海外Q&Aサイトの「てるてる坊主を作るのって日本でどれぐらい一般的なの?」という質問から、回答をご紹介。


■回答者(ドイツ)
日本の風習を知らない人向けに説明すると、てるてる坊主は単純な材料で作られた小さな人形で、西洋人の目には小さい幽霊のように見える。てるてる坊主という名前は、“sunshiny sunshiny monk”ぐらいの意味だ。

子供たちはこれを作って、家のバルコニーや、あるいはひさしの下に直接吊るす ― 翌日に雨を遠ざけ、晴天を求めるために。これは古い、広く知られた風習で、おそらく大抵の日本の子供たちは人生のどこかの時点で作る機会がある。

main-qimg-463125a7a17de7614f41c3386542f4c9

日本の僧は頭を剃っている。人形の球状の頭はこれを示唆するものだ

てるてる坊主の起源はあまりはっきりしていなくて、必ずしも晴天というわけではない。諸説あるが、しかしこの風習が、命じられたことを実現できずに頭を失った、日本の歴史上の実際の「雨乞い」僧に遡る可能性は十分にある。

昔は、翌日にならないと人形の顔は描かれなかった。実際に晴れたら、そして晴れた場合にだけ、顔が描かれた。それから感謝のために酒に浸されて、最寄りの川に「送られ」た。

もっとも、この行事の後半部分はほぼ失われてしまった ― 現代では、てるてる坊主はもとの心霊主義的な基礎を抜かして、単純な子供のお守りに進化した。

日本人が必ずしもそのルーツを知らずに伝統と習慣から行っていることはたくさんあるが、これもその一つになっている。


これがどれぐらい一般的かについては・・・うーん、僕は毎年数週間を日本で過ごして、いろんな地方を見ているけれど、それほど見かけたことはない。確実に今も存在はするけどね。

僕が実際に見たやつは、大抵が梅雨、晩春から初夏だった。この時期には、10軒に1つぐらいは吊るされているのを見かけたと思う。


↑コメント
笑っているのは分かるけどすげー怖い! xD


↑回答者
イカ娘は君に同意:

main-qimg-576d87e289aaf99d6fe5c502200a4ef8

「首を括ってるのに笑ってるのが逆に怖いでゲソ・・・」



翻訳元:Quora



質問がニッチすぎて震えたので管理人も回答したいと思います。調べて出てきたのは以下:

明日の天気を知りたければ山を見よう 各地に伝わるお天気占い | at home VOX(アットホームボックス)
→ 「Q.てるてる坊主を作って、晴れるように願掛けしたことはありますか?」という質問、「はい」と回答したのは73.4%

梅雨部日誌6月27日|ウェザーニュース
→ 「Q1:てるてる坊主をつるした事はある?」の調査結果、全国平均9.5回

他にあれば教えていただけると嬉しいです。ちなみに管理人は幼稚園で作らされたけどなぜかいつまでも出来なくて泣いてた記憶しかないです(結局完成したのか不明)。

(2018-10-18追記)皆様コメントありがとうございます! Quoraに回答を書いたのでそのうち翻訳紹介したいです。が、これ以上回答付くかなぁ・・・




「のっぺら坊」と「てるてる坊主」―現代日本語の意外な事実



スポンサーリンク