海外Q&Aサイトの「アニメが役に立ったことってある? あなたの体験談を聞かせて!」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1
ある。
私はおてんば娘として育った。小さい頃は、例えば家族が無理矢理ドレスを着せると泣いて剥ぎ取ったりしていた。そんな姿を見られたくなかったのに、家族はよく写真を撮ろうとした。写真に撮られるのは今でも怖い。
まあそれはいいとして。
私はすごく女嫌いでもあった。女性が ― 人口の半分が ― 劣っているとか何とか思うわけじゃあない。私が馬鹿にしているのは女らしさそのもの、女性であるという考えなのね。
ドレス、メイク、靴、スパ ― ピンク色さえもが、私の憎悪の対象だった。
お姫様系の美意識は私にはまったく理解できないもので、ピクサーの『メリダとおそろしの森』を見たときは、何これ私メリダじゃんって思った。
こういう写真とか:
あとこれ:
こういうのを見ると、果てしなく気分が悪くなった。こういうのが好きな女の子が大嫌いだった。
私は男の子のように振る舞い、「男の子向け」が好きで、サッカーとビデオゲームで遊んで、ドレスとスカートの代わりにズボンとTシャツを着ていた。全力でテイラー・スウィフトしてる子とかもいたけど、私は女らしさを見下していたから我慢がならなかった。
ところが、そんな時このアニメに出会った:
『フレッシュプリキュア!』
『プリキュア』という魔法少女ものの沢山あるシリーズの中の1つで、日本では本当に人気なんだけど、西洋ではあまり知られていない。
初めて見たときのことははっきり覚えてる。アニメサイトの広告だった。普段こういうのは見ないんだけど、これは面白そうに見えた。で『ふたりはプリキュア』を見た。これは第1期で、私にすごく響くみたいな感じでは全然なかった。
私のプロフィール画像のこの可愛い女の子を見て。

シリーズに登場するキャラで、それも決定的に重要なキャラ。誰かは言えないんだけど、言ったら大きな、不要なネタバレになってしまう。
このアニメは私にたくさんのことを教えてくれた。友情、同情心、優しさ、この辺は期待通り。でも何よりも、女らしさが問題ではないということを教えてくれた。女性であることは何も悪くないということを。
このシリーズ ― 全作品は、本当を言うとそこまで良くはない。でも私の中には足跡をとどめた。今では、私は女性的なものを楽しむことができる。上に貼った写真みたいのも、今では大のお気に入りの一部になっている。
でも女性的なものを楽しめないとしても、『ドラゴンボールZ』の次のエピソードのことだけを考えているとしても、私は女性的なものに敬意を払うことを学んだ。男らしさと女らしさが平等なものだということを学んだ。
自分のジェンダー・アイデンティティについて一番混乱していた時期、自分が何者なのかについてすごく脆い定義を作り上げたり、自分についてどう思うべきかすごく矛盾した好みがあったりした時も、私はこの教訓を忘れなかった。
男性でもいい。女性でもいい。どちらでもなくてもいいし、両方でもいい。何でも自分が好きなふうでいい。
技術的なクオリティ面よりもずっと深い理由で、『フレッシュプリキュア!』を私は忘れない。
■回答者2(ノルウェー)
これはほんと、私がずっと答えたくて仕方なかった質問。一つしかないわ、『ヘタリア』。
キャラがみんな基本擬人化された国家なんだから、奇妙なコンセプトよね。説明しても分かりにくいと思う。
でも大事なのは、歴史についてはすごい役立つ。私はティーンエージャーの頃に見てすぐに、それまでは一番苦手な科目の一つだったヨーロッパ史に恋に落ちた。
でも注意してほしいのは、万人向けじゃないってこと。罵倒語や性的なコンテンツがかなりあるし、歴史を知らないと何のことを言っているのか分からないこともある。でもそれ以外は・・・最高。
ヴェ~
■回答者3
私は物事を真面目に考えたことがなかった。もちろん試験以外ね。自分の怒りをコントロールできなくて、自分の時間を賢く活用する方法も分からなかった。
「だから何?」って思ってた。
「なんで私が変わらないといけないの? まだ時間はある。次第に変わって行くわ。変わるには時間がかかるのよ」
残念なことに、私は努力しなければ何も変わらないということが分かっていなかった。
怠惰で怒りっぽいので、周りの人たちにも悪影響を与えていた。友達は、一緒にいても時間を無駄にさせられるし嫌な目に遭うと思って、私から距離を置くようになった。
私が怠惰なのが問題ではなかった。でも親しい人はみんなそれを感じていた。両親はよく、なんで家でゴロゴロして遅くまで起きているんだと聞いた。私はいつもやるべきことを先延ばしにしていた。
でも、この『ReLIFE』というアニメで目が覚めた。
ここで詳細に立ち入るつもりはないけど、お話はこんな感じ:
海崎新太は仕事をしていないニート。でもある日、夜明了という男がReLIFEという名の実験に参加するのに選ばれたと告げる。無料で。
このアニメは私に多くの基本的な価値観と、それにしっかり従っていなければ素晴らしい結果なんてありえないということを教えてくれた。私に希望と、手遅れになる前に自分の性格を変えようという決心を与えてくれた。
翻訳元:Quora
セーラームーンがイタリアでは「女の子が同性愛者になる」とクレームをつけられて、アメリカではゲイの女性団体に支持されたって話すき。(ソース:鳴海丈『「萌え」の起源』→Amazon
)
