海外Q&Aサイトの「中国人として日本で暮らすのってどんな感じ?」という質問から、回答をご紹介。


044839

■回答者1(中国)
注意:この回答はすべて私の個人的な感覚であって、一般化はしないでほしい。100人の中国人がいれば、日本で暮らしていて100以上の違った経験と感覚がある。

中国人として東京で暮らしている。私が感じたことは以下。

一般化される。英語を話すと、大抵の日本人は英語が上手いと言う。「中国人はみんな英語が上手いの?」と聞くかもしれない。私はいつも、13億人いる全中国国民の代表にされてしまう。これは大変なプレッシャーだ(私は英語がそれほど上手くないし、上手いとしても、それは中国人としてのアイデンティティには何の関係もないことだ)。

「輪」に半分だけ加わる。他の人たちの回答でも言われている通り。日本人と見た目が似ていて日本語を話す中国人としては、日本人のように振る舞うことを求められる。日本人のように扱われることで得をすることもあるだろう。同時に、不愉快な状況も発生する。日本人の中には(100人に1人)、「自分たちは中国人や他のアジア人より優れている」という考えを開陳する人もいて、私にはちょっと苛立たしい(私はこれについて敏感で、もし中国人がこれに似た考えを抱いていると言ったら苛立つだろう。私たちは他より優れてはいない、単に平等だ、ということに自信を持つことだ)。

日本人のナショナリズムと愛国心。日本人の前で生活についての不満を言ってはいけない。きわめて簡単に日本に対する批判と取られるし、大抵の日本人にとってこれは受け入れがたいことだ(ちなみに中国で外国人に向かってこれをやる中国人もいる)。

快適な公共交通機関。日本の交通機関は非常に効率的で快適だ。上海には世界中の全都市で最長の地下鉄があるという記事を読んだことがあるかもしれない。しかし東京の交通機関は、上海のよりずっと良い。東京には地下鉄だけでなく、街中を走る路線もあり、通勤通学の手段として重要だ。東京のバスは「時間通り」だ。各バス停にバスがいつ来るかを書いた時刻表がある。そしてバスは本当にその表の通りに来る。

礼儀正しい日本人。日本人は非常に礼儀正しい。礼儀正しさを非常に重視する。礼儀正しさとはまた距離感のことであり、日本人は礼儀正しいがあまり親しみやすくはない。中国ではバスで隣に座っているその辺の人に話しかけることができるが、日本ではそうはいかない。ここでは他人に迷惑をかけないことが肝心だ。何なら手伝わせてくれよ、で私が困ったときは助けてくれ、って。

日本人の友達。言語と文化の壁のため、中国人が日本人と友達になるには、中国人と友達になるより時間がかかるだろう。日本人は大抵がちょっとシャイだ。他人に迷惑をかけないように教育されていて、だから彼らを助けたり話しかけたりする機会があまりない。また個人的な感情を隠して環境に順応することも教育されていて、だから個人的な感情をめったに表さない。友情というものを、二人の個人が同じ考えと感情と経験をお互いに共有し、そして助け合うことと定義するなら、日本人との間に築きたいと思う友情にとっては、この二つのことが壁になる。私の日本人の友達は、大半が同僚と元同僚だ。

完璧な人間などいない。悪い点を除けば、日本は滞在し生活するのに素晴らしい国で、私にとっては以上に述べた悪い点をすべて無視するのに十分なほどだ。

関連記事:
外国人「日本に移住すると色々な問題に突き当たるけど、それが分かった上であえて移住した理由は?」



■回答者2(中国)
僕は中国人の男で、3歳から9歳まで日本で育った。それから20歳から22歳まで日本で働いた。日本では完全にくつろいだ気持ちになれる。

日本人は一般にすごく優しくて心が広い。他の回答者が言っているように、中国人(や、その他の東南アジア人)は、英語圏の国の人たちほどは敬意を払われない。それは認めるけど、でも正直僕はこれについて深く考えない。

