海外Q&Aサイトの「中国本土では反日感情ってまだ強いの?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(Jay Liu 中国)
「ロシアでは反ナチ感情ってまだ強いの?」
「アルメニアでは反トルコ感情ってまだ強いの?」
「ポーランドでは反ロシア感情ってまだ強いの?」
イエス。答えは明らかに「イエス」だ。中国にも日本にも、70年前に大人だった人が今もまだ生きている。古代の歴史じゃないんだ。
だから、この件について今でもちょっと怒っている中国人がいても大目に見なければならない。日本人が「ごめん、悪かったわ、俺達はバカだったんだ」と実際一度も言っていないという事実を考えれば特にそうだ。
代わりに日本人が言うのは「残念なことだった」だけだ。こんなのは謝罪じゃない。誰かが君の娘を殺して「いやー残念なことしたね」なんて言ったらどう思う?
「南京大虐殺」でGoogle画像検索して写真を貼りたいんだけど、このサイトの流血・ヌード・暴力に関する規約に違反しそうだ。
■回答者2(Min Hu 中国)
もちろん非常に強い。「日本人野郎」というフレーズは、人を本気で悪く言う時の言い方になっているほどだ・・・明らかに、4つの大きな理由がある:
1. 日本は中国を侵略した(普通、ユダヤ人はドイツ人のことがそれほど好きじゃない・・・)
2. 日本政府は第2次大戦中の残虐行為の詳細を告白することを拒否している。多くの、恐らくは大半の日本人も、自分たちが戦争の犠牲者だと信じていて、自分たちの侵略のせいで中国人の方がずっと苦しんだということを告白しない。さらにこうした侵略者たちを国民的英雄と見なして、お寺で顕彰する日本人すらいる。(ドイツの教会でヒトラーが顕彰されるのを想像できるか?)
3. 中国人の中には自国の政府と政治体制に自信を持っていない人もいて、そのため政府は中国人を統合するため仮想敵を作り上げる必要がある(イラン政府がイラン人を統合するのに米国を使うのと同じやり方だ)。
4. 日本は米国にとってアジア最大の同盟国だ ― そして米国は中国を最大のライバルと見なしている・・・
とはいえ、君が日本人だとしても中国での身の安全を心配する必要はない。中国の文化は、たとえ日本から来たとしても外国人には非常に友好的だ。好奇心旺盛な中国人から注目されまくって迷惑に感じるかもしれない。日本を本気で「憎んで」いる人たちは、揉め事を起こすよりは君に近づかない方を選ぶだろう。そして僕らの多くは、日本のアニメや音楽といった日本の文化が大好きだ。
■回答者3(Aaron Dodo)
中国で反日感情が強いのには2つの理由がある。残虐行為それ自体は、実のところ必ずしも最大の問題ではない。なぜなら中国は「前に進む」ことにかけては十分な能力を備えた文明で、また歴史とその適応力の高い思想から分かるのは、彼らは忘れはしないにしても十分な時間があれば許すことが多いということだからだ。中国が数千年続く歴史を持つことができた最大の理由の一つがこれだ。
しかし、戦争犯罪に対する日本の態度と、日本の右翼政府(従って有権者)による絶え間ない挑発のため、中国人が「許す」ことは事実上不可能になっている。解決策はない。実際、日本に対する中国の侮蔑的な態度はもう何年も拡大している。
第2に、西洋にいるわれわれには完全には理解しがたいことかもしれないが、日本に攻撃されたことは中国にとって単なる「襲撃」ではなく「侵略」で、「最も野蛮な裏切り」だった。中国は数千年の歴史の中で侵略と無縁だったわけではない。しかし長期にわたる同盟国からの侵略はめったになかった。日本は千年にわたってしっかり中華圏の中にあり、日本に対する中国の影響は、建築、衣服、言語、社会構造、政治構造、宗教等あらゆる面に及んでいる。このため日本(西洋諸国ではなく)による大襲撃は、中国人の目には特に被害の大きいものと映り、儒教的価値観 ― お互い共有していると思っていた ― に従い、大日本帝国は即座に不道徳で野蛮という位置づけに置かれた。ある意味、かつては信頼していた家族が考えられる最悪の方法で裏切ったのを再び信頼するよりも、かつての敵と和解するほうがずっと易しい。その家族が、数十年経っても裏切りを完全に認めることを拒んでいるなら、特にそうだ。
