海外Q&Aサイトの「この半年ぐらいで、日本在住の外国人は日本人から向けられる敵意の高まりに気付いてる?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(アメリカ)
個人的には、ノー。

他の回答にもあるように、人々がここ数年で中国人観光客についていよいよ不満を言うようになってきているというのには同意する。僕の住んでいる岡崎は小さな町だが、日本を250年ぐらい支配した徳川幕府を開いた徳川家康の生地で、そのため少し有名だ。ここ数年、この町に中国人観光客がとてつもなく増えている理由がこれだと聞いた。彼らの多くは非常に不作法だ ― 店員と言い争う、道につばを吐く、ごみを捨てる、標識を無視して城の建物に登ろうとする、咲いている桜の木に登る等々 ― 実際あらゆる人から大量の不満を聞いたよ。

しかしこれはここ2、3年のことで、最近というわけではない。

自分が本物の敵意の対象になったのは一度だけ、何年も前に初めてここに来た時のことだ。大男 ― 僕よりずっと大きい ― が立ちはだかって、「なんで広島に爆弾を落としたんだ?」と詰問した。もし考えていたら多分無視していたけど、代わりに僕は反射的にこう答えていた。「なんで中国を侵略したんだ?」彼はこれに混乱したようで、去って行った。

自分に向けられた敵意としては未だにこれが唯一のものだ。

とは言え僕は比較的小さな町に住んでいて(岡崎市の人口は約36万人)、また多くの時間をもっと小さな町、人口わずか6万の妻の出身地で過ごしていることは念頭に置いてほしい。だから僕の経験は、もっと大きなところにいる人だと違うかも知れない。



■回答者2
ノーと言いたいところだが、証拠は正反対だ。もちろん偶然かも知れないが。

2009年の初頭に、何度か路上で罵られて一度は公然と襲われた時期があったが、あれは当時の経済危機のイライラした空気だったんだと思う。

2回目のそういう時期が今だ。危機というわけではないが、何かおかしい、何か普通でない感じで、外国人に対する敵意が時折感じられる。

最近だと2週間前、年上の男に国に帰れと言われた。僕は近づいてどういう事だと問いただしたが、彼は答える代わりに僕がどこの国から来たのかと聞いた。僕が北欧の出身だと知ると、彼はしきりに詫びてたよ。

一方で、君は今、日本人が君をいつでもお客様扱いしてくれる訳ではないと理解する段階を通過しつつあるのかも知れない。東京や大都会では大抵の人はお互いに冷たくて、それが標準の状態になっている。君だけではない。小さめの都市や地方に行って良い扱いを受けてみる価値はある。



■回答者3(アメリカ)
今考えてみると、過去6ヶ月間に東京の路上で何度か罵られた。それまでの日本での5年間で知らない人に罵られたのは一度だけで、それは頭のおかしな奴が英語で「アメリカ人はイラクで赤ん坊を殺している」と叫んでいるというものだった ― あれは何か個人的な問題だったという事にしておこう。しかし今は、知らない男が擦れ違いざまに「アホ」とか「ボケ」とか、はっきりした理由もなく吐き捨てて行くんだ。

その一方で、先週地方を訪れたらそこの人たちは今も変わらず外国人が大好きなようだった。なのであの出来事は僕の「東京が嫌い」ファイルに綴じ込んでおくことにする。

(追記:沢山の人が「日本人の多くはそんな感じじゃないよ」「君が怒らせるような事をしたんじゃないか」系のコメントを付けてくれてるけど、これが流行っていると言うつもりはなくて、単にデータを提出しただけだ。あと、家まで歩く間に怖い目に遭ったという経験をシェアしている女性の気持ちも今なら共感できる。)



■回答者4
北朝鮮人なら大いにありそうなことだ ― 日本の領空を北朝鮮のミサイルが飛んでいて、毎日そのニュースをやっているんだから驚きはしない ― しかしそれ以外は、少なくとも東京以外ではノー。



■回答者5(イギリス)
質問は、外国人に対する敵意の基本的な水準というものがあって、それが最近高まってきているとほのめかしている。日本人が一般に世界でも有数のレイシストであることは事実だが、しかしそれが表立った敵意になることは滅多にないし、私もそれが最近高まっていると感じたことはない。



翻訳元:Quora



思い過ごしであることを祈ります。




ヘイトスピーチはどこまで規制できるか



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