海外Q&Aサイトの「沖縄人って日本人とは別の民族なの?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(中国系)
質問者も気づいているかも知れないが、日本人は誰が自分たちの集団に入って誰が入らないかについて非常に敏感だ。こうした区別化は、外部の目から見ると枝葉末節にこだわっているように見えることが多い(日本より大きな国や、日本より若い国の人からすると特にそうだ)。確かに沖縄以外の出身の日本人は、沖縄人は日本人とは異なると考えている。日本国民とは確実に認めるが、沖縄人は文化的に異なっていて、異なった食べ物や言語を持っていて、人種的にすら異なっていると考える(沖縄人は日本人より毛深い、色黒、等と見なされている)。私は沖縄人が、東京やその他の沖縄以外の都市での生活について語っているのを読んだことがある。彼らはしばしば外国人と間違えられて、流暢な日本語を話すと驚かれ、そして就職や家を借りる際に差別に直面する(このため川崎のダウンタウンや大阪の大正区には沖縄人のゲットーがある)。とは言えこうした障壁は、ハワイの代わりに沖縄にバケーションに行く日本人が増え、またTVが沖縄関連のものを非常に肯定的な観点で描くようになるにつれ、小さくなってきていると思う。10年前には、人々が沖縄に旅行に押し寄せ、日本の大都市にある沖縄の店舗や飲食店を贔屓にするといった「沖縄ブーム」も始まった。更には沖縄の言葉や文化、トリビアをどれだけ知っているかをテストする「鑑定」(※検定?)すらある。



■回答者2
沖縄人は日本国民だけど、多くの人にとってはそれで終わりなのよ。

ヤマトの日本人の多くは、沖縄人を本当の日本人とは思っていない。一方沖縄人の多くは、特に沖縄土着の人たちは、自分はまず沖縄人で、その次に日本人だと考える。

これは部分的には、200年足らず前、1879年に日本が琉球諸島を侵略し併合するまで、沖縄が独立した王国だったという事実による。それ以前は、沖縄人は日本の本州とは別の王国、文化、言語(ウチナーグチ)、宗教、そして民族性を持っていた。

ウチナンチュが「よそ者」と見なされたため内地の日本国民と同等に扱われず、時には積極的に差別されたという証言は確実に存在している。これは、多くの人が沖縄が再び独立国家になるのを目にしたいと思っている理由の一つの要因よ。彼らは生まれた土地が未だに米軍の軍事拠点(沖縄には日本全国で最も多くの基地がある)と日本政府との間で被占領状態にあると感じているからね。

日本人であることと日本人でないことの間にあるこの格差についてもっとよく知りたければ、どうかネイティブの沖縄人、ウチナンチュの人々を探してこの件について話してほしい。さしあたっては琉球人 - Wikipedia(英語)で少し読めるけれど、直接的に影響を受ける人々と議論することなく説明できることよりも、表面下では遥かに多くのことが起こっているのよ。



翻訳元:Quora



沖縄に対する差別意識って個人的には感じたことないんですが・・・地域や年代によって違うんでしょうか。



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