■回答者4(Joyce Tipping 中国系アメリカ)
強いと思う。私はアメリカ育ちで自分を100%アメリカ人だと思っているけど・・・十代の半ばまで祖母が一緒に暮らして私の面倒を見ていたので、日本人に対しては奇妙で不合理な憎悪がある。
なぜかって? 祖母は日本人が侵略してきた頃、子供だった。彼らは祖母の家族の半分を殺して、祖母は彼らの手中に落ちるのを辛うじて逃れた(タイミングよく賄賂を送って助かった)。祖母は、南京大虐殺の日に長江が下流まで何百マイルも赤く染まったとか、本当に恐ろしい話をしてくれた。
これは奇妙な感情ね。大学では日本人の友達(交換留学生)が何人かいるし、彼らにこの憎悪を結びつけたことはない。それでも、安倍晋三が神社に行ってこうした恐ろしい行為を犯した人々に敬意を表したと聞くと、血が沸騰し始めるのよ。
追記:
ごめんなさい、質問が中国人一般ではなくて特に中国「本土」について聞いているのを見落としてた。私はコメントする資格なかったな。:) もちろん、私の家系全体の中には本土に住んでいる人たちもいて、祖母の影響ですごく反日的。でも祖父はちょっと違う考えだったことは言っておいた方が良いと思う。祖父とその家族は日本の侵略でどうにかして儲けたから。
回答はこのままにしておく。振り返って自分を客観的に見た時に、この種の感情がいかに世代を超え、文化さえも超えて伝播しうるかの興味深いケーススタディになるからね。白人のアメリカ人の夫は、私の感情を奇妙で面白いものだと思っている。:)
翻訳元:Quora
若い層は結構割り切ってる印象があります。
2019-04-17:回答者の名前を追記
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■回答者1(Jay Liu 中国)
「ロシアでは反ナチ感情ってまだ強いの?」
「アルメニアでは反トルコ感情ってまだ強いの?」
「ポーランドでは反ロシア感情ってまだ強いの?」
イエス。答えは明らかに「イエス」だ。中国にも日本にも、70年前に大人だった人が今もまだ生きている。古代の歴史じゃないんだ。
だから、この件について今でもちょっと怒っている中国人がいても大目に見なければならない。日本人が「ごめん、悪かったわ、俺達はバカだったんだ」と実際一度も言っていないという事実を考えれば特にそうだ。
代わりに日本人が言うのは「残念なことだった」だけだ。こんなのは謝罪じゃない。誰かが君の娘を殺して「いやー残念なことしたね」なんて言ったらどう思う?
「南京大虐殺」でGoogle画像検索して写真を貼りたいんだけど、このサイトの流血・ヌード・暴力に関する規約に違反しそうだ。
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■回答者2(Min Hu 中国)
もちろん非常に強い。「日本人野郎」というフレーズは、人を本気で悪く言う時の言い方になっているほどだ・・・明らかに、4つの大きな理由がある:
1. 日本は中国を侵略した(普通、ユダヤ人はドイツ人のことがそれほど好きじゃない・・・)
2. 日本政府は第2次大戦中の残虐行為の詳細を告白することを拒否している。多くの、恐らくは大半の日本人も、自分たちが戦争の犠牲者だと信じていて、自分たちの侵略のせいで中国人の方がずっと苦しんだということを告白しない。さらにこうした侵略者たちを国民的英雄と見なして、お寺で顕彰する日本人すらいる。(ドイツの教会でヒトラーが顕彰されるのを想像できるか?)
