海外Q&Aサイトの「日本の社会で最大の社会学的問題って何?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1
名前は言わないが、日本の小さな町に3年間住んでいた。

二つの小学校で仕事をして、一つは田舎にある小さくて静かな学校だった。もう一つはそこから町の郊外へ車でわずか5分のところにあった。

二つの学校は、ある特別な理由でまったく違っているということにすぐ気がついた。

日本に「部落民」と呼ばれる秘密の下層階級があることを、大抵の人は知らない。日本人は一般に「同和問題」、大雑把に訳すと「同化の問題」(assimilation issues)と呼ぶ。

彼らはもともと、日本の封建時代ののけ者にされたコミュニティの人々で、死によって穢れていると考えられた職業(死刑執行人、葬儀屋、畜殺場の労働者、肉屋、皮革業者等)の人々から成っていた(部落民 – Wikipedia(英語))。

部落民だけが住んでいる隔離された地域やゲットーは日本中にある。国営の住宅が供給されているが、狭く、老朽化し、荒れ果てている。

二つの学校が、振る舞い、態度、全体的な雰囲気といった点であれほど違っている理由もこれで分かった。

私は調査することに決めて、学校の教師の一人にこの状況を説明してほしいと頼んだ。

「部落民」という単語に触れた途端、その教師の顔は驚きと恐怖の表情に変わった。彼女はそんなものは存在しない、二度とその話は持ち出すなと言った。まるで私が「ヴォルデモート」という単語を口にしたかのようだった。

私は混乱して母にアドバイスを求めた。母は日本人だ。そしてこの度も、彼らが話そうとしないあの単語に触れてすぐ、これは本当にタブーの話題なのだなという感じを受けた。

その学校で教えていて私が知ったことは以下のとおり(この町に特有のことで、県によって状況は違うかもしれない):

  1. 部落民は実際に存在し、したがって彼らが日々直面する差別も存在する。
  2. 多くは隔離されたゲットーに住んでいる。
  3. 結婚の前には必ず部落民の先祖がいないか確認を行う。
  4. 彼らが社会から対等に受け入れられることは決してない。
  5. 通常の仕事に就くことはほぼ不可能だ。
  6. 大抵の日本人はこれについて知らないか、知りたがらない。
  7. 残念なことに虐待も多い。目を殴られた黒いあざや、タバコによる火傷のある子供が学校に来ているのはたくさん見たし、中には6歳の男の子が家で数日間食べ物もトイレも与えられず柱に縛られていたという事例さえあった。これは後に全国ニュースになった。しかしそれが部落民の地域だということは、もちろん言及されなかった。

日本には考え方を変えてほしいと本当に思う。歴史を受け入れ、「良い」イメージを保つために現実に存在する状況を否定しないということを学んでもらいたい。

日本は非常に誇り高い国だが、社会の中の問題を解決するためには、そろそろ偏見にとらわれないやり方を採るべき時だと思う。

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■回答者2(アメリカ)
部落民に関する社会経済的問題は悲しいことだが、しかしそれが「日本の社会で最大の社会学的問題」かは疑わしいと思う。日本にいる部落民は、最も正確とされる推定で300万人未満で、その多くは自らの出自を隠している。日本におけるその他のマイノリティ、例えばアイヌや韓国人に対する差別を含めるなら、「最大の社会学的問題」と呼ぶことにはある実効性があるかもしれない。しかしこれらの集団を加えても、人口の約4%未満の話だ。数が少ないことが日本のマイノリティ差別の深刻さを和らげるものではないが、しかしアメリカ自身のマイノリティに関する社会経済的諸問題と比較してみるべきだろう(黒人13%、ネイティブアメリカン1~2%、ヒスパニック16~18%)。

私は別の問題のほうが深刻で、マイノリティを含めた日本のあらゆる人間にすぐに害を及ぼすと思う。日本が老人の国になりつつあるという問題だ。日本人は十分な数の赤ん坊を持たず、長生きしすぎで、移民を制限している。先進国はどこも、若年労働者が老年で無所得の国民を支えるのに頼っている。アメリカの状況と同じように、若年労働者は社会保障を維持して老人を支えるために必要だ。

アメリカでも高齢化は深刻な状況だが、しかし日本より出生率が若干(女性1人あたり0.4人程度)高く、平均寿命が若干低い(日本人のほうが4~5年長く生きる)ため、問題はやや緩和されている。またアメリカ人は毎年100万人の合法移民、および相当数の非合法移民を増やしている。これらの移民は相当の税収をもたらしているが、移民政策の展開によりこの状況は変化するかもしれない。

一方、日本の問題はアメリカの問題のパワーアップ版みたいなものだ。出生率の低さ、平均寿命の長さ、そして移民の少なさにより、社会保障費を払う日本の労働者は、2060年には1人で少なくとも1人の働いていない国民を支えなければならなくなる。その必然的な結果は労働力不足、医療および社会サービスと年金のための財源の減少、増税、そして経済成長の低下だ。これらの問題は、マイノリティであろうとなかろうと、日本のあらゆる人間に害を及ぼす。