日本語を学んで、会話をするようになって、そして精神的に壁を作って自分は厄介者なんだと考えたりしなければ、周囲の扱いはすごく良くなる。日本人は実のところ、個人レベルでは中国人を嫌ってはいない。

他の回答で、中国人として異性と付き合うのは難しいと言っている。僕は日本人の女性2人と付き合って、そのうち1人とは同棲していたことがある。中国人と日本人のカップルはたくさんいるよ。血が中国人だからってだけでふられることはないと思う。勇気を出せばうまく行くさ。

大事なのは ― 頭の中で問題を必要以上にややこしくしないことだ。自分がどんな扱いを受けたかを、自分の人種のせいにしない。言葉と文化を学ぶことだけに集中していれば、楽しく過ごせるようになる。つまるところ、人は人種よりも性格で判断されるんだ。

これは友達のブランドンのFacebook。シンガポール出身だ。こいつは日本で楽しくやっている。

main-qimg-7f46ea41e83bb41978e6de5444545b65

これは友達のシャーマン(左)と、日本人の友達3人。彼は広東人だ。日本が大好き。

main-qimg-fb4a71dc66daad1cf24a0db0848b88a9

これは僕。僕も大いに楽しんでいる。

main-qimg-dfc4a0b601db98a1559f52c18744e19b

ヤッホー、日本人の上司が僕に雑誌のインタビューを受けるように勧めてくれた。いやー中国人ってほんと不利だよね?

main-qimg-795b988efc1c432100ea64d146ca3b10



スポンサーリンク



■回答者3(シンガポール)
僕はシンガポール人だけど、祖父母が数十年前にたまたま中国からシンガポールに移住したので、身分証明書には「人種:中国人」と書いてある。で、大抵の日本人は僕を日本人だと思って日本語で話しかけるんだけど、たまに難しいことを聞かれて言葉がうまく出てこなくなる。すると彼らは、日本人じゃないのか、だったら中国人なのかと聞く。

大抵これは悪意のない質問で、だから中国の文化について何か褒めたりして世間話をするんだけど、差別的な意図があることもある。以前台湾人とシンガポール人の友人と、ある飲食店で昼食を食べたとき、ひどい無礼なサービスをされた(飲食店では普通お茶のおかわりができるものなのに、そこの店は拒否して、僕たちを何度も無視した)。最初は単にそういう店なのかと思ったんだけど、ところが他の客は思ったより親切な扱いをされていた。そこで、僕たちが中国語を話していて、店員はそれに反応したんだと分かった。僕たちは日本語でお会計をして、英語で文句を言った ― ウェイターのきまり悪そうな顔は見ものだった。

別のとき、アパートに人が越してきて、その女性が贈り物を持って玄関をノックした(新しいご近所さんには、タオルとかせっけんとかの粗品を贈るのがしきたりだ)。当時僕の日本語はひどくて、そのため会話は以下のような感じになった:

ご近所さん(すごく丁寧な言葉で)「はじめまして、XXと申します。下の階に越して参りました」

僕は、はじめましてと答えたけど、明らかにそれほど流暢でも礼儀正しくもない日本語だった。

ご近所さん「あら、日本の方?」

僕「いいえ、違う」

ご近所さん(すごく丁寧な、礼儀正しい調子で)「あら、中国の方?」

僕「いいえ、シンガポール人」

ご近所さん(明らかに安堵の表情を浮かべて、声にもそれがうかがえた)「まあ! シンガポールって本当にきれいな街なんでしょう?」(日本語で「きれい」には「清潔」と「美しい」という意味がある)。僕たちはもう少し世間話を続けて、お別れした。

しかしこれと、飲食店での経験(どちらもここ2年の間に起こった)は、日中関係が特に最近の尖閣諸島問題(※この回答は2014年8月に書かれたもの)でどれほど悪化したか、そして両国民が埋めるべき溝をよく表している。