3. 中国人の中には自国の政府と政治体制に自信を持っていない人もいて、そのため政府は中国人を統合するため仮想敵を作り上げる必要がある(イラン政府がイラン人を統合するのに米国を使うのと同じやり方だ)。
4. 日本は米国にとってアジア最大の同盟国だ ― そして米国は中国を最大のライバルと見なしている・・・
とはいえ、君が日本人だとしても中国での身の安全を心配する必要はない。中国の文化は、たとえ日本から来たとしても外国人には非常に友好的だ。好奇心旺盛な中国人から注目されまくって迷惑に感じるかもしれない。日本を本気で「憎んで」いる人たちは、揉め事を起こすよりは君に近づかない方を選ぶだろう。そして僕らの多くは、日本のアニメや音楽といった日本の文化が大好きだ。
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■回答者3(Aaron Dodo)
中国で反日感情が強いのには2つの理由がある。残虐行為それ自体は、実のところ必ずしも最大の問題ではない。なぜなら中国は「前に進む」ことにかけては十分な能力を備えた文明で、また歴史とその適応力の高い思想から分かるのは、彼らは忘れはしないにしても十分な時間があれば許すことが多いということだからだ。中国が数千年続く歴史を持つことができた最大の理由の一つがこれだ。
しかし、戦争犯罪に対する日本の態度と、日本の右翼政府(従って有権者)による絶え間ない挑発のため、中国人が「許す」ことは事実上不可能になっている。解決策はない。実際、日本に対する中国の侮蔑的な態度はもう何年も拡大している。
第2に、西洋にいるわれわれには完全には理解しがたいことかもしれないが、日本に攻撃されたことは中国にとって単なる「襲撃」ではなく「侵略」で、「最も野蛮な裏切り」だった。中国は数千年の歴史の中で侵略と無縁だったわけではない。しかし長期にわたる同盟国からの侵略はめったになかった。日本は千年にわたってしっかり中華圏の中にあり、日本に対する中国の影響は、建築、衣服、言語、社会構造、政治構造、宗教等あらゆる面に及んでいる。このため日本(西洋諸国ではなく)による大襲撃は、中国人の目には特に被害の大きいものと映り、儒教的価値観 ― お互い共有していると思っていた ― に従い、大日本帝国は即座に不道徳で野蛮という位置づけに置かれた。ある意味、かつては信頼していた家族が考えられる最悪の方法で裏切ったのを再び信頼するよりも、かつての敵と和解するほうがずっと易しい。その家族が、数十年経っても裏切りを完全に認めることを拒んでいるなら、特にそうだ。
■回答者4(Joyce Tipping 中国系アメリカ)
強いと思う。私はアメリカ育ちで自分を100%アメリカ人だと思っているけど・・・十代の半ばまで祖母が一緒に暮らして私の面倒を見ていたので、日本人に対しては奇妙で不合理な憎悪がある。
なぜかって? 祖母は日本人が侵略してきた頃、子供だった。彼らは祖母の家族の半分を殺して、祖母は彼らの手中に落ちるのを辛うじて逃れた(タイミングよく賄賂を送って助かった)。祖母は、南京大虐殺の日に長江が下流まで何百マイルも赤く染まったとか、本当に恐ろしい話をしてくれた。
これは奇妙な感情ね。大学では日本人の友達(交換留学生)が何人かいるし、彼らにこの憎悪を結びつけたことはない。それでも、安倍晋三が神社に行ってこうした恐ろしい行為を犯した人々に敬意を表したと聞くと、血が沸騰し始めるのよ。
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追記:
ごめんなさい、質問が中国人一般ではなくて特に中国「本土」について聞いているのを見落としてた。私はコメントする資格なかったな。:) もちろん、私の