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■回答者3(アメリカ)
最大の問題は、簡単に諦めてしまう日本人の性質だと思うわ。日本人が一番よく使うフレーズの一つは「しょうがない」。私は実際、母がこれを使うのに反対したことが何度もある。母が何かについて不満を言って、私がその問題の解決方法を提案するんだけど、母は何か解決があるとは考えようとしない。そしてこう言う。

「そんなのできっこないわ!」

「うーん、じゃあどうやってこの問題を解決するの?」

「解決なんてないわ。できることなんてないのよ」

これはすごくイライラする。自然災害が日本を襲うと、みんなが繰り返し「終わりだ! もう絶望だ!」と言うのを耳にする。多くの人が職を失い意気消沈して、プレハブの仮設住宅に何年も居座って、建て直そうとも人生を一からやり直そうともしない。ここアメリカでの態度とは対照的よ。災害が襲うとみんなすぐに、後始末をして建て直して、やられっぱなしにならない方法について話す。私の母も、この態度はきわめて勇敢で素晴らしいと認めていた。

もう一つ日本人がよく使うフレーズは「我慢」。我慢して耐えるというのは、日本では究極の美点とされる。困りごとや嫌がらせをじっと我慢はせず、やめさせるか問題を解決しようとするという西洋人の態度は、我慢のなさと弱さと思われる(そのくせ自分を殺して問題から逃げるのは立派なこととされる。不思議)。

以上の二つの考え方が合わさると、問題に取り組む能力がまったくない社会になる。これが究極の社会学的問題じゃなかったら、何がそれなのか私には分からない。



■回答者4(イギリス)
アイデンティティの喪失。あるいはもっと正確に言うと、アイデンティティに関する混乱。

日本の文化には多くの点で敬服しているが、西洋人の社会学者(日本には2回しか行ったことがないのは認めるが)として思うに、日本は21世紀と折り合いをつけるのに苦労している社会だ。この苦労は、ほとんどの国とは言わないまでも多くの国に見られるが、しかし日本ではこれが男女の関係と性的アイデンティティにおいて特に強く表れている。

日本の社会における性およびジェンダーの矛盾は非常に歴然としている。ミレニアル世代の女性が、女性を性的対象として扱うアニメに登場する極度にロリータ的な役割を演じているかのような服装をして、それでいてまだ処女であったりほぼセックスをしたことがなかったりすることから、ミレニアル世代の男性が、伝統的なスーツ姿のサラリーマンのように振る舞おうとしながら、それでいて未婚で独身主義で、スロットマシンとネット上の児童ポルノに夢中になっていることまで。

日本人のジェンダー・アイデンティティには、またその結果として日本人の男女の関係には、変化が生じつつある。現時点でエビデンスから分かるのは、日本の社会が自己の再生産(※子供を作ること)をやめてはいないが、しかし急速に、セックスをまったくしないようになりつつあるということだ。

しかし問題はない。日本は国を代わって引き継いでくれる人間そっくりのロボットを急いで作っているところだ。



■回答者5(カナダ)
日本の学校制度は、学ぶ場所というよりも人格を押しつぶす刑務所のように思えることがある。

「石田が高校に入って以来初めて遅刻した朝、三人の教師が遅刻者を止めるべく校門で待機していた。

 午前8:30にチャイムが鳴ると、一人の教師が学校の500ポンド(※約227kg)の鉄の門をその場で閉じた。その瞬間、新入生の女の子が門にたどり着き、コンクリートの壁に向かって押しつぶされた。彼女は2時間後に亡くなった。」

生徒の死;誰の過失かを問う日本人 - The New York Times(英語)
※神戸高塚高校校門圧死事件(→Wikipedia)を扱った、1996年のThe Times紙の記事の電子版。

私は高校で、日本の学校制度とその欠点についてレポートを書いた。提出した後、職員室に連れて行かれてレイシスト呼ばわりされた。私は懲罰的な学校制度に問題があることは人種とは無関係だと説明して、自己弁護することができた。


この事件が20年も前のものだとコメントしている人たちへ・・・もっと最近の事件へのリンクはこちら:日本のティーンエージャー、茶髪の地毛を黒く染めるよう強制したことで学校を相手取り訴訟を起こす(英語)
大阪府立懐風館高等学校#訴訟 – Wikipedia

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■回答者6
日本では個人の考えが完全に却下されるということは、個人の心理状態にとっても社会にとっても有害だ。これが社会にとって有害なのは、何が大事かを「誰か」が決めるからだ。個人が自分や社会にとって何が大事なのかを自分で決められないなら、それはすなわち他の誰かが決めるということだ。このことはおそらく、20世紀前半における日本の残虐行為の中で大きな役割を果たしただろう。

日本の社会が直面する問題は、大抵の国が直面する問題とそれほど変わらない。この理由を理解することは重要だ。服従、そして個人の洞察を無駄にすることは、日本でも他の多くの国でも中核的な要素だ。違いは、米国のような他の国では、個人の能力が、ほぼ誰もが当たり前と思っている暗黙の前提によって無駄にされるという点だ。一方日本では、これはずっと直接的で無条件的だ。



翻訳元:Quora



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