海外Q&Aサイトの「寿司に血が入ってることってあるの? Kulaっていうレストランで寿司を食べたらマグロに血がついてて、よく見るとマグロ自体から出た血みたいだった。あんなの初めて見たんだけど」という質問から、回答をご紹介。


参考:
Kula Revolving Sushi Barは、「無添くら寿司」のくらコーポレーションが米国で展開する回転寿司チェーン。
「2008年1月 - アメリカ合衆国・ロサンゼルスに進出、ロサンゼルスの略称「LA」と掛けて「KULA」と表記。」
くらコーポレーション - Wikipedia

■回答者1
生のマグロには必ず「血合い」という部位がある。必ずしも(この写真みたいに)鋭い線じゃないこともあるが、周りと違った赤い色のところだ。

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高品質な寿司レストランだとこの部位は使わない。しかし刺身にする品質のマグロは非常に高いので、寿司シェフの中には血合いのすぐ近くまでを使おうとする人もいるだろう。

実際にはこの部位は血ではなくて、捌いた後に肉の中に閉じ込められたただのアミノ酸タンパク質(※原文ママ)だ。



■回答者2(アメリカ)
冷蔵されていなかったということ以外に、他の回答としては冷凍されていて新鮮でなかったということね。冷凍すると細胞が壊れるから、細胞の中の液体が漏れて出てくるわけ。初めに言ったのより実際良い回答だけど、どちらも正しい。



■回答者3(アメリカ)
本当にマグロの肉の上に血がついていたなら、そして上の回答の写真にあるような血合いの部分じゃないなら、そのマグロは新鮮すぎた可能性があると思うわ。奇妙に聞こえるかも知れないけど、寿司にするマグロは消費するまでに適度に熟成させる必要がある(長ければ2週間も)。適度に熟成したマグロなら鮮血は出ない。

昔風の修行をした寿司シェフは業者での熟成の期間を計算に入れて、レストランでさらに数日熟成させる。魚をどれぐらい熟成させるかは、単なる良いシェフやただそれっぽくやってるだけのシェフと、偉大な寿司シェフとを分ける要素になるみたいね。



■回答者4(アメリカ)
自分で家で切った寿司からミオグロビンがにじみ出てきたことならある。生魚だから液体があるんだ。大抵の料理人は魚をちゃんと拭いたり乾かしたりするから、レストランで目にすることは滅多にないんだと思う。安全性に問題はないが、杜撰さや不注意を表すものかも知れない。

参考:
「ミオグロビン(英:Myoglobin)は、筋肉中にあって酸素分子を代謝に必要な時まで貯蔵する色素タンパク質である。(・・・)一般に動物の筋肉が赤いのはこのタンパク質に由来する。」
ミオグロビン - Wikipedia



翻訳元:Quora



いずれにせよ美味しくはなさそう。


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