海外Q&Aサイトの「日本語の起源についてあなたの仮説を聞かせて」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(イギリス)
言語学者は一般に認めていないが、僕は日本語と朝鮮語に関係がある可能性は非常に高いと思っている。
第一に、文法の類似性は無視しがたい。助詞を使うこと、敬意と丁寧さのレベルが動詞の活用に組み込まれ強調されていること、基本的な語順はSOV、複数形がない。朝鮮語を学んでおけば日本語の文法には有利なスタートを切れるようになるし、逆もそうだ。
第二に、言語を比較する際には本来語を比較する必要があるが、問題はこの2つの言語には本来語の量が比較的少ないことだ。和語、または本来語は日本語のわずか35%、現代朝鮮語ではわずか25%と見積もられている。しかし、それでもなお繋がりがある可能性は見て取ることができる。
例えば:물(mul) 水(mizu)
朝鮮語の'l'の音は、しばしば日本語の't'または'd'の代わりに使われる。例えば教室(kyoushitsu)から교실(gyoshil)、주말(jumal)から週末(shuumatsu)。こうした類似性は今もあり、古い朝鮮語の漢字語と日本語のうち、語源が派生関係が確実なものによって論証される。
't/d'が'l/r'に、またその逆になることを本来語に拡大すると、パターンが見て取れる。
例えば:
물 (mul) — 水 (mizu):中期朝鮮語(※15世紀中葉から16世紀末までの朝鮮語)では밀 (mil)、上代日本語(※奈良時代およびそれ以前に使用されていた日本語)ではmidu
들 (deul) — たち (tachi):日本語には'ti'の音が存在せず、'ti'はすべて'chi'に変化する。英語のteamからの借用語、チーム (chiimu) と比較すること。
여름 (yeoreum) — 夏 (natsu):これも、日本語には'tu'の音が存在せず、'tu'はすべて'tsu'に変化する。英語のtoolbarからの借用語、ツールバー (tsuurubaa) と比較すること。また여름 (yeoreum) は古代朝鮮語(※中期朝鮮語以前の朝鮮語)の녀름 (nyeoreum) に由来する。
留意する必要があるのは、関係があると分かっている言語でも、長い歴史の中で音の変化や意味の推移が生じたため全く異なって見える場合があることだ。
フランス語とルーマニア語を例にとるなら:
水:eau, apă (どちらもラテン語aquaから)
日:jour, zi (前者はラテン語diurnum、後者はラテン語dies)
フランス語とルーマニア語はどちらもラテン語から派生したことが分かっているが、本来語は完全に別に見える。
第三に、歴史がこの説を裏付けている。
日本は少なくとも2000年前から朝鮮と接触があり、歴史学者の多くは、その初期の歴史では朝鮮が日本を支配していたことに同意している。3世紀に、日本は朝鮮の3つの王国の1つである百済から、文化、宗教、建築、科学において強い影響を受けた。
弥生人については言うまでもない。弥生人は紀元前300年に朝鮮半島から日本に来て土着の人々と混じり合い、そのため現代の平均的な日本人のDNAは24.2%が朝鮮人だ。
とはいえ最も初期の日本人の記録は8世紀、また朝鮮人の記録は6世紀以降で、この頃に2つの言語はお互いに通じないぐらいに分岐したらしく、そのため元の言語の文字による記録は一切ない。フランス語とルーマニア語が分岐したのは比較的最近で、元の言語、つまりラテン語の記録はたくさんある。
したがって日本語と朝鮮語の間に、フランス語とイタリア語、ましてフランス語とルーマニア語のような密接な関係は見られず、むしろ、関係があることは分かっているが今ではほぼ似た点のないアルメニア語と英語に近い。
要約:究極的には、日本語と朝鮮語に関係があるかどうか分かることはないだろう。インド・ヨーロッパ語がかつて存在したかどうかが分からないのと同じで、どちらも文字による記録がないからだ。しかし言語学者たちがインド・ヨーロッパ語に生涯の時間を注ぎ込んできたのと同じぐらい、この問題についても研究をさせることができれば、何かがつかめる筈だ。
■回答者2(デンマーク)
専門家は同意しないだろうが。
私の知識だと、日本語は50%が中国本土起源、20%が真の土着語だ(富士山はしゃれた漢字を当てられてはいるが、この名前はほぼ確実に土着語が起源だ)。
残りは? 5%は近代西洋の輸入語。いや8%にするか。TV=テレビ。
弥生時代や、海峡を越えてきた初期の古朝鮮人? おそらく11%というところ。
残り? 謎だ。強力な黒潮に乗って、はるか南から海岸を航海してきた人々もいただろう。
1%は難破したスコットランド人とかニューヘブリディーズ人とかから。0.5%はインターネットから。
2.9%はハリウッド、1.7%はビートルズから。
違う? じゃあやってみてくれ。
■回答者3(ロシア)
日本語は上代日本語とemichu(※不詳)と琉球の言語の混交だ。
上代日本語は高句麗語の方言で、ポリネシア語とemichuから借用したものだ。
高句麗には祖先はない。実在したことは確実だが、その言語は文字を持たず、後代の人も書いていないため、推測は不可能だ。
翻訳元:Quora
ロシア自由すぎ。
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日本語の起源
■回答者1(イギリス)
言語学者は一般に認めていないが、僕は日本語と朝鮮語に関係がある可能性は非常に高いと思っている。
第一に、文法の類似性は無視しがたい。助詞を使うこと、敬意と丁寧さのレベルが動詞の活用に組み込まれ強調されていること、基本的な語順はSOV、複数形がない。朝鮮語を学んでおけば日本語の文法には有利なスタートを切れるようになるし、逆もそうだ。
