海外Q&Aサイトの「韓国人は漢字を捨てられたのに、なぜ日本人には出来ないの?」という質問から、回答をご紹介。


■回答者1(韓国)
一発で説明してくれるのがこの表。

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一番左の列は中国語の単語で、残りの列は東アジア諸語での発音だ。

2~4列目はそれぞれ標準中国語、現代広東語、現代朝鮮語。残りは日本語で、上代日本語(奈良時代)と現代日本語(江戸時代以降)に分けてある。

一目見て対照的なのは、中国語・広東語・朝鮮語と日本語の発音の数の違いだ ― 特に現代日本語では、全ての単語が同じ「こうしょう」と発音される。

単語のうち多くは廃れているが、中には現代日本語で日常的に使われるものもある。例えば高声、考証、交渉。

さて、日本人が漢字を捨てて平仮名だけを使うことにしたと考えてみよう。同音異義語による混乱のレベルは驚異的だ。またネイティブであれ日本語を学んだ外国人であれ、日本語を読んで理解することの困難さはぞっとするものになるだろう。



■回答者2(アメリカ)
漢字を使うことを怠惰な西洋人が問題にしているようだけど、なぜだか理解できないな。駄々をこねて騒いでないで、日本語はそういうものだということを受け入れればいいのに。確かに二千を超える漢字を覚えるのには時間がかかるが、一度学んで日本語を読んだり使ったりし続ければ、それは一生君と共にある。日本人は実際、多くの繁体字を簡易化している。夏目漱石や谷崎潤一郎といった明治から戦前の作家の作品を読むなら、古い書き方が出てきて辞書で調べる必要があるだろう。漢文を勉強すれば、全部漢字だけど日本語で読める。日本語は今の状態で何も問題ないし、もし変化が必要になったらそれは部外者の干渉なしに日本人が自分で決めることだ。日本語を学ぶことで得られるものは多いと思う。話し言葉と文法は読み書きほど難しくはなくて、日本語学習という挑戦の半分だ。こんなありきたりの話題はやめてもっと適切な話題に進めないもんか?



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■回答者3(シンガポール)
一言で。コスト。

ハングルが発明されたのは朝鮮王朝時代(1393~1910)だ。世宗王が望んで、発明された。しかし日常レベルの読み書きができる人口はわずかで、朝鮮の経済は今ほど文書に依存することがなかった。1.4兆ドルの経済規模を擁する現代の韓国でもし同じことが起こったら、変化にかかるコストは壊滅的だろう。ビジネスの壊滅、遅延、ヒューマンエラー、安全保障上の問題。図書館いくつ分の書物や公文書を印刷し直す必要があるか想像してみるといい。

日本の経済は韓国よりも更に大きい。やる見込みはない。



■回答者4(中国)
江戸時代の日本の識字率は、漢字・漢文学も含め非常に高い水準に達していた。近代以前、国民国家形成以前のことだ。

明治時代になると日本は工業化し近代国家になったが、漢字は日本人の国民意識の中のプリセット部分になった。近代国家は文化的な適応にはもっと保守的になる傾向がある。

韓国やベトナムでは状況が違った。

近代以前の朝鮮とベトナムでは、漢字の識字率は非常に低かった。近代国民国家になり、西洋をエリートが漢字よりも土着の表記体系を使うことに決めた時も、ほとんど抵抗に遭わなかった。国民はどのみち漢字だって書けなかったので気にしなかったのだ。

日本占領期の朝鮮では、漢字は何よりも日本の帝国主義と苛虐の下での不自由な民族的アイデンティティと結びついた。



■回答者5(匿名)
捨てることはできる。単に漢字を捨てるために一致協力して努力していないだけだ。

韓国人は主に民族主義的な理由で漢字を捨てた。この方針を推進したのは独裁政権だった。

同音異義語については、別に日本語に特有のことではない。どんな言語にもある。文脈から意味は判別できる(話し手が嫌な奴で特に判別しにくい単語を選んでいるのでなければ)。日本人が話し言葉の中で同音異義語を区別する時もそうしている。また、忘れているかも知れないが、19世紀末までほとんどの日本人は文字が読めなかった。つまり文字を書くことで同音異義語を区別する方法はなかったということだ。



翻訳元:Quora



歴史的な背景が全く違いますからね。



「漢字廃止」で韓国に何が起きたか



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