海外Q&Aサイトの「日本に住むことについての意見ってすごく割れているように見えるけど、なぜなの? 大好きだって人もいるし早く出て行きたいって人もいるし」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(アメリカ)
私が日本にいた頃、日本に在住する外国人を対象とした調査が行われて、満足度が一番高いのは高賃金のエグゼクティブとその家族だった。これは別に驚くことじゃないわね。そういう人たちは普通、家賃の自己負担なしで銀行所有の不動産物件に住むことができて(複数の寝室、巨大なリビング、備え付けのサウナ、プール、みたいな)、食料を買いに地元の店に行く必要もなくて ― 私は主にこのタイプの人たちがひいきにしている輸入食品の専門店に行っていた ―、また運転手つきのリムジンを与えられているから、電車とか公共交通機関を利用する必要のない人も多い。

こういう人たちは、本質的に保護されていてそれが気に入っている。エグゼクティブとその家族は、東京アメリカンクラブとかの甘やかされた居留地によく出入りしている。子供は地元の学校制度よりも差別にあう可能性の低い「インターナショナル」スクールに通う。日本をきょろきょろ見て回る人たちで、でも本当のことを言うと、日本に対応する必要がそれほどない。

参考:
東京アメリカンクラブは、会員制の社交クラブ。ちなみに入会金は150万円とのこと。
メンバーシップ | Tokyo American Club(英語)

この人たちよりも低い給与で生活して働く必要があって、またこの人たちよりも日本の文化と関わり合う必要のある人は、あまりに多くの問題を解決しなくてはならないので、おそらく一番不幸になる。これを一人でやる場合も同じく。こういう人たちは、カルチャーショックで一番苦しむことになる。

例外は、自国では一度もデートをしたことがなくて、日本でついに成功を手にしたという男性。こういう人は日本に対する批判にはすごく自己防衛的になることもある。で、ひとたびそこらの女と結婚すると、恍惚状態は冷めて行って、3~5年も経つとブーブー文句を言い始める。何度も見たわ。

映画『エリジウム』のように、持てる者と持たざる者との差はちょっと驚くほど大きい。日本にいる外国語教師のほうが、第三世界の労働者や性労働者よりは相当良い状態にあるけれど。

参考:
「2154年。スペースコロニー“エリジウム”で生活する富裕層はパーフェクトな居住空間で過ごす一方、荒廃した地球に暮らす貧困層はひどい搾取に苦しんでいた。」
エリジウム (2013) - シネマトゥデイ



■回答者2(アメリカ)
本人の性格、日本の文化についての知識、仕事、その他さまざまな要因によって変わる。

どの国に住むことについてであれ、意見が割れることは請け合いだ。日本に関して重要なのは、西洋人の観点から言うと、日本の文化については、例えばフランスとかイギリスに対する以上に誤解が多いということだ。

この点についてメディアは誰の役にも立っていなくて、多くの人が高すぎる期待を抱いて日本に来る ― 例えばアニメの空想的世界、完璧な社会、等。彼らは他のあらゆる国と同じように日本にも強みがあり問題があると分かると、心底がっかりする。そして日本は退屈だとか、仕事の給料が良くないとか、その他もろもろ、日本人がいかに浅薄かについて不満を言い始める。

日本についてもっと調べさえしていれば、日本の文化について学び、そんな高い期待を抱きはしなかっただろう。

日本が大好きな人は、よく:
  • 高賃金の仕事についている(散財はすればするほど楽しい)
  • 日本の文化と上手くやって行ける性格、あるいは、友達をたくさん作れる性格の持ち主
  • 日本の文化と歴史を理解し、一般に関心を持っている
  • 日本にほどよい期待を抱いている
私が会ったことのある、日本について不満をよく言う人は:
  • 低賃金の仕事についている。日本で英語を教えて末永く幸せに暮らせると思っていた。(この仕事自体は何も悪くない。ただ給与面とキャリアアップの点で、自分が何をやろうとしているのか知っておくべきだった。)
  • 日本の文化にあまり適合しない性格の持ち主。例えば寂しがり屋。
  • 日本の文化について間違った見解を持っている。これは大抵アニメによって形成され、またそれよりは少ないが(それでも残念な事実だが)、日本のポルノから来ている。
  • 日本に途方もない期待を抱いている。

関連記事:
外国人「日本に住んでて孤独を感じる時ってどう対処した?」→「日本人の友達を作る!」

この手の人々はよく四六時中不満を言っていて、本当にウザい。私は日本が完璧でないことは分かっているが、誰だって四六時中不満を言っているような人には話しかけたいと思わない。信じがたいほど自己中心的だと思うし、年中無休で日本を叩いたところで君が得るものは何もない。

日本が嫌いなら、日本にとどまっている必要はない。さらに言うと、日本は君が絶対に耐えられないほど酷いとは私には思えない。日本は先進国で、君が当然だと思っているもののすべてが、実は恵まれたことだと君は分かっているんだろうか。



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■回答者3(アメリカ)
ある社会の中で人が好きな部分はそれぞれ違う。私の夫は成人してからほぼずっと日本に住んでいて、いろいろ話してくれた。主なものは以下:

日本はものすごく安全。米国にいるときのようにピリピリしていなくていい。

すべてが本来あるべき形で進む。電車はいつも時間どおりに着いている。日本人はこれをすごく真剣に考えていて、整然とした、清潔な、礼儀正しい社会に強い誇りを抱いている。

