海外Q&Aサイトの「なぜ一部の日本人は韓国人を嫌っているの?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(アメリカ)
自分の経験上、大抵の日本人は良くも悪くも韓国人について気にしていない。
イギリスに住んでいたことがありアイルランドの血を引いている者として言わせてもらえば、韓国人を嫌う日本人の意見はアイルランド人を嫌うイギリス人のそれに近い。
アイルランドにおけるイギリスの植民地政策は、朝鮮における日本の植民地政策と非常に似通っていた。イギリスの政策が日本の政策に影響を与えたのかも知れない。
終戦後、日本にいる朝鮮人は特権を要求し、左翼政治運動に携わった。彼らは日本人を遠ざけるだけでなく、出来る限りの朝鮮人を朝鮮へと送還することで日本の当局と協力していたアメリカの占領軍をも遠ざけた。
現代の用語で言うなら、朝鮮人がこの要求と政治運動でアメリカ人を遠ざけたため、アメリカ当局は非暴力的な「民族浄化」を促進したのだと言っていいだろう。
日本生まれの朝鮮人のうち少なからぬ人々が日本国籍の取得を拒否し、同時に国民としての諸権利を要求したのも仕方のないことだった。
1990年以降、日本で生まれた者は誰でも日本国籍を取得するのが非常に容易になっており、日本生まれの韓国人にとっては特に易しい。日本生まれの韓国人の大多数は実際に日本国籍を取得しているが、しかしまた北朝鮮と結びついている大きな集団はこれを拒んでいる。
(詳しくはエリン・エラン・チャン『日本における移民と市民権』を参照(※邦訳『在日外国人と市民権』→Amazon))
日本の公教育は国籍を問わず誰でも受け入れるが、この集団は自分たちで学校を運営している。こうした学校は北朝鮮を賛美し、教室には北朝鮮の指導者の写真がある。近年は少し方針を軟化させて、折に触れ日本の社会一般と関わる努力をしている。私の下の息子も、アパートの近くの(北)朝鮮学校のサッカーの試合に行ったことがある。しかし全体として、これらの学校は依然日本の社会を拒絶し、人権侵害で有名な国を賛美する態度をとっている。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは北朝鮮について次のように言っている。
「北朝鮮は世界で最も抑圧的な独裁国家の一つである。金正恩は金王朝の3代目の指導者で、ほぼ完全な政治的支配を行っている朝鮮労働党の長だが、権力の座に就いてからの6年間で抑圧的な施策を強化してきた。すなわち、国内の旅行および中国との認可されない旅行の制限を厳しくし、また外の世界と接触した北朝鮮人を処罰した。政府は処刑、拘留、そして過酷で時には生命に関わる環境での強制労働によって脅しまたそれを実行することで、国民の恐るべき服従を生み出してきた。」
ワールド・レポート2018:北朝鮮 | ヒューマン・ライツ・ウォッチ(英語)
さらに、北朝鮮は日本にある米軍基地を核兵器によって一掃すると繰り返し脅してきたし、幼い少女を含む多くの日本国民の拉致を自ら認めている。
多くの日本人は、北朝鮮政府と北朝鮮に忠誠を誓う日本生まれの朝鮮人とを分けて考えることができる。とはいえ、残忍な独裁制を支持することは、たとえそれが名目上のことであり、幾分かはロマンチックなものであるにしても、日本における(北)朝鮮人のイメージを良くするものではない。
最後に特筆しておきたいこととして、もし君が日本の朝鮮学校の近くで行われる嫌韓デモについて読むなら、その学校が北朝鮮に忠誠を誓う一部の在日朝鮮人のみが通う北朝鮮の学校だという事実を、英語メディアは通常省いて伝えている。他の朝鮮人は日本の公立学校に子供を行かせている。
東京では、警察が右翼デモをこうした学校に接近させないようにしている。北朝鮮に忠誠を誓う在日朝鮮人を代表する団体である朝鮮総連が、私の家の近所の(北)朝鮮学校と年次集会を開いたとのことで、2週間前にもデモがあった。警察は彼らを学校から少なくとも2ブロックは遠ざけていた。
また、恐らくはヘイトスピーチ規制法のため、彼らは(北)朝鮮人それ自体に対しては何も言っていなかった。単に朝鮮総連の解体を求めて声を上げていた。
■回答者2
日本の文化の大部分は朝鮮と中国から来た。宗教から文字、食べ物、武術、農業、鉄器時代の全てがそうだし、更には血統も中国と朝鮮に遡ることが可能で、実際そこに由来している。日本人は自分たちが神々の子孫で、2,600年前に日本を建国したと信じている。
