海外Q&Aサイトの「女性は自分が男性優位の世界に生きていると感じているの?」という質問から、回答をご紹介。


■回答者1
この回答は性差別的と取られるかもしれないし、私の言うことに同意しない人もいると思う。
警告はしたわよ。

私は自分をフェミニストだと思っている。女性と男性は平等で、私たちはお互いに共存するように出来ていると信じていて、実際そうしていると思っている。

ところが、心理学や科学に目を向けると、男性は大抵が女性よりもずっと論理的で、女性は大抵が男性よりずっと感情的なのよ。このため、ボスとかマネージャーとかいった権力のある地位にいるのは男性のほうが多い。女性にもそういう仕事はできるけれど、まず自分の感情をしっかりコントロールできなくてはいけない。私は感情移入しすぎるタイプで、今この時点で自分がどう感じるかに基づいて判断するから、感情のコントロールというのは絶対できないと分かっている(あと月経前症候群もひどい・・・)。

残念なことに、みんなこれを知っていて、権力のある地位に女性を雇おうとしないことの言い訳に使おうとする。そういう仕事に応募する女性は、明らかに感情的にその役割を引き受ける能力があるような気がしているんだって。それだけ。でもどういうわけか、女性には十分な信用がなくて、男性のほうが好まれる。

このため多くの女性が、社会は男性優位であるかのように感じている。フェミニストは今も平等のために戦っていて、私たちには男性と同じ能力があるんだと主張している。ところがフェミナチは女性が男性より優位に立つべきだと思っていて、男性に強い憎悪を抱いている。残念だけど、これは男性に「な、だから女は感情的すぎるって言ったろ!」と言わせるだけよ。そして、それでまたフェミニストの戦いも難しくなる。

以上が私の考え。私は管理職が男でも女の子でも気にしないけどね、管理の仕方が分かっていて私の給与明細をミスらない限り xD

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■回答者2(カナダ)
私はそう感じている。ただ、トップに立つのは男性のほうが多いかもしれないけれど、底辺も男性のほうが多いと自分に言い聞かせている。

CEO[1][2]、政治家[3][4]、ノーベル賞受賞者[5]は男性のほうが多いけれど、またホームレス[6]、受刑者[7][8]、暴力犯罪の被害者[9]、自殺者[10]も男性のほうが多い。

私たちの社会が「男性優位」だと言うのは理屈としては正しいけれど、かなり近視眼的で、言ってみてもそれほど意味のあることではない。

脚注
[1] 女性のCEOがどれだけ少ないか知っていますか? エグゼクティブたちは知らない。(英語)
[2] 今日の労働人口におけるダイバシティの状況 - Center for American Progress(英語)
[3] 事実と数値:リーダーシップと政治参加 | UN Women – Headquarters(英語)
[4] なぜ政治にはもっと女性がいないのか? : NPR(英語)
[5] ノーベル賞受賞者:受賞した女性は何人? - Telegraph(英語)
[6] 独身男性:ホームレスの大部分(英語、PDF)
[7] 男性は生まれつき犯罪者? 刑務所の数字は嘘をつかない - Telegraph(英語)
[8] 連邦犯罪事件に大きなジェンダー格差があるとの調査結果(英語)
[9] 男性・女性・殺人:致命的な暴力と虐待の発生率にジェンダー固有の差異 - PubMed - NCBI(英語)
[10] 自殺についての統計 — AFSP(英語)



■回答者3(アメリカ)
自分の人生について、ちょっとした話をさせてほしい。

私は1995年式のシボレー・サバーバンに乗っている。運転を習ったのもこの車で、過去10年間運転してきた。慣れていた。すべてのレバーとノブと何やかやは、正確に私が期待する位置にある。

6ヶ月前、私は新しい仕事に就いて、クライアントを乗せるための社用車が使えるようになった。今は2009年式のフォード・エスケープをよく乗り回している。私はこの車にも十分慣れるまで運転してきて、そして気づいた。

サバーバンは、私には大きすぎる。

長すぎるとか、頭の上のスペースが空きすぎているとか、単にトラック感が強すぎるとかじゃあない。運転席と窓の間の距離が大きすぎるのよ。エスケープに比べると、聞いているラジオ局を変えるために手を伸ばすスペースが大きい。ハンドルも大きい。別の車種を経験する機会があった後だと、私のかわいい古いトラックについて気づいてしまった ― これは私より大きい人向けに作られている。