第二に、言語を比較する際には本来語を比較する必要があるが、問題はこの2つの言語には本来語の量が比較的少ないことだ。和語、または本来語は日本語のわずか35%、現代朝鮮語ではわずか25%と見積もられている。しかし、それでもなお繋がりがある可能性は見て取ることができる。
例えば:물(mul) 水(mizu)
朝鮮語の'l'の音は、しばしば日本語の't'または'd'の代わりに使われる。例えば教室(kyoushitsu)から교실(gyoshil)、주말(jumal)から週末(shuumatsu)。こうした類似性は今もあり、古い朝鮮語の漢字語と日本語のうち、語源が派生関係が確実なものによって論証される。
't/d'が'l/r'に、またその逆になることを本来語に拡大すると、パターンが見て取れる。
例えば:
물 (mul) — 水 (mizu):中期朝鮮語(※15世紀中葉から16世紀末までの朝鮮語)では밀 (mil)、上代日本語(※奈良時代およびそれ以前に使用されていた日本語)ではmidu
들 (deul) — たち (tachi):日本語には'ti'の音が存在せず、'ti'はすべて'chi'に変化する。英語のteamからの借用語、チーム (chiimu) と比較すること。
여름 (yeoreum) — 夏 (natsu):これも、日本語には'tu'の音が存在せず、'tu'はすべて'tsu'に変化する。英語のtoolbarからの借用語、ツールバー (tsuurubaa) と比較すること。また여름 (yeoreum) は古代朝鮮語(※中期朝鮮語以前の朝鮮語)の녀름 (nyeoreum) に由来する。
留意する必要があるのは、関係があると分かっている言語でも、長い歴史の中で音の変化や意味の推移が生じたため全く異なって見える場合があることだ。
フランス語とルーマニア語を例にとるなら:
水:eau, apă (どちらもラテン語aquaから)
日:jour, zi (前者はラテン語diurnum、後者はラテン語dies)
フランス語とルーマニア語はどちらもラテン語から派生したことが分かっているが、本来語は完全に別に見える。
第三に、歴史がこの説を裏付けている。
日本は少なくとも2000年前から朝鮮と接触があり、歴史学者の多くは、その初期の歴史では朝鮮が日本を支配していたことに同意している。3世紀に、日本は朝鮮の3つの王国の1つである百済から、文化、宗教、建築、科学において強い影響を受けた。
弥生人については言うまでもない。弥生人は紀元前300年に朝鮮半島から日本に来て土着の人々と混じり合い、そのため現代の平均的な日本人のDNAは24.2%が朝鮮人だ。
とはいえ最も初期の日本人の記録は8世紀、また朝鮮人の記録は6世紀以降で、この頃に2つの言語はお互いに通じないぐらいに分岐したらしく、そのため元の言語の文字による記録は一切ない。フランス語とルーマニア語が分岐したのは比較的最近で、元の言語、つまりラテン語の記録はたくさんある。
したがって日本語と朝鮮語の間に、フランス語とイタリア語、ましてフランス語とルーマニア語のような密接な関係は見られず、むしろ、関係があることは分かっているが今ではほぼ似た点のないアルメニア語と英語に近い。
要約:究極的には、日本語と朝鮮語に関係があるかどうか分かることはないだろう。インド・ヨーロッパ語がかつて存在したかどうかが分からないのと同じで、どちらも文字による記録がないからだ。しかし言語学者たちがインド・ヨーロッパ語に生涯の時間を注ぎ込んできたのと同じぐらい、この問題についても研究をさせることができれば、何かがつかめる筈だ。
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■回答者2(デンマーク)
専門家は同意しないだろうが。
私の知識だと、日本語は50%が中国本土起源、20%が真の土着語だ(富士山はしゃれた漢字を当てられてはいるが、この名前はほぼ確実に土着語が起源だ)。
残りは? 5%は近代西洋の輸入語。いや8%にするか。TV=テレビ。
弥生時代や、海峡を越えてきた初期の古朝鮮人? おそらく11%というところ。
残り? 謎だ。強力な黒潮に乗って、はるか南から海岸を航海してきた人々もいただろう。
1%は難破したスコットランド人とかニューヘブリディーズ人とかから。0.5%はインターネットから。
2.9%はハリウッド、1.7%はビートルズから。
違う? じゃあやってみてくれ。
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外国人「なぜ中国人は日本人や日本の文化が中国起源だと信じているの?」
■回答者3(ロシア)
日本語は上代日本語とemichu(※不詳)と琉球の言語の混交だ。
上代日本語は高句麗語の方言で、ポリネシア語とemichuから借用したものだ。
高句麗には祖先はない。実在したことは確実だが、その言語は文字を持たず、後代の人も書いていないため、推測は不可能だ。
↑コメント1(韓国)
オーマイガー。君は君一人の宇宙に住んでいるようだ(高句麗については、発音も含めた単語の記録がある)。
↑回答者3
ロシアの歴史学では、国名は自称が分かっていればそれを使うという慣習がある。その国が古代中国語や現代朝鮮語でどう呼ばれているかは問題ではない。
JinではなくAnchun(※金)
GoguryoではなくKoguryo (※高句麗)
YuanではなくMongol Uls(※元)
LiaoではなくKidan Uls(※遼)
BalhaeではなくBohai (※渤海)
最近は外国人も入ってきて廃れてきてはいるが、とはいえ規則としてはそうだ。
↑コメント1
うん、まあ何だ。ありがとう。
翻訳元:Quora
ロシア自由すぎ。
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日本語の起源
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どこの歴史学者がそんなたわ言ほざいてるんだ?