以前、同僚にレイシストの日本人移民がいたことを思い出す。米や麺、豆腐、味噌、醤油といった中国の食べ物、箸、仏教、漢字、日本式建築について悪口を言っていた。私は彼女に、中国人と朝鮮人は2,000年前から生のシーフードを食べていたと言った。シーフード寄りの日本食が'90年代に人気になるずっと前のことだ。私は丁寧に、日本人以外の歴史学者と考古学者が書いた本や論文を読んでみてはどうかと勧めた。日本の考古学者の数は人口当たりで見ると大抵の国より多いが、その大部分は日本の文化が朝鮮と中国の文化より先んじていたことを証明しようと躍起になってきた。
日本で権威のある人々は、墳墓、特に王族と貴族の墳墓の発掘に外国の考古学者が参加することを許さないだろう。専門家の多くは、日本が朝鮮との文化的および血統上の繋がりを暴かれるのを恐れているのがその大きな理由で、とはいえそんなことは考古学では周知の「秘密」だと言っている。朝鮮人の移住者が日本に農耕の技術を持ち込み、遊動性の狩猟採集民だった日本人を鉄器時代に、更にそれ以上の段階へと導いたという事実を考えれば、これはおかしなことに思われる。
明らかにこの手の人種差別的なナショナリストの一人である匿名の日本人(であることはほぼ確定)が何やらくどくど回答を書いているが、偏屈とネガティブなバイアスが満載だね。まるでスーツにネクタイ姿のKKK団員が、バレバレなのに正常なふりをしているようなものだ。この偏屈者が731部隊や南京大虐殺、慰安婦、バターン死の行進等々を全部嘘だと主張するのを待っているよ。頑張ってくれ、自称「米国生まれ日本在住」君。あ、ちなみに友達に言っといてくれ。日本が中国と韓国より先んじていたという努力は時間の無駄だってね。
翻訳元:Quora
回答者2が捨てアカウントなのがちょっと面白かったです。
関連記事:
外国人「日韓ハーフが日本で受けた卑劣で残酷なイジメの話」
外国人「なぜ日本は韓国に嫉妬しているの?」
外国人「なぜ日本は韓国に嫉妬しているの?」(その2)
教育を受ける権利と朝鮮学校 高校無償化問題から見えてきたこと
■回答者1(アメリカ)
自分の経験上、大抵の日本人は良くも悪くも韓国人について気にしていない。
イギリスに住んでいたことがありアイルランドの血を引いている者として言わせてもらえば、韓国人を嫌う日本人の意見はアイルランド人を嫌うイギリス人のそれに近い。
アイルランドにおけるイギリスの植民地政策は、朝鮮における日本の植民地政策と非常に似通っていた。イギリスの政策が日本の政策に影響を与えたのかも知れない。
終戦後、日本にいる朝鮮人は特権を要求し、左翼政治運動に携わった。彼らは日本人を遠ざけるだけでなく、出来る限りの朝鮮人を朝鮮へと送還することで日本の当局と協力していたアメリカの占領軍をも遠ざけた。
現代の用語で言うなら、朝鮮人がこの要求と政治運動でアメリカ人を遠ざけたため、アメリカ当局は非暴力的な「民族浄化」を促進したのだと言っていいだろう。
日本生まれの朝鮮人のうち少なからぬ人々が日本国籍の取得を拒否し、同時に国民としての諸権利を要求したのも仕方のないことだった。
1990年以降、日本で生まれた者は誰でも日本国籍を取得するのが非常に容易になっており、日本生まれの韓国人にとっては特に易しい。日本生まれの韓国人の大多数は実際に日本国籍を取得しているが、しかしまた北朝鮮と結びついている大きな集団はこれを拒んでいる。
(詳しくはエリン・エラン・チャン『日本における移民と市民権』を参照(※邦訳『在日外国人と市民権』→Amazon))
日本の公教育は国籍を問わず誰でも受け入れるが、この集団は自分たちで学校を運営している。こうした学校は北朝鮮を賛美し、教室には北朝鮮の指導者の写真がある。近年は少し方針を軟化させて、折に触れ日本の社会一般と関わる努力をしている。私の下の息子も、アパートの近くの(北)朝鮮学校のサッカーの試合に行ったことがある。しかし全体として、これらの学校は依然日本の社会を拒絶し、人権侵害で有名な国を賛美する態度をとっている。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは北朝鮮について次のように言っている。
