海外Q&Aサイトの「なぜ日本についてネガティブなことを言う外国人がこんなに多いの?」という質問から、回答をご紹介。翻訳元サイトの内輪な話題ではあります、すいません。


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■回答者1(匿名)
なぜなら、日本は完璧な国ではなくて、実際にネガティブな点があるから。

しかし、日本についてポジティブなことを山のように言っている外国人もいる。

私たちは皆、どの国についても良いところと悪いところを言っていて、日本もこうした批判の例外ではない。

日本で悪い経験をして、それをシェアしたいと思っている人もいる。
日本の社会の一部を見て、頭に疑問符を浮かべている人もいる。

日本は単に、批判されることに慣れていない国の一つなのだと思う。彼らは自分について良いことを聞いて有頂天になっていた。野球の試合の後でみんながゴミを集める、地震と津波の後で援助を受けるためにおとなしく列を作って待つ、顧客サービスは別格だ、公共交通機関はいつも時間どおりに来る、どこへ行っても清潔だ、みんな礼儀正しく手助けしてくれる、彼らの食べ物は完璧だ、彼らのファッションは面白い、彼らの想像力とポップカルチャーは素晴らしい、彼らの発明はコンパクトで驚くべきものだ、彼らは技術的に進んでいる、等々。

日本には良い点もあるが、しかしここまで良い点ばかりが語られていると、日本のそれほどバラ色ではない点を論じることで、もっと現実的なイメージへとバランスを取り直す必要を感じる人もいるのだと思う。膨れあがったイメージに現実が一致しない場合、失望も大きくなるだろうから、それが一番だと思う。



■回答者2(韓国)
日本についてネガティブなコメントを書いている人たちについて、僕が気づいた共通点は:

  1. たまたま日本についてネガティブな感情を抱いただけで、日本とその文化についてはほぼ何も知らない釣り師

  2. 日本の右翼の書き込みや、歴史問題や領土問題についての安倍政権の今の姿勢に対して怒りをぶちまけている中国人か韓国人。中には首肯できる点もあるが、しかしあの口調とすべての日本人を一般化するやり方で、彼らの意見が普通の日本人に温かく迎えられるとは思えないし、またそうした問題についての安倍の姿勢を変える役にもまったく立たないと思う。

    さらに、もし彼らがそうした問題について諸外国に知ってもらおうとしているのなら、効き目はないだろう。諸外国は私たちの紛争について、自分の抱える問題ほど気にしない。大抵は私たちを、クールなガジェットを考え出す、箸で米を食べている、つり目で出っ歯のオタクの集団としか見ていないからだ。

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  3. 自分がホスト国に順応する代わりに日本人が自分に順応してくれると思って日本に行って、幻滅した外国人

  4. 動画やアニメ、J-Popで培った理想の日本のイメージに合致する世界が見つかると思って日本に行って、日本人も他のすべてのこの世の人間と同じように生き、クソを垂れ、屁をこいている普通の人間に過ぎないと分かって幻滅した外国人

Quoraのアルゴリズムは自分が以前に検索したり読んだりしたトピックが出てくるようになっているので、もし君が日本についてのトピックを読んだことがあるなら、この種のネガティブな質問とコメントを目にするようになる。これは確実だ。僕は自分のフィードで四六時中、韓国についてのネガティブな質問とコメントを大量に目にしているんだから。



■回答者3(アメリカ)
なぜなら、Quoraには反日の釣り師が大量にいるから。日本を好きじゃなきゃいけないとは誰も言っていないのに、この釣り師どもは文字どおり何時間も費やして日本叩きの質問を書いている。

彼らは実際、日本の良いところと悪いところについて批判的に語ることに興味はない。単に、政治的利益のために日本の悪い点を過度に強調することしか頭にない。通常、彼らの言葉遣いから、質問が本物かフェイクかを見分けることができる。

普通の質問:
「なぜ日本人はXについてYだと思っているの?」
「日本人はXやYが好き?」
「Xについて普通の日本人はどう考えている?」

釣り質問(これに似たのを見たことがある):
「なぜ邪悪な日本人は罪もない中国人を強姦し、略奪し、殺害し、また彼らの狂った極右政府は中国を破壊したがっているの?」
「なぜ日本人は詐欺師で嘘つきなの? いつになったらまともに振る舞うことを学ぶの?」

この種の釣り質問にはうんざりしている。誰の役にも立たないし、明らかなプロパガンダだ。

第2次大戦と侵略者としての日本の役割について、本当に聞きたいことを質問するのは良い。しかし、その質問が明白な偏向を示している場合、私の意見では、それはQuoraとその読者にとって正直有害だと思う。

