を例にとってみよう。中国式の庭園は11世紀頃に日本に輸入された。日本人はこれを単に受け入れただけでなく、庭園の概念に変更を加え、日本に土着の要素を付け加えた。その最終結果が枯山水 ― 自然の本質を模倣したミニチュアの庭園だ。中国式の庭園の概念の核となるのは、自然の本質を模倣すること、あるいは自然の美を捉えることだ。したがって日本人が中国の要素をもとにして、それよりも優れた、あるいは独特な庭園を作ったことがここから分かる。

造園だけでなく建築や紙の芸術(折り紙を含む)、食べ物等も日本に輸入され、日本人は最終的にそれらをより良いものに作り変えた(折り紙が良い例だ。紙を折る芸術は、紙を発明した中国が初めに発明した。しかし中国人はこの芸術を、死者のためのシンプルな紙の贈り物を作るのにしか使わなかった。ところがこの芸術が日本に輸入されると、彼らはこれを発達させ拡張させ、もとはシンプルな芸術を、折り紙という複雑にして魅惑あふれる芸術に作り変えた。この繊細な芸術を世界中に知らしめたのも日本人だ)。

僕の主張はこうだ。日本は確かに中国の文化から多くの要素を借りた。そして日本独特に見える多くの要素が、中国にルーツを持っている。しかし中国人の多くは、中華思想のため、日本人が自分たちより上手くやったということを認めたがらない。狐とブドウの寓話のようなものだ。日本人が成し遂げたことを中国人は成し遂げられない、そこですぐに、日本人は劣っていて彼らの達成は中国の偉大さが落とした影にすぎないと推測する。中国人の多くが日本のすべてが中国に由来すると考える最大の理由が、このメンタリティだ。

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■回答者2(中国)
この手の主張は大抵が二国間の表面的な類似性にもとづく誤解だと思う。例えば私たちは人類学的な観点から言えばどちらもモンゴロイドだとか、どちらも漢字を使うとか、似た様式の仏塔や邸宅があるとかだ。

しかしよく見てみると、私たちはそうした類似性にもかかわらず非常に違った人種だ。DNAの研究によると、私たちは異なる人種的下位グループに属している。中国人はチベット人の方に関連性が強く、日本人はおそらくポリネシア人の一種に朝鮮人の血統が混じったものだ。

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文化的な繋がりがあることは事実だが、しかし日本の文化には土着の独特のものが相当部分あることもまた明らかだ。

言語はほぼ関係がなく、異なる2つの語族に属しており、これは人種的な分類とも一致する。中国の文字(中国語ではHanzi、日本語ではKanji)は、それぞれが自分だけの変更をかなり加えてはいるが、二国が共有する唯一のものだ。また、数百年前から語彙の交換も大量に行われてきた。



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■回答者3
なぜなら、それが現実だから。

日本の城の建築を見てみればいい。彼らの城は唐の王宮から取ったものだ。

そして将軍の衣服を見れば、唐の役人の衣服に似ている。

日本の文字を見るなら、カタカナは近代の発明で、中国の伝統的な教えを読んだり書いたりするのを教わることを禁じられていた女性が発明したものだ。

彼らの宗教は儒教と仏教だ。

日本人はまた、天皇は天の息子だとも主張している。

まだ要るか?

君に質問したいんだが、なぜ本土の中国人がそう信じていると聞くんだ? 彼らが欺かれているという前提を作り上げたいように見えるな。香港か台湾に行っても、日本人が中国式の文明を取り入れたことはみんな知ってるぞ。

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■回答者4
これは単に明らかなことだと思う。「中国」(カッコ付きであることに注意)は、今の多くのアジア諸国の先祖にあたる「本拠地」であり「母国」だった。人々が中国から他の土地や島に移動したのは明らかだと思う。

ベトナムやカンボジア、韓国の起源はどこだ? ドイツか?

ただその上で、これらの国の起源である「中国」は、今日われわれが国民と国家として知っている中国ではない。明らかに中国本土から来た台湾人に聞いてみればいい。今日の中国は、まだ生きている人々の記憶に残っている中国ですらない。彼らは仏教徒で、王朝が支配しているんじゃなかったのか? なぜマルクス主義型の政府に従うドイツの無神論者に似ているんだ?

言い換えれば、日本は中国が起源かもしれないが、われわれが今日知っている中国が起源ではない。日本は自分のアイデンティティを発達させ、国民として発展し、言語、食べ物、社会を変化させた・・・ちょうど、現代の中国の起源が中国であるのと同じように。



翻訳元:Quora



日本は結構選別して取り入れてたみたいですね。科挙とか宦官とか。



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