追記:日本人の家主の多くは、日本語を流暢に話せない外国人に(そして、外国人は全員が臭い外履きで家の中を歩きまわると思っていることもあって)、アパートを貸したがらないが、本土の中国人ではなくシンガポール人であることは有利かもしれない。家主はなんとなく、シンガポール人はアパートをめちゃくちゃにする可能性が低いと思っているからだ。

関連記事:
外国人「なぜ日本人は家の中で靴を脱ぐの?」→「ヨーロッパでも脱ぐぞ」「いや脱がない」「は?」

↑コメント1(アメリカ)
すごくよく似た経験をしたことがある。私は華人だが中国出身ではなくて、数年間日本で働いた。ある飲食店では、友人と私が日本人でないと分かるやいなや、ひどいサービスになった。別のときには、高級レストランのオーナーが、私たちが店を出ると同時に塩をつまんで投げた(悪運を追い払うために)。それから、アパートを退去した日に玄関の鍵を変えられた。日本人の友達によると、住んでいたのが日本人ならそんなことはしないそうだ。神経に触る小さなことは、絶えず無数にあった。

だから、そういうことなんだ。日本人はお客さん(観光客)には非常に礼儀正しくて丁寧だが、日本に住んでいる外国人には非常に不愉快な存在になることもあって、アジア人だったり浅黒い肌だったりすると特にそうだ。私が気づいたところだと、外国人の多くは、微妙な差別といささか露骨な差別に心底うんざりして、平均2年で日本を去って行く。

参考:
「大家には部屋の鍵を必ず交換しなければいけないという義務はなく、現在の法律ではあくまで努力義務となっています。」
引越し先の鍵交換って必ずしてくれるの?【引越し料金LAB】


↑コメント2(シンガポール)
このサイトにいる日本人に対して悪気はないし、日本の文化は好きだけど、ただ一部の人のことは嫌いだ。僕は日本人とはたくさん交流して、友達もたくさん作った。僕が気づいたのは、日本以外の国に触れたことのある日本人のほうが他人に心を開く傾向があるということだ。ずっと日本にいる人たち、特に年配の人たちは、大抵特定の人種や国を嫌っている。

飲食店のサービスに関しては、僕も日本でよく似た経験をしたけど、郊外でだけだ。広島で会議があったので、そこから船で行ける松山にいる友達に会いに行くことにした。その日本人の友達は仕事をしていたので、時間をつぶすため小さな屋台に食べに行った。お粗末な日本語で牛肉のパティの入ったハヤシを注文したところ、パティを切らしてしまっていると言う。代わりにカツ丼を注文したんだけど、20分後、別の日本人の男が僕と同じもの(※ハヤシライス)を注文して、ところが彼にはそれが出てきた。日本人の友達と会ってからこのことを話すと、日本のある地域の隠れた文化について説明してくれた。

話せば長いことだが、概して日本に来る人はいつも良いものばかりを目にする。しかしそれは観光地のある地域にしか行かないからだ。日本は広くて、それぞれの地域に独自の文化と方言がある。ある国を理解するのに一番良い方法は、心を開いてそこの生活様式の理解に本当に深く入り込むことだ。だから僕は、「なぜ日本にはホームレスがいないの?」とか「なぜ日本はあんなに豊かなの?」とか、考え抜かずに馬鹿げた質問をする人を見ると、本当に困惑することがある。


↑コメント3
尖閣問題が飲食店での扱いにどう関係するのか分からなかった。君が話をでっち上げていて、実はその店で失礼で傲慢な態度をとっていたのかもしれないだろ。日本に行く外国人は多いが、日本のサービスが他のアジア諸国、特に中国と比べると一流の丁重さだということには、多くの人が同意すると思う。また君は自分が嫌な経験をしたというだけで人や国を判断しているが、そのロジックを使うならシンガポール人は非常に失礼で最高にレイシストだと言っていいことになる。私が会ったことのあるシンガポール人は、大抵自分たちが他の人たちより優れていて、世界一英語が上手いと思っていて、ところが結局は、西洋人と本物の英語話者が彼らの中国英語を理解しがたいと思っていると知ることになるんだ。