大抵の人は、日本を憎んではいない。大抵の人は、大抵の質問に対して偏向していない回答を好む。Quoraをみんなにとってもっと良い場所にしよう。



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■回答者4(アメリカ)
実際のところ、私が心配するのは正反対のことだ。

みんな日本について、悪いことは一切起きず、全員が礼儀正しく、ユニコーンが地下鉄に乗っている国だと思っているようだ。

先日誰かがFacebookに、鍵付きの(これを覚えておいてくれ)傘スタンドの写真を投稿して、日本では傘が盗まれることは決してないと主張した。実際、もし傘を持っていなければ、持って行って構わない。「これは『恩送り』(paying it forward)と呼ばれます」。別の人が傘を5ヶ月間置き去りにして、戻ってみるとまだそこにあったという話をした。あるいは失くした傘を京都まで宅配便で送ってもらった、とか。

私は、もしこれが例外ではなく常態なのだとしたら、傘スタンドに鍵がついている必要はないだろうと言った。すると散々に罵られた。夢を傷つけてはいけないわけだ。

たしかに、このやり取りに参加していた人たちの大半は観光客で、一方私がQuoraで見たことのあるネガティブなコメントの大半は、ここ日本に1年か2年いて、今も日本と和解しようとしている人たちのものだった。しかし両者の根っこは同じだと思う:一つの国全体を、一つの先入観に合致させようという欲望。そして現実がその醜い姿をもたげると、人は失望する。

そこで、投稿する。

日本はたくさんの人のいる大きな国だ(何をいまさら)。どの国とも同じように、良い点と悪い点があり、親切な人と汚い人がいる。非常に上手くやることもあり、情けないほど下手なこともある。ポジティブな面に着目する人も、ネガティブな面に着目する人もいる。しかし彼らは、日本にはあらゆる国と同じように良いところと悪いところが入り混じっていると認めず、些末な一端にとらわれているというのが真相だ。



■回答者5(イギリス)
実際これはちょっと奇妙なことだ。過去30年以上で海外へ行ったことのある日本人の大部分は、人が会うことを期待できる中で最も礼儀正しく、ちゃんとした教養のある、親切な人たちだったのだから。しかし釣りコメントの大半は、以下の5つの集団のいずれかではないかと思う(ざっと割合の大きそうな順に):

  1. 韓国人と中国人の若い男性。大抵の国で、若い男性は怒れる釣り師タイプのうち大きな割合を占める傾向がある。これはおそらく、若い男性には自然界に対しても集団内の他人に対しても自分の優位性を主張する強い衝動があるという、人間の進化において自然なことなのだろう。17~30歳の男性は、おそらく数百万年にわたって社会階層の頂点に位置していた。

    今日、彼らは最底辺にいる。特に日本、韓国、中国といったアジア諸国では、就学期間(少なくともここでは、彼らは前途ある、小君主と言ってもいい地位にある)が終わって就職するや、彼らはしばしばひどい仕打ちを受け、子供扱いされ、ほぼ、あるいはまったく力を持たないまま、何十年も先に管理職になることを見込んで、きわめて熱心に働く。特に、男性が唯一の稼ぎ手ということが多くて社会保障が存在しないアジア諸国では、彼らは金を稼ぐ力が証明されていないため、女性に(この歳にして)しばしば無視される。

    この状況に加えて、70年以上前の日本の戦争犯罪の歴史を生徒たちに容赦なく詰め込む教育システムがあり、現代の日本の文化に触れる機会は限られていて(そして触れるときには、自分には手の出ないぜいたくな輸入品、日本は自分たちより豊かだという完全に間違っているわけでもない認識が背景にあることが多い)、そして他には目に見える敵がいないとなると、日本が、というか偽りの、または時代遅れの、または偽りで時代遅れの日本のイメージが、こうした若い男性の標的となる。

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    最悪の状況として、こうした若い男性の中には、彼女を(または彼女にできそうだと思っていた子を)日本人の男性に取られる者もいるだろうし、あるいはもっとよくあることとして、こうした若い女性は日本人のアイドルや俳優に熱を上げているかもしれない。

    当然、憎悪に満ちた辛辣な態度は、女性だろうと同僚だろうと周りの人を遠ざけることになり、それがまた孤立の円環を強める。

    こうした若い男性も、自分に自信をつけて家族を持ち、あるいは本当の日本人に触れる機会を持ち、世界をもっと繊細に理解するようになれば、落ち着くことが多い。しかしそれまでには当然、例えばすぐ下の世代に憎悪を伝播させたりして、かなりの損害を生じさせることになる。

