海外Q&Aサイトの「日本で観光客がオーバーステイしたり隠れたりしたらどうなる?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(アメリカ)
私の知るところでは、日本でビザをオーバーステイして捕まると本国に送還され、日本にまず10年は入国できなくなる。

しかし私はうっかり2週間ほどビザの更新をしなかったことがある。単純に更新日がその月だということを忘れていた ― 翌月だと思っていたんだ。とはいえこれは3年間の教授ビザで、日本には当時すでに8年ぐらい住んでいた。そのため深く謝罪して、自分がいかに完全な馬鹿であったかを説明する正式な書簡を送ったところ、新しいビザが発行されて罰は何も受けなかった。

しかし私は良い仕事があって、結婚していて、何の問題も起こさず日本に住んでいた。明らかにミスだったので、彼らも大ごとにはしなかった。2年後に私はビザを永住ビザに切り替えたので、今は更新の心配をする必要はない。申請も却下されなかたので、どうやら完全に許されたようだ。

観光ビザだとこうは行かないと思う。オーバーステイすると大きなトラブルになるだろう。

追記:非常に深刻な問題になった人も数人知っているが、しかし日本の入国管理局は他のどの国よりも私に親切だった。



■回答者2(アメリカ)
なんでそんな事をするのか分からない。

90日の観光ビザ(アメリカ人の)を延長するのは、日本を出てまた戻ってくるだけのことよ。入国時に自動で90日の観光ビザを与えられて、それより長く滞在したいのなら、ソウルとか北京、バンコク、台北とか行きの航空券で、日本の途中降機が付いたのを買うのが良いアイディアかもしれない。日本に90日滞在して、日本を出て次の都市へ行って、そうして戻ってくるとまた90日の観光ビザを入手できる。

私はよく日本の大使館や領事館に、最初の90日のビザを使った後でまた戻ってくるのに何か制限があるか問い合わせた。日本を出ないで延長できるか聞いてみるといいわ。ルールはたまに変わることがある。

バンコクで学校(宝石学、宝飾デザイン)に通っていたときは、わざわざ学生ビザを取らなかった(お役所の書類仕事と待ち時間がすごい)ので、観光ビザで通っていて、失効する時になるとビザラン(※隣接国に出国してビザを取得すること)をやっていた。日本は島国だから不便で、航空券が要る。

「隠れる」というのは意味が分からない。見た目が北東アジア人でなければ、あなたはひどく目立つ。男性なら多分、いずれ警官にビザを見せるように言われると思う。私は一度もないけれど、知り合いの外国人の男性はほぼ全員これを言われた。

日本の入国審査官は十分友好的だけど、彼らはルールにも従わなければならない。日本の移民法に楯突かないこと。他の国よりも厳格で、寛容ではない。十中八九、刑務所送りになる ― ちっとも楽しくないわよ。

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■回答者3(匿名)
大昔のことなので匿名で回答するが、どうなることやら。

英国で保険の仕事を辞めて、次の仕事を始めるまで1ヶ月あった。

学校時代の旧友が奈良の郊外に住んでいて、2週間ほど来いと言って、半ば冗談でこう付け加えた。「スーツを持ってこいよ。何があるか分からないからな・・・」

でまあ、90日間の観光ビザで日本に着いて、何通かFAXを送った。言った通り大昔のことなんだ。何度か面接を受けて、日本に着いて10日後にはアパートを出て小さな英語学校で働き始めた。ビザなし、在留資格認定証明書なし、何もなし。給料は現金払い。

3ヶ月ほど経って、上司にビザの状況を聞いた。会社が処理してくれていると思ったんだ。違った。そして滞在期間をもう2日か3日過ぎていた。

上司は無給の研修期間は見逃してくれると言って、私を京都の入国管理局まで行かせた。非常に忙しい入管の、最も悲惨な入国審査官の列に並んだ。長いことかかった末に、手紙を書かされた。行ったことのある観光地すべての説明と、数日内に日本を出るつもりであること、そしてもし追加で90日の延長が与えられて再入国が認められたら行くつもりの場所の一覧を書いた。まあ強制送還はされない様子だったが、韓国旅行の金は払う必要があるようだった。

最後に彼はほとんど小声で、奈良に住んでいるのになぜ奈良の入管に行かなかったんだと聞いた。上司が京都に行けと言ったのだと答えると、彼は不承不承それに納得して、90日間の「緊急延長」の付いた私のパスポートにスタンプを押した。

さて、日本を出るつもりだったみたいに書いたが、私は出なかった。

私は上司から、書類を取って来いとにわか仕込みで要求されて、奈良の入管に行き教師ビザの申請をした。奈良の入管は京都に比べると小さくて、審査官は私と会って退屈を紛らすのを喜んでいるほどだった。審査官はパスポートを一瞥して、問題ありません、現在有効なビザをお持ちで求人もあります、数日内に改めてご連絡しますと言った。数日後また行って、標準のビザの手数料を払って、日本で初めての労働許可を手に入れた。

数年後、配偶者ビザと永住資格になってからは、こんなことはなくなった。



■回答者4(デンマーク)
悲惨な結果になる恐れがある ― 日本はオーバーステイに寛容ではなく、入国管理センターの環境は過酷で、誰も入りたいとは思わない。公民権は多かれ少なかれ否定される ― 最近のニュースが示しているとおり、誰の手も届かない場所だ。

だから他の回答者たちの回答を心に留めておくといい。

友人のジャーナリストが、オーバーステイした人々に降りかかった悲劇について報道した ― そのうち1人は、入管の4人のならず者が飛行機に押し込んだ、あるいは押し込もうとした際、拘束具と猿ぐつわで窒息して亡くなった。彼の状態を見て、機長は海外に運ぶのを拒否したが、4人が彼に息をさせてやり手足を動かす自由を与えてやったときには、もう遅かった。

彼の日本人の未亡人は「不」法務省を相手にできる限り戦い、彼らはついに遺体を返した ― ただし心臓を除いて。彼が既往歴を持っていたという主張を支持するために、無断で検死解剖をしていたのだ。

市民社会でこの事件を追っていた人々は、誰一人正義が行われたとは思っていない。

入国管理センターに収監された人々に対する治療は、たまにしか行われない。もっと最近の事件もあるが、これはほぼ確実に世話係のひどい怠慢を示すものだ。

日本の入国管理センターで発作により死亡のベトナム人、数時間放置されていた : ドキュメント | Reuters(英語)

日本の市民社会は闘争を続けている。弁護士団が、センターをできる限り何度も訪問し彼らの健康を記録しようとするボランティア団体を設立している。



■回答者5(ニュージーランド)
上の回答に付け加えると、入国管理センターは入国管理センターで、刑務所ではない。彼らが出してくれれば出られるが、それには数週間から6ヶ月、それ以上かかることもある。公民権は停止になる。1日23時間は監禁され、シャワーは多分週1。食事はわずかばかりの和食(魚、野菜、味噌汁)の配給。日本語しか話すことは許されない。病気持ちなら、治療のことは忘れよう。ヘルニア持ちの男がいたが治療せず放置され、彼らが病院に送らなかったため結局死んだ。

日本は島国なので、逃げることはできても隠れることはできない。君は目立つだけでなく、逃亡中は仕事も金もない状態で生き延びなければならない。数ヶ月前に刑務所から逃げた男がいたが、波の荒い海峡を泳いで渡って服と食べ物を盗んで生き延びた。最終的には3週間後に捕まった。



翻訳元:Quora



入国管理は厳しい方が良いと思うんですけどね・・・



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