↑回答者3
これは尖閣問題がトップニュースになっていた3年前に書かれたものだ。その後も色々あった。日本に対する領海侵犯とか。

君は僕のことを、日本について早まった判断をしている人間だ、と早まった判断をしている。日本に来て5年になるけど、日本のサービスが非の打ち所がないことには同意する。僕は日本の企業で、知る限り最高の人たちと仕事をしている。会社では国籍にかかわらず人を雇っていて、人種差別が問題になることはない。

ところが中国語を話す友人と飲食店に行って中国語を話していると、大抵、標準以下のサービスを受けるんだ。これは日本語か英語を話す友人といるときには起こらない。こういう経験のギャップがあると、言語と肌の色が日本ではいまだにどれほど行動に影響するものか分かる。

このQ&Aサイトは、自分の肌の色、言語、人格、国籍等々に基づく考えをシェアするためにある。僕の回答(3年前の)が、単なる日本全体に対する判断ではなく、新しい理解を付け加えるものとして読んでもらえるなら幸いだ。


↑コメント3
肌の色と言語が自分の受けるサービスの質に影響していることに、君が今頃気づくとは笑えるね。私の間違いでなければ、君の国は他の国籍の人々、特に「他の」アジア人に対して、西洋人ともまた違った扱いをする。私は君の国に住んだことがあって、これが間違いないことは断言できる。だからこのサイトで、人に日本を判断させるようなことを言うのはやめてくれ。顧客サービスでシンガポールがどれだけ最悪かなんて、誰も気にしてないんだから。



■回答者4(中国系)
今は日本に住んでいないが、日本には何度も行ったことがあるし、日本に中国人の友人もたくさんいる。日本で差別は多少目にしたが、大抵の日本人は非常に親切で、少なくとも非常に礼儀正しかった。

以前、渋谷でレストランを探していたときのことを覚えている。店が見つからないので、スーパーの店員に助けを求めなければならなかった。私に道を説明するのは難しすぎる(私の日本語がまずいため)と分かると、彼は私をレストランまで連れて行ってくれた。

また別のとき、横浜行きの地下鉄に携帯を忘れたら、乗客の一人が走って下りて届けてくれて、おかげで彼はその列車を逃してしまった。

私の意見では、個々の人間には違いがあるが、国民は同じだ。中国でも特定の省の人間に対する差別はありうると思う。

少なくとも、他の大半の国に比べると、日本人の外国人に対する態度はそう悪くない。



■回答者5(香港)
これは日本の大阪・京都エリアを旅行した経験だけに基づいている。間違っていたら訂正してほしい。

非常に基礎的な日本語の知識で、その辺の人に「トイレはどこですか」みたいな単純な質問をしてみると、日本人はとにかく優しい。ラッシュ時でさえそうで、日本人は礼儀正しく手助けしてくれる! もちろんこれは私が日本語を話そうとしていて、私のことを善良な観光客・外国人だと思うからかもしれない。

しかし日本で働いている友人の中には、生きて行くのが難しいと思っている人もいる。日本人は人をお客さんや外国人としては簡単に受け入れるが、日本人の一員としてはまず受け入れない。単に、その人が文化的な日本人ではないからだ。これは話し方やマナーを見ていれば非常に簡単に分かる!



翻訳元:Quora



回答者2さんを見ると結局本人次第だという気がしてくる。



関連記事:
外国人「日本で韓国人として生きるってどんな感じ?」
外国人「日本に住んでいる外国人(特に西洋人)に敵意を抱く日本人がいるのはなぜだと思う?」




一流のサービスを受ける人になる方法 (光文社知恵の森文庫)



スポンサーリンク