    (注:私にはたまたま、こうしたアジア文化の中でこうした若い男性から害を被る可能性のある子供がいて、そのためこうした若い男性には、少なくとも彼らがその行動で他人を傷つけるまでは、大きな同情を抱いている。この集団に当てはまる若い男性には、自分や周りの人々とは違った意見の本を多く読み、自分を人として成長させることに励むよう忠告したい。そうすれば、変化の時はずっと早く訪れるだろう。)

  2. 日本で働いたことのある外国人(または、海外で働く日本人の従業員という場合もあるかもしれない)。日本で働い「ている」外国人と言わないのは、日本に働きに来る外国人は次の3つの集団の1つ以上に該当するからだ:文化の違いや個人の性格特性からどうしても日本で働くのに向いていない人々、程度の差はあれ外国人にひどい仕打ちをする日本企業(残念ながらこうした企業は珍しくない)で不運にも働くことになってしまった外国人、そして幸運にも十分良い扱いをしてくれる会社または役職で(おそらくは独立して)働くことになった外国人。(学生と観光客は、日本ではほぼ常に楽しくやっているので、ここでは除外する)。

    日本で働くのに向いていない外国人や、不幸にも日本企業でひどい目に遭った外国人(この両方に該当する場合もっと悪いことになる)は、日本で成功できなかった自分を正当化しようとする意味もあって、しばしば日本全般について遺恨を抱き、日本のポジティブな面を無視してネガティブな面に着目するようになる。

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  3. きわめて信仰の篤い生い立ちの人。特にキリスト教とかムスリムの、きわめて信仰の篤い生い立ちを持つ人は、日本があからさまに無宗教な文化で、そのうえ、彼らの視点からすると非常に成功した、ことによると世界で最も成功した文化ですらあるため、日本を嫌う場合がある。日本は、厳格な宗教に忠実でなくして徳と成功はありえないという彼らの世界観に異議をとなえるものだ。

    もちろん、他の国々(例えば英国と北欧の多くの国、イギリス連邦諸国、その他多くの国)もこの現実観に異議をとなえはするが、しかし大抵の場合そこには、少なくとも宗教に対する何らかの同意があり、日本にはそれがない。言うまでもなく、このカテゴリーと同時に他のカテゴリーにも該当する人もいる。

  4. 以上に比べると少ないが、さまざまな理由から日本を蔑視するようになった日本人の若い男性や女性がいる。例えば学校や職場でいじめられるかセクハラ・パワハラの被害を受けた人、学校や会社をドロップアウトして自分は社会からこぼれ落ちてしまったと思っている人(しばしば「ひきこもり」タイプの人)、また起業したいとか、日本の制度で許されているよりも速く独立してキャリアアップしたいとかいった、さまざまな理由で日本を去った人、あるいは、かなりよくあることだが、性産業やエンターテインメント業界で働いて、大抵は日本の暗部を見てしまい、引退して海外へ行く女性。

  5. 最後に、あれこれ考えてみると日本が好きで、あるいは少なくとも日本に親近感や壊しようのない絆を抱いていて、そのため、あるいはそれにもかかわらず、日本のネガティブな問題(少なくとも彼らの目にそう見えるもの)を目立たせることに尽力し、状況を改善か緩和しようとする人々。言うまでもなく、この集団に該当する日本人の活動家はたくさんいて、首相さえも(!)、またその他の多くの政治家とジャーナリストもそうだ。

    日本には、どんな側面にせよ日本を批判する外国人は、事実そうであれ、そう解釈されるだけであれ、日本を憎んでいるか、日本を不当に攻撃しているという先入観がちょっとあるが、しかしもちろん実際はそうではない。真の友人は真の忠告をするもので、反応は贈り物だ。こうした人が、近しい親族に日本人がいたり、あるいは日本に住んでいて他の日本在住者や日本国民と同じぐらい日本を頼りにしていて、そのため日本人とその生活について真に心配しているというのはよくあることだ。

こうした原因の大半は時とともに対処がなされる。中国と日本は豊かになり現代化しつつある。そして現代の日本はますますその名を知られるようになり、セクハラ・パワハラや企業における外国人労働者の不当な扱いといった問題に取り組んできた。

そのため短期的には、そうした状況に陥った人がインターネットに訴えることは増えるのでこうした攻撃も増えたように見えるかもしれないが、長期的には沈静化し、日本にやって来て日本を経験することを楽しむ人々の数が増加して相殺されると思う ― 特に日本は最近、中国人観光客の行き先として非常に人気が高くなってきていて、そうした中国人は日本を大いに満喫して、日本についてずっとポジティブな話を持って中国に帰る。



翻訳元:Quora



実際しょうもない日本叩きはよく目にします。



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