海外Q&Aサイトの「日本の相撲取りは王族のような扱いを受けてるって本当?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(アメリカ)
多分、王族以上だ。力士は何年も稽古し、番付を這い上がり、トップ(かそのすぐ近く)にまで到達し、健康上の理由や怪我や何かでリタイアし、そして・・・どうする?

数十年の経験が彼らに準備しているのはただ一つ・・・もっと相撲を! 彼らは新たに組織された相撲部屋の親方になり、新入りを勧誘し、多くの力士を鍛え、やがて筋道立てて話ができなくなり、そして老衰や何かで亡くなって、多くは故郷にちょっとした神社が建てられる。私はそういう神社の幾つかを訪れたことがある ― 等身大の姿絵は印象的だ!

真面目な話、こうした親方の最大の責務の一つは、預かった弟子が大人の世界で子供じみた間違いをしでかさないように気を配ることだ。弟子たちが交通ルールを守れないとか言っているんじゃあない。彼らの多くには、君や私が一生に持てるより大きな額の預金がある。これは20歳そこそこの、潰しもきかなければソーシャルスキルはいよいよ低い、女の子とまともに付き合ったこともない若いアスリート(毎日8~9時間の稽古、12~13時間は睡眠、食事と風呂で2~3時間? 彼女のための時間をどこで取るんだ)にとっては、危うい状況になり得る。

時折、若いイケメンがちょっとした額の金を騙し取られたり、可愛い女の子に捕まったりしてニュースになる。相撲の魅力の一つは(聞くところでは)、身体的な力の中に込められた感情の純粋さだ。最も人気のある力士の多くは25歳で、但し感情的には義務教育を終えて相撲部屋に入れるようになった15歳のままだ。その時以来、彼らは社会から隔離されて力士に囲まれて過ごす。一日のスケジュールは完全に計画済みで、身体的な欲求(相撲に関する)は全て満たされ、外の世界については何の心配もする必要がない。これは多くの国の王族より良い扱いだ。



■回答者2
彼らはむしろ「国宝」のように思われている。万が一飛行機事故が起こって、日本が1人でも相撲取りを失うことがあってはならないので、同じ飛行機に乗ることも許されない。カリフォルニア大学サンタクルーズ校の日本史の教授によると、これは番付に乗った相撲取りにのみ適用されるそうだ。

とは言え、私は日本に17年住んでいて、相撲取りが失墜するのを見てきた。八百長試合やドメスティック・バイオレンス、離婚、賭博、土俵の外での喧嘩、心臓発作を起こした市長を助けるために3人の女性が土俵に上がった件。日本のメディアはそういう力士をボロクソに叩いてキャリアを台無しにする。君が言いたいのがそういう意味なら、確かに彼らは王族のように扱われている。パパラッチが王族を扱うように。スキャンダルの連続だ。



■回答者3(アメリカ)
相撲の道は険しい。最も力のある力士たちは、お抱え運転手付きの車に群衆を従えたセレブ扱いだ。それ以外の連中は? さあどうだろう。少なくとも東京ではね。

栃ノ心は非常に人気がある。私は数年前に両国で歩いているのを見たことがあるが、ほぼ誰も気づいていなかった。元横綱・大乃国、芝田山親方が渋谷で井の頭線から降りてくるのも見たが、私を除いては誰も ― 確認したが ― 気づいていなかった。

外国人力士として初めて成功を収めた伝説の東関親方、高見山に、国技館のゲートでチケットを手渡したことがある。彼が誰だか私には分かったので、彼は驚いていた。

2009年9月下旬、代官山でパーティーを開いた。当時間違いなく最高の力士だった朝青龍が、隣で自分の誕生日パーティーに来ていた。彼は供も連れず一人で歩いていて、私には彼が分かったのでほとんど私のパーティーの方に参加するところだった。当時良い力士で後に横綱になる日馬富士も一緒だった。私と数人の友人を除いて、誰だか分かる者はいなかった。

というわけで、王族ではない。半分有名人のプロスポーツ選手だ。それも一流の選手だけだ。番付が低ければ、電車の中でも人々は横を素通りするか、あるいは有名人かなと思ってじっと見る ― が、有名人ではない。電車に乗っているんだから。有名人は電車なんか乗らない。



翻訳元:Quora



国技だけあって普通のスポーツ選手とはちょっと扱いが違う感じですね。



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