食べ物は素晴らしい。でもこれは同意しない人もいるかも。納豆は万人向けじゃあない。夫は日本で好きじゃないものもあったけど、それ以外は何でも大好きだった。私はいろいろなものを試してみて、大半のものは、納豆でさえ、好きになった。でも西洋出身の人間としては、すごく変わったものもあるし、知らない食べ物でも好んで食べてみるタイプは少ないから、難しいかもしれない。お箸はダメ、使えない。もう使ってみようとも思わない! だから”バカガイジン”(※原文ママ)なんだけどね。何でもかんでも上手く行くとは限らない! 失敗することもあるし、それは自分に戻ってくる。

盗みはめったにない。すごい高信頼社会。

参考:
「高信頼社会(国家)では、国と家族の中間に大規模な企業、活動的なコミュニティ、私立総合大学といった直接国の影響が及ばない自立性の高い中間組織が存在し、その中では各個人、集団間の信頼が自発的に生まれ、社会の健全性を保っている。」
高信頼社会: hanakuro diary

順応性が求められる社会。外部の人間としては階層制に組み込まれるのを免れるけれど、でも日本人は大抵、溶け込もうとする努力をすごく喜んでくれる。夫は日本語が流暢で、おかげですごく人気者だった。ただ、奇妙なことに、それがまた人を怒らせることもあった。日本人はナショナリズムがすごく強くなることもあって、自分たちのやり方(私は実際立派だと思っている)が最高だと考えている。これが気に入らない人もいるでしょうね。西洋人は厳しい判断を下されるし、何をしようとも溶け込むことは決してない。日本人になることは決してない。これが悩みの種になる人もいる。

関連記事:
外国人「どうすれば日本人に受け入れてもらえる?」→「日本人になろうとか変な努力はしないこと」

日本語は難しい。夫は流暢に話すけど、読み書きはできない。

しいて言うなら、日本は多くの人にとっては違いが大きすぎるんじゃないかと思う。夫はこれを説明する話をしてくれた。日本では、飲み物を飲み干すと、それはもっと欲しいという意味なのよ。だから飲み干し続ければ注がれ続ける。もういらなかったら、グラスにほんの少し残す必要がある。理にかなっているけれど、でも私たちがこっちでやっているのとは違う。

すべてがこの調子なのよ。とにかく違う! そして多くの人にとっては対応するのが難しいことでありうる。これが大好きという人もいるし、嫌いな人もいる。あらゆることが、自分が慣れていること、人生を通じてやってきたこととは完全に違っているというのを想像してみてよ。大好きになるか大嫌いになるかのどちらかでしょ。



■回答者4(イギリス)
それほど意見が割れているとは思わない。はっきり違った複数の集団と、その間にあらゆる段階がある。例えば、やや大きい集団を構成するのは ― 収入を問わず ― 日本での生活を楽しんでいて、でも本当はもっと良い生活のはずだったのに、と思っている人たちだ。この人々が日本について何か不満を言うと、よく「うーん、嫌なら出て行くべきだね」という反応を返されるのだが、思うにこの反応はまったくの的外れだ。

自国に住んでいた頃、私はよく、何か悪いと思うことについて不満を言っていた(人が不満を言わなければ、一切何も変わることがないだろう)。だったらなぜ、外国人は日本で悪いと思うことについて不満を言ってはいけないんだ? 実際どこであれ、そこに住んでいようといまいが、悪いことについては不満を言って良いはずだ。世界中の人々が、サウジアラビアで女性が車を運転できないのはいかに悪いことだと思ったか、アチェ州(※インドネシア、スマトラ島北端に位置する州)のような場所の刑罰がいかにおぞましいか、香港で今の中国政府がいかに圧政的になりつつあるか、を語っている。

参考:
インドネシア・アチェ州で公開むち打ち刑、婚外性交渉などの罪で 写真12枚 国際ニュース:AFPBB News
CNN.co.jp : 同性愛者ら15人、公開のむち打ち刑 インドネシア・アチェ州 - (1/2)

日本の問題の一つは、日本人が重要なことについて不満をほぼ言わないという点だ。誰かのお辞儀が浅かったらそれについては不満を言うかもしれないが、セクハラの多さについては言わない。外国人だからといって、不満を言えなくなるわけではないと思う!



■回答者5
人には多くの可変的な性質と生まれ持った気質があって、どの国へ行くにしてもこれを超過手荷物として持って行く。

観光客として外国を訪れるのと、外国に住むのとでは大きく違う。

回答者2が言っているように「多くの人が高すぎる期待を抱いて日本に来る」。たしかにそうだ。しかし本当に致命的なのは、人はどの外国にも間違った期待を抱いて行くということだ。

私は大人になってからずっと母国の外で暮らしてきて、それから日本に来た。日本にはビジネスを始めるために招かれて来て、そのため私の日本初体験は大きく違ったものになった。

大抵の人は自国を恒久的に、いつまでも去るというのは耐えられない。任務で外国に行き将来は帰国すると分かっているなら、マイノリティとして生活する不快に順応するのも耐えやすくなる。

栄誉をもって本国に送還されることを期待しているわけで、これはよくあることだ。

しかし君の言っているような人たちの大部分は、外国での初めての仕事として英語を教えるために日本に来た人たちだ。彼らは結婚し、日本語を学び、そしてそもそも間違った期待を抱いているため、日本が期待に沿わないと言って腹を立てる。

君が本当に外国に住むつもりなら、そういう態度は家に置いて行くことだ。でないと遅からず、置いてきた快適な生活に恋い焦がれ、ついには自分が足を踏み入れた外国人という運命を呪うことになる。



翻訳元:Quora



確かに日本を極端に上げるタイプと極端に下げるタイプはいる気がします。



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