「北朝鮮は世界で最も抑圧的な独裁国家の一つである。金正恩は金王朝の3代目の指導者で、ほぼ完全な政治的支配を行っている朝鮮労働党の長だが、権力の座に就いてからの6年間で抑圧的な施策を強化してきた。すなわち、国内の旅行および中国との認可されない旅行の制限を厳しくし、また外の世界と接触した北朝鮮人を処罰した。政府は処刑、拘留、そして過酷で時には生命に関わる環境での強制労働によって脅しまたそれを実行することで、国民の恐るべき服従を生み出してきた。」
ワールド・レポート2018:北朝鮮 | ヒューマン・ライツ・ウォッチ(英語)
さらに、北朝鮮は日本にある米軍基地を核兵器によって一掃すると繰り返し脅してきたし、幼い少女を含む多くの日本国民の拉致を自ら認めている。
多くの日本人は、北朝鮮政府と北朝鮮に忠誠を誓う日本生まれの朝鮮人とを分けて考えることができる。とはいえ、残忍な独裁制を支持することは、たとえそれが名目上のことであり、幾分かはロマンチックなものであるにしても、日本における(北)朝鮮人のイメージを良くするものではない。
最後に特筆しておきたいこととして、もし君が日本の朝鮮学校の近くで行われる嫌韓デモについて読むなら、その学校が北朝鮮に忠誠を誓う一部の在日朝鮮人のみが通う北朝鮮の学校だという事実を、英語メディアは通常省いて伝えている。他の朝鮮人は日本の公立学校に子供を行かせている。
東京では、警察が右翼デモをこうした学校に接近させないようにしている。北朝鮮に忠誠を誓う在日朝鮮人を代表する団体である朝鮮総連が、私の家の近所の(北)朝鮮学校と年次集会を開いたとのことで、2週間前にもデモがあった。警察は彼らを学校から少なくとも2ブロックは遠ざけていた。
また、恐らくはヘイトスピーチ規制法のため、彼らは(北)朝鮮人それ自体に対しては何も言っていなかった。単に朝鮮総連の解体を求めて声を上げていた。
■回答者2
日本の文化の大部分は朝鮮と中国から来た。宗教から文字、食べ物、武術、農業、鉄器時代の全てがそうだし、更には血統も中国と朝鮮に遡ることが可能で、実際そこに由来している。日本人は自分たちが神々の子孫で、2,600年前に日本を建国したと信じている。
関連記事:
外国人「なぜ日本は中国や韓国の文化をコピーしたのにそれを絶対に認めないの?」
外国人「日本列島を発見して住み着いたのは中国人って本当? 日本人の先祖は中国人なの?」
以前、同僚にレイシストの日本人移民がいたことを思い出す。米や麺、豆腐、味噌、醤油といった中国の食べ物、箸、仏教、漢字、日本式建築について悪口を言っていた。私は彼女に、中国人と朝鮮人は2,000年前から生のシーフードを食べていたと言った。シーフード寄りの日本食が'90年代に人気になるずっと前のことだ。私は丁寧に、日本人以外の歴史学者と考古学者が書いた本や論文を読んでみてはどうかと勧めた。日本の考古学者の数は人口当たりで見ると大抵の国より多いが、その大部分は日本の文化が朝鮮と中国の文化より先んじていたことを証明しようと躍起になってきた。
日本で権威のある人々は、墳墓、特に王族と貴族の墳墓の発掘に外国の考古学者が参加することを許さないだろう。専門家の多くは、日本が朝鮮との文化的および血統上の繋がりを暴かれるのを恐れているのがその大きな理由で、とはいえそんなことは考古学では周知の「秘密」だと言っている。朝鮮人の移住者が日本に農耕の技術を持ち込み、遊動性の狩猟採集民だった日本人を鉄器時代に、更にそれ以上の段階へと導いたという事実を考えれば、これはおかしなことに思われる。
明らかにこの手の人種差別的なナショナリストの一人である匿名の日本人(であることはほぼ確定)が何やらくどくど回答を書いているが、偏屈とネガティブなバイアスが満載だね。まるでスーツにネクタイ姿のKKK団員が、バレバレなのに正常なふりをしているようなものだ。この偏屈者が731部隊や南京大虐殺、慰安婦、バターン死の行進等々を全部嘘だと主張するのを待っているよ。頑張ってくれ、自称「米国生まれ日本在住」君。あ、ちなみに友達に言っといてくれ。日本が中国と韓国より先んじていたという努力は時間の無駄だってね。
↑回答者1
こういう回答が、韓国人を嫌う日本人がいる理由の一つだ。
翻訳元:Quora
回答者2が捨てアカウントなのがちょっと面白かったです。
関連記事:
外国人「日韓ハーフが日本で受けた卑劣で残酷なイジメの話」
外国人「なぜ日本は韓国に嫉妬しているの?」
外国人「なぜ日本は韓国に嫉妬しているの?」(その2)
教育を受ける権利と朝鮮学校 高校無償化問題から見えてきたこと
スポンサーリンク