海外Q&Aサイトの「なぜオーストラリアが日本の捕鯨を気にしているの?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(オーストラリア)
「日本の捕鯨」なんてものは存在しないから。鯨に国籍はないが、保護される必要はある。日本の捕鯨船は絶滅の危機にある数種の鯨をターゲットにしている。例えばイワシクジラは絶滅危惧種として公式に登録されているというのに、彼らは美味いからというだけの理由で狙う(「科学調査」なんてナンセンスは誰も信じていない)。日本の捕鯨船は、野放しにしたら臨界点に至るまで数を激減させ、イワシクジラは絶滅するだろう。

参考:
「日本の調査捕鯨では、ミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラ、マッコウクジラ、ナガスクジラを捕獲していますが、調査の際には、現在の資源量に悪影響を与えないような捕獲頭数を科学的手法により算出し、その頭数の範囲内で捕獲を行っています。」
鯨問題に関するよくある質問と答え:水産庁

鯨は他の種と同じやり方では保護できない。捕まえて群居地を作って、それから野に放つというわけにはいかない。唯一の方法は、その生息地を安全にしてやることだ。

他に隠れた動機があるわけでもない。ただクジラを保護したいという想いがあるだけで、オーストラリアは捕鯨の多くが行われる海域をコントロールしている。日本の政府や産業界との関係を覆すことなく日本の捕鯨産業を相手取ることが完全に可能だということは、歴史から明らかだ。これは恐らく、日本の政府がそれほど積極的には捕鯨を守ろうとしていないためだろう。日本人の95%はクジラを一度も食べたことがないようなので、政府が守ろうとする広く人気を博した文化的活動というわけではないらしい。日本人は鯨肉を食べたがらなくなっている(英語)



■回答者2(オーストラリア)
商業捕鯨は適切に管理されていれば、オーストラリアが反対する論理的な根拠は何もない。オーストラリアにとって、ホエールウォッチングを通じて経済的価値のあるクジラは2種類あるが、わずか数種のわずかな利益に限られたことだ。

オーストラリアの反対は純粋に文化的なものだ。私たちはクジラを食料ではなく可愛らしい友好的な動物だと思って育ってきている。だからこれは、ヒンズー教徒が牛が食肉用に殺されるのを嫌い、あるいはアメリカ人が犬を食べるという考えを嫌い、その他の五万とある文化的な食べ物のタブーとどこか似たところがある。

オーストラリア人がなぜ他国に向かってクジラを食べるべきでないと言う権利があると思っているのか、私には謎だ。正統派ユダヤ教徒は貝を食べないが、ロブスターやカキを獲るのを禁止しようとしているのは見たことがない。ところがオーストラリアはそれをやめないんだ。



■回答者3(オーストラリア)
捕鯨に科学的な要素があるなんて真に受けちゃいないし、クジラは俺たちの守るべき仕事の一部だと思っている。

また中には、日本の捕鯨船が自分たちを小馬鹿にしていると感じているオーストラリア人もいる。ああ、俺たちは連中がオーストラリアの海に入ってきて俺らのものを取って行くのが気に食わないんだよ。

俺たちがあのクジラたちを生かしておくのは、子供たちにクジラがどんなものか教えるためで、日本人の倉庫を鯨肉で一杯にするためじゃないんだ。


↑回答者2
> ああ、俺たちは連中がオーストラリアの海に入ってきて俺らのものを取って行くのが気に食わないんだよ。
日本人はそんなことしてないぞ。やったこともない。少なくとも第2次大戦以後は。


↑回答者3
日本の捕鯨船、オーストラリアの海から立ち退きを命じられる(英語)
やってるし、今後も続けるだろうよ。


↑コメント1
その記事は上の指摘を支持するものなんだが。


↑回答者3
オーストラリアの船が日本の船に経済水域から出てくように命じたのが、なんでそうなる?


↑コメント1
記事から:
「ブラウン氏は今朝、昭南丸にオーストラリアの領海外に留まるように言った。」
つまり「オーストラリアの海」という言葉で大抵の人が定義するものの外側ってことだ。
「彼(ブラウン氏)は、排他的経済水域に対するコントロールについては法的な議論がありうると言う。」



翻訳元:Quora



オーストラリア人同士の不毛なレスバトルを防ぐためにも、水産庁には頑張ってわが国の立場を表明し続けてほしい。



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