海外Q&Aサイトの「なぜ日本人は寿司や刺身のような生魚を食べられるの? どうやって消化器を順応させたの?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(カナダ)
ざっくり言うと、人間は他の動物と同じく生肉を食べることができる。普通そうしないのは、調理した肉の方が美味いしリスクが小さいからだ。
現代では、肉を生で調理する際のバクテリアや寄生虫のリスクを最小化するために予防措置が取られている。刺身にする魚の場合、対策は単純に冷凍することだ。刺身用の魚は全て、回虫のような寄生虫を殺すために冷凍される。
通常の人間の体は生の魚を問題なく消化できる。生の牛肉もよく食べられているし、朝食にいつも生の卵黄を食べる人もいる。問題は、君が通常の人間の体を持っていないことだ。他の人が生まれつき耐えられることが、何らかの理由で君には問題になるんだ。医者に聞けば原因を突き止める役に立ってくれるかも知れない。
■回答者2(アメリカ)
生魚を消化するのが困難な人というのは聞いたことがないが、とは言え人間は様々なので、軽くググってみた。こんな記事が見つかった:
日本人と違いアメリカ人には寿司を適切に消化するバクテリアがない | ZDNet(英語)
ちょっと馬鹿げた記事だな。寿司というのは勿論、生魚や野菜を添えた米のことで、刺身は生魚のことだ。この記事で言及している問題は海藻を食べることについてで、魚や米ではない。海藻を含む巻き寿司(カリフォルニアロール等)もあるが、全てというわけではない。
僕は家系的にはヨーロッパ系が非常に強いが、寿司は大好きだ。巻き寿司を食べて、消化するのに問題を経験したことは一度もない。ヨーロッパ系の腸内バクテリアなので海藻からエネルギーを抽出するのは下手かも知れないが、これは容易には計測のしようがない。
生野菜の繊維を多く含む食事をとると、特に慣れていない場合は、消化障害を起こすことがある。繊維質の生野菜の量を制限して、徐々に量を増やして行くといい。
■回答者3
こういうことよ。「あなたの経験は普遍的なものではない」。
あなたは生の食品の消化に問題がある。それはあなた個人のこと。あなたではない他の人たちは、そういう問題を抱えていない。今のままの消化器で上手く行っているので、消化器を順応させる必要もない。これは進化のプロセスでもなくて、哺乳類はいつだって生の食品を食べている。実際、人間と他の動物の違いは、加熱して調理したものを食べるという点にある。
私は、同年代の大抵の人と同じく、野菜はほぼ缶詰で食べて育った。母はすごく変わった人で、出かけて行って新鮮な野菜を取ってくると軽く調理していた。生野菜というものをサラダ以外では生まれてこの方食べたことがないという友人もいた。私も寿司や生の肉は大人になるまで食べたことがなかった。でも初めて食べた時には、自分の消化器を順応させるために何もする必要はなかった。問題なく消化できた。
なので、他の人たちがどんな魔法のテクニックを使っているのかあれこれ思案する代わりに、オッカムの剃刀の答えを試してみること ― あなたのお腹に何か問題があるのよ。医者に話してみて。インターネットで見知らぬ人に聞かない。特に食べ物のことはそう。頭がおかしくて、馬鹿げたアドバイスをするから。気分が悪くなるものは食べようとしないこと。あなたのお腹は力こぶじゃないし、苦しんだところで得るものはないわ。
■回答者4
バンクーバーでどこかのパーティーに寿司を一皿持ち込んだら、自分の分を取るのに争いになるわ。あと子供たちには見せないこと、じゃないと1つも残らない。バンクーバーでは寿司屋の隣がタンドリーチキンのお店、その隣がフォーのお店、そのまた隣が韓国BBQのお店で、普通に生活の一部よ。
寿司はみんな食べている。日本人だけが食べるものではない。
もし消化に問題があるとしたら、単に食べ過ぎてるんじゃないかと思う。マグロの巻き寿司か何か、生魚の量が少ないやつからゆっくり始めるといい。
その次は米を添えた寿司の数を徐々に増やして行き、それから刺身の大皿。例えばサーモンの握り寿司を1つだけ注文するのも問題はない。他の食事と同様、寿司もあなたの食事の一部になる筈よ。
■回答者5(イギリス)
僕は白人だが、昨日はユッケ(日本バージョンの)で生の牛肉と卵を食べた。今晩は素晴らしい生魚を食べに高価な寿司屋に行く予定だ。消化の問題に遭ったことは一度もない。
僕はイギリス人なので、初めは生の食品を食べるのは完全に狂気の沙汰だと思っていたが、日本には非常に厳格な食品基準があり、そのためごく安全で、しかも非常に美味いということがすぐに分かった。
加熱が不十分な食品の方が生の食品より危険な理由が一つある:生で出す前提なら特別な予防措置が取られている。しかし調理用の食品はそういう取り扱いを受けないんだ。
確かに火を通した方が消化はしやすくなるが、それは別に人間がここ数千年で生の食品を消化する能力を完全に失ってしまってたとかいう事ではない。
翻訳元:Quora
生食の文化自体は日本以外にもありますしね。
関連記事:
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「なぜ外国人は日本人の脳が違うということを受け入れられないの?」→「あのさあ・・・」
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■回答者1(カナダ)
ざっくり言うと、人間は他の動物と同じく生肉を食べることができる。普通そうしないのは、調理した肉の方が美味いしリスクが小さいからだ。