男性向けに作られているのだと。

男性サイズの車なのよ。

参考:
1995年式シボレー・サバーバン

1128507731

2009年式フォード・エスケープ

1138827665

出所:Cars For Sale - Used Cars For Sale - Used Cars - Carsforsale.com®

それからは、生活の中で他のあらゆるものが男性サイズだと気づくようになった。台所の棚は私の目の高さから始まっている。最下段の奥に手を伸ばすには、背伸びする必要がある。最上段には物理的に届かない。背はそんな低いわけじゃあない(5フィート3インチ(※約160cm)、平均は5フィート5インチ)。単に私が男性向けに作られた世界に住んでいるの。これは至るところで歴然としている。

男性が次のようにじっくりと考えたかは大いに怪しいと思う。「ったく、女どもめ! この棚は、連中には高すぎる位置に設計してやろう」。そうじゃなくて、実際に起こったのは、ある男性が棚を設計して、その前に立ってみて、何も問題はなくて、でそのまま人生を続けて行ったのよ。

女性の建築家がもっと多かったら、これは起こらなかったのかもしれない。でも女性は建築家や車のデザイナー、その他私たちが毎日使うあらゆるものの作り手になることを、性差別によって阻まれている。そしてその結果、世界は意図しないまま男性向けに設計されたものになっている。

なぜなら、男性優位の世界だから。



■回答者4(インド)
私たちは平等とかフェミニズムとかいったことを頻りに話している。だけどよく観察してみれば、社会はほぼ男性優位というのが真実。

個人的には平等というものの価値を信じているけれど、自分が男性優位の社会に生きていて、ジェンダーだけを理由に差別されたということは何度も感じた。

私はインドで生まれ育って、物理学とコンピューター・サイエンスを勉強した。これらの学科が女性には向いていないというのは非常によく言われることで、今振り返ってみると、クラスの男子学生と女子学生の比率は非常に貧弱だった。

私はIT業界で働き始めて、インドではこの業界のジェンダー比は良くなってきているけれど、それでも目に見えて男性の世界よ。マネージャーや上長は80%が男性。

世界の政治の状況を見てほしい。男性に比べて、女性のリーダーが何人いるか!!

女性は普通、結婚すると夫の名字を名乗る。妻の名字を名乗る夫が何人いるの!!

女性に比べて、子供ができて仕事を辞める男性が何人いるの!!

こういう例はいくらでもある。書き続ければいくらでも出てくる。

いつか将来、この状況全体が良くなって、世界が一方のジェンダーの優位性ではなく平等性の上で回るようになることを願っている。

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■回答者5
フェミニズムが盛んになりそのメッセージが広まるにつれて、女性は男性優位な世界に生きているという考えが、女性の頭の中に育っていった。

私が個人的にフェミニズムに、もっと具体的に言うと今日のフェミニズムに批判的なのは、これが理由。フェミニストは、社会が女性にとっては絶対に恐ろしい場所だというお話を作り出す傾向があるから。女性としてあなたは常に被害者だ、って。

そしてこうした考えの問題は、言うまでもなく、女性は自分の問題を制度化された偏見のせいにすることができて、そしてその偏見についてできる事は何もない、という考えを生み出す点にある。自己責任の感覚を取り去ってしまい、したがって女性のものの考え方と行動を起こす能力に害を及ぼす。

こういう考えが盛んになることで、ある種の有害な行動が起こされるというさらなる問題も出てくる。

例えば、女性はSTEM科目(※科学・技術・工学・数学)を目指すことを奨励されるようになってきている。フェミニストはこれらの分野に十分な女性がいないと思っているからね。

でも女性がこれらの分野に進んでみてから、自分が本当はそんな仕事がしたいわけじゃないと気づくことはよくある。例えば ― パートタイムの仕事がしたいと気づくかもしれない。したがって、これは実際には女性を助ける代わりに、女性とその可能性に害を及ぼしている。

総じて、女性が社会の被害者だと考えるのは、女性を傷つける結果になるだけよ。女性は自己責任を失い、やりたくもないことをやるように後押しされる。このすべては、私たちが追いかけている幽霊のせいよ。

存在しない幽霊の。

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翻訳元:Quora



差別はいけないけど区別は必要ぐらいの世の中になると良いと思います。



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