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ReLIFE 完結編(完全生産限定版) [Blu-ray]
■回答者1
ある。
私はおてんば娘として育った。小さい頃は、例えば家族が無理矢理ドレスを着せると泣いて剥ぎ取ったりしていた。そんな姿を見られたくなかったのに、家族はよく写真を撮ろうとした。写真に撮られるのは今でも怖い。
まあそれはいいとして。
私はすごく女嫌いでもあった。女性が ― 人口の半分が ― 劣っているとか何とか思うわけじゃあない。私が馬鹿にしているのは女らしさそのもの、女性であるという考えなのね。
ドレス、メイク、靴、スパ ― ピンク色さえもが、私の憎悪の対象だった。
お姫様系の美意識は私にはまったく理解できないもので、ピクサーの『メリダとおそろしの森』を見たときは、何これ私メリダじゃんって思った。
こういう写真とか:
あとこれ:
こういうのを見ると、果てしなく気分が悪くなった。こういうのが好きな女の子が大嫌いだった。
私は男の子のように振る舞い、「男の子向け」が好きで、サッカーとビデオゲームで遊んで、ドレスとスカートの代わりにズボンとTシャツを着ていた。全力でテイラー・スウィフトしてる子とかもいたけど、私は女らしさを見下していたから我慢がならなかった。
ところが、そんな時このアニメに出会った:
『フレッシュプリキュア!』
『プリキュア』という魔法少女ものの沢山あるシリーズの中の1つで、日本では本当に人気なんだけど、西洋ではあまり知られていない。
初めて見たときのことははっきり覚えてる。アニメサイトの広告だった。普段こういうのは見ないんだけど、これは面白そうに見えた。で『ふたりはプリキュア』を見た。これは第1期で、私にすごく響くみたいな感じでは全然なかった。
私のプロフィール画像のこの可愛い女の子を見て。

シリーズに登場するキャラで、それも決定的に重要なキャラ。誰かは言えないんだけど、言ったら大きな、不要なネタバレになってしまう。
このアニメは私にたくさんのことを教えてくれた。友情、同情心、優しさ、この辺は期待通り。でも何よりも、女らしさが問題ではないということを教えてくれた。女性であることは何も悪くないということを。
このシリーズ ― 全作品は、本当を言うとそこまで良くはない。でも私の中には足跡をとどめた。今では、私は女性的なものを楽しむことができる。上に貼った写真みたいのも、今では大のお気に入りの一部になっている。
でも女性的なものを楽しめないとしても、『ドラゴンボールZ』の次のエピソードのことだけを考えているとしても、私は女性的なものに敬意を払うことを学んだ。男らしさと女らしさが平等なものだということを学んだ。
自分のジェンダー・アイデンティティについて一番混乱していた時期、自分が何者なのかについてすごく脆い定義を作り上げたり、自分についてどう思うべきかすごく矛盾した好みがあったりした時も、私はこの教訓を忘れなかった。
男性でもいい。女性でもいい。どちらでもなくてもいいし、両方でもいい。何でも自分が好きなふうでいい。
技術的なクオリティ面よりもずっと深い理由で、『フレッシュプリキュア!』を私は忘れない。
■回答者2(ノルウェー)
これはほんと、私がずっと答えたくて仕方なかった質問。一つしかないわ、『ヘタリア』。
キャラがみんな基本擬人化された国家なんだから、奇妙なコンセプトよね。説明しても分かりにくいと思う。
でも大事なのは、歴史についてはすごい役立つ。私はティーンエージャーの頃に見てすぐに、それまでは一番苦手な科目の一つだったヨーロッパ史に恋に落ちた。
でも注意してほしいのは、万人向けじゃないってこと。罵倒語や性的なコンテンツがかなりあるし、歴史を知らないと何のことを言っているのか分からないこともある。でもそれ以外は・・・最高。
ヴェ~
■回答者3
私は物事を真面目に考えたことがなかった。もちろん試験以外ね。自分の怒りをコントロールできなくて、自分の時間を賢く活用する方法も分からなかった。
「だから何?」って思ってた。
「なんで私が変わらないといけないの? まだ時間はある。次第に変わって行くわ。変わるには時間がかかるのよ」
残念なことに、私は努力しなければ何も変わらないということが分かっていなかった。
怠惰で怒りっぽいので、周りの人たちにも悪影響を与えていた。友達は、一緒にいても時間を無駄にさせられるし嫌な目に遭うと思って、私から距離を置くようになった。
私が怠惰なのが問題ではなかった。でも親しい人はみんなそれを感じていた。両親はよく、なんで家でゴロゴロして遅くまで起きているんだと聞いた。私はいつもやるべきことを先延ばしにしていた。
でも、この『ReLIFE』というアニメで目が覚めた。
ここで詳細に立ち入るつもりはないけど、お話はこんな感じ:
海崎新太は仕事をしていないニート。でもある日、夜明了という男がReLIFEという名の実験に参加するのに選ばれたと告げる。無料で。
このアニメは私に多くの基本的な価値観と、それにしっかり従っていなければ素晴らしい結果なんてありえないということを教えてくれた。私に希望と、手遅れになる前に自分の性格を変えようという決心を与えてくれた。
翻訳元:Quora
セーラームーンがイタリアでは「女の子が同性愛者になる」とクレームをつけられて、アメリカではゲイの女性団体に支持されたって話すき。(ソース:鳴海丈『「萌え」の起源』→Amazon
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アニメはちょっと思い浮かばないねぇ