現代では、肉を生で調理する際のバクテリアや寄生虫のリスクを最小化するために予防措置が取られている。刺身にする魚の場合、対策は単純に冷凍することだ。刺身用の魚は全て、回虫のような寄生虫を殺すために冷凍される。
通常の人間の体は生の魚を問題なく消化できる。生の牛肉もよく食べられているし、朝食にいつも生の卵黄を食べる人もいる。問題は、君が通常の人間の体を持っていないことだ。他の人が生まれつき耐えられることが、何らかの理由で君には問題になるんだ。医者に聞けば原因を突き止める役に立ってくれるかも知れない。
■回答者2(アメリカ)
生魚を消化するのが困難な人というのは聞いたことがないが、とは言え人間は様々なので、軽くググってみた。こんな記事が見つかった:
日本人と違いアメリカ人には寿司を適切に消化するバクテリアがない | ZDNet(英語)
ちょっと馬鹿げた記事だな。寿司というのは勿論、生魚や野菜を添えた米のことで、刺身は生魚のことだ。この記事で言及している問題は海藻を食べることについてで、魚や米ではない。海藻を含む巻き寿司(カリフォルニアロール等)もあるが、全てというわけではない。
僕は家系的にはヨーロッパ系が非常に強いが、寿司は大好きだ。巻き寿司を食べて、消化するのに問題を経験したことは一度もない。ヨーロッパ系の腸内バクテリアなので海藻からエネルギーを抽出するのは下手かも知れないが、これは容易には計測のしようがない。
生野菜の繊維を多く含む食事をとると、特に慣れていない場合は、消化障害を起こすことがある。繊維質の生野菜の量を制限して、徐々に量を増やして行くといい。
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■回答者3
こういうことよ。「あなたの経験は普遍的なものではない」。
あなたは生の食品の消化に問題がある。それはあなた個人のこと。あなたではない他の人たちは、そういう問題を抱えていない。今のままの消化器で上手く行っているので、消化器を順応させる必要もない。これは進化のプロセスでもなくて、哺乳類はいつだって生の食品を食べている。実際、人間と他の動物の違いは、加熱して調理したものを食べるという点にある。
私は、同年代の大抵の人と同じく、野菜はほぼ缶詰で食べて育った。母はすごく変わった人で、出かけて行って新鮮な野菜を取ってくると軽く調理していた。生野菜というものをサラダ以外では生まれてこの方食べたことがないという友人もいた。私も寿司や生の肉は大人になるまで食べたことがなかった。でも初めて食べた時には、自分の消化器を順応させるために何もする必要はなかった。問題なく消化できた。
なので、他の人たちがどんな魔法のテクニックを使っているのかあれこれ思案する代わりに、オッカムの剃刀の答えを試してみること ― あなたのお腹に何か問題があるのよ。医者に話してみて。インターネットで見知らぬ人に聞かない。特に食べ物のことはそう。頭がおかしくて、馬鹿げたアドバイスをするから。気分が悪くなるものは食べようとしないこと。あなたのお腹は力こぶじゃないし、苦しんだところで得るものはないわ。
参考:
「オッカムの剃刀(オッカムのかみそり、英: Occam's razor、Ockham's razor)とは、「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とする指針。もともとスコラ哲学にあり、14世紀の哲学者・神学者のオッカムが多用したことで有名になった。」
オッカムの剃刀 - Wikipedia
■回答者4
バンクーバーでどこかのパーティーに寿司を一皿持ち込んだら、自分の分を取るのに争いになるわ。あと子供たちには見せないこと、じゃないと1つも残らない。バンクーバーでは寿司屋の隣がタンドリーチキンのお店、その隣がフォーのお店、そのまた隣が韓国BBQのお店で、普通に生活の一部よ。
関連記事:
外国人「君の国で日本文化の影響って何?」(その2)
寿司はみんな食べている。日本人だけが食べるものではない。
もし消化に問題があるとしたら、単に食べ過ぎてるんじゃないかと思う。マグロの巻き寿司か何か、生魚の量が少ないやつからゆっくり始めるといい。
試してみたいだけなら、2人前として十分な量のマグロの巻き寿司
その次は米を添えた寿司の数を徐々に増やして行き、それから刺身の大皿。例えばサーモンの握り寿司を1つだけ注文するのも問題はない。他の食事と同様、寿司もあなたの食事の一部になる筈よ。
■回答者5(イギリス)
僕は白人だが、昨日はユッケ(日本バージョンの)で生の牛肉と卵を食べた。今晩は素晴らしい生魚を食べに高価な寿司屋に行く予定だ。消化の問題に遭ったことは一度もない。
僕はイギリス人なので、初めは生の食品を食べるのは完全に狂気の沙汰だと思っていたが、日本には非常に厳格な食品基準があり、そのためごく安全で、しかも非常に美味いということがすぐに分かった。
関連記事:
外国人「日本人は生のシーフードを食べて食中毒にならないの?」
加熱が不十分な食品の方が生の食品より危険な理由が一つある:生で出す前提なら特別な予防措置が取られている。しかし調理用の食品はそういう取り扱いを受けないんだ。
確かに火を通した方が消化はしやすくなるが、それは別に人間がここ数千年で生の食品を消化する能力を完全に失ってしまってたとかいう事ではない。
翻訳元:Quora
生食の文化自体は日本以外にもありますしね。
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