海外Q&Aサイトの「なぜみんな広島の原爆で第2次大戦での日本の極悪非道の犯罪について忘れてしまったの?」という質問から、回答をご紹介。


848189

■回答者1(フランス)
第2次大戦での日本人の犯罪は、ヨーロッパでナチのSSとクロアチアのウスタシャの犯罪がそうだったのと同様、言語に絶する。それは他の民族(ユダヤ人、スラヴ人、ロマ)に対する虐殺の企てであり、日本の場合は民衆殺戮の実行(朝鮮人、満州人)だった。絶滅収容所によるものであれ、南京(1937~1938)のような「野外」での大量虐殺であれ。南京では一つの都市部だけで日本軍が何十万もの中国人の民間人を殺害した。

参考:
「ウスタシャ(Ustaše)は、クロアチアに存在したファシズム政党・民族主義団体。第二次大戦中にドイツと同盟を結び、大量虐殺を行ったことで有名である。」
ウスタシャ - Wikipedia

枢軸国の犯罪が、それ以前に行われた虐殺(例えばヴァンデやアルメニア)と違うのは、それが現代の戦争であること、半工業化された手法を用いること、そしてその体系性が「軍事行動」を超えて永続的な「国策」となることを通じて、非武装の民間人を体系的に標的としていることだ。

広島と長崎に対するアメリカの原爆投下は、戦争を新たな段階の恐怖に持ち込んだ。それは一都市の広さの爆発半径内あるすべての生き物を、一度で体系的に全滅させ、そして放射線を照射することでその周囲の人と物を汚染する。広島の攻撃では12万5,000人以上、長崎の攻撃では5万人以上が死んだ。そのうち民間人の死傷者は広島では80%以上、長崎では90%以上だ。

関連記事:
外国人「広島と長崎って人が住んでも安全? なぜチェルノブイリは住めないの?」

広島と長崎が、枢軸国の犯罪と同じほどの衝撃を世界に与えたのはこのためだ。その「正当化」と理論的根拠が何であったにせよ、どちらも悪魔性に向かって「もう一歩」を踏み出した。枢軸国の虐殺的な戦争犯罪を忘れられる者はいないが、また原爆投下を忘れられる者もいない。


また、私たちにとって今も未解決の究極の脅威は核戦争で、その理由は誰でも分かっている:攻撃後の広島と長崎に何が残されていたかは、枢軸国がヨーロッパを征服し「浄化」していたら第2次大戦後に「何が残されていたか」以上に、きわめて雄弁に見て取ることができる。

広島(1945):

main-qimg-4342828ee3e15c03ba6b10636446d207-c

長崎(1945):

main-qimg-c03a27af96b1b75911288d199773c31d

これを見て恐怖を感じないか? 人間は全滅されたが、土地も一掃されている。見渡す限りだ。ナチスの手にかかったワルシャワやベオグラードやスターリングラード、そして連合国の手にかかったドレスデンとは異なり、一撃で・・・一瞬で全滅したのだ。

また枢軸国のやったことが現代において繰り返されるのは非常に稀だが(アフリカを除いて・・・)、一つの政治的決定と電子機器を少し操作するだけで、ICBMが発射されて都市をまるごと一掃するには十分だということは分かっている・・・さらに、広島と長崎の原爆に比べ、水爆は通常10~500倍(1961年に試験が行われたソ連のツァーリ・ボンバなら4,500倍)強力だ。

また一度の攻撃が何百もの攻撃をもって応えられ、全地球が居住不可能になる可能性があることも分かっている。核の冬は基本的にあらゆるものに影響し、標的を選ばない。恐ろしいことだ。

MAD(Mutual Assured Destruction; 相互確証破壊)ドクトリン[1]は、まったくその名に恥じない・・・

脚注
[1] 相互確証破壊 - Wikipedia(英語)

参考:
「相互確証破壊(そうごかくしょうはかい、英: Mutual Assured Destruction, MAD)とは、核戦略に関する概念・理論・戦略。核兵器を保有して対立する2か国のどちらか一方が、相手に対し核兵器を使用した場合、もう一方の国が先制核攻撃を受けても核戦力を生残させ核攻撃による報復を行う。これにより、「一方が核兵器を先制的に使えば、最終的に双方が必ず核兵器により完全に破壊し合うことを互いに確証する」ものである。」
相互確証破壊 - Wikipedia



■回答者2(アメリカ)
君自身は「みんな」に入ってないのか?

戦争中に日本がやったことは、広島の後でも誰も「忘れ」なかった。太平洋域では二つの戦犯法廷が開かれた。一つは東京、もう一つはマニラだ。今でも天皇が裁判にかけられるべきだったと思っている人はいる。

広島と長崎によって実際に起こったのは、終戦の理由が分かりにくくなったということだ。「日本の政府」が突然目を覚まして自分たちの負けを認識したからではない。1945年以来、アメリカ軍はそういうことにしようとしてきた。

しかしそうではない。それは昭和天皇・ヒロヒトが大臣たちにポツダム宣言を受諾するように命じ、そして確実にそうなるようにラジオで放送するメッセージを吹き込んだからだ。必死で放送を阻止しようとし、録音を破壊しようとし、天皇を殺そうとさえした人々がいて、また降伏に向けて必死な人々もいた。

参考:
「日本の降伏を阻止しようと企図した将校達は近衛第一師団長森赳中将を殺害、師団長命令を偽造し近衛歩兵第二連隊を用いて宮城(皇居)を占拠した。しかし陸軍首脳部・東部軍管区の説得に失敗した彼らは日本降伏阻止を断念し、一部は自殺もしくは逮捕された。これにより日本の降伏表明は当初の予定通り行われた。」
宮城事件 - Wikipedia

関連記事:
外国人「なぜ米国は第2次大戦中、日本の天皇を暗殺しなかったの?」

さて、日本が「ダウン寸前で降伏する準備ができていた」と、とうとうと述べようと思っている人もいるだろうが、その前に考えてくれ:カミカゼを発明した人々が、破滅を目の前にしたからというだけで突然合理的に行動する人になるだなんて、本気で信じているのか?

広島によって起こったことはまた、敵に対して恐るべき武器を使用した「極悪非道の犯罪」について、米国を非難する作戦へと方向転換する機会を作り出したことだ。



■回答者3
便宜上のことだ!

日本人がやった残虐行為について見たり聞いたりするとき、その犠牲者か目撃者であれば、広島と長崎について涙することはほぼないと思う!

戦時中の日本軍は冷酷なモンスターだった!

多くの日本人が残虐行為を犯した!

連合国の戦争捕虜は収容所で死んだだけでなく、日本人は自軍のために戦争捕虜に医学実験を施していて、死ぬ前に低体温症がいつ始まるかを見るために、凍りつくような水に彼らを浸したりした!

こうした実験から得た知識でアメリカ人と取り引きをしたので、戦争犯罪で裁判にかけられた日本人はごくわずかだ!

これを許したことはアメリカ人の恥でもある!

彼らは絞首刑になるべきだった!

関連記事:
外国人「731部隊はナチスの絶滅収容所より悪かったと言えるだろうか?」



翻訳元:Quora



原爆投下が戦争犯罪なんですが。



関連記事:
アメリカ人「原爆投下前には避難を勧告するビラを撒いていたんだが?」
外国人「広島・長崎の前にデモとして無人島に原爆を落とせば良かったのでは?」
外国人「日本は無数の残虐行為をしたのに、なぜアメリカは日本を再建したの?」




忘却のしかた、記憶のしかた――日本・アメリカ・戦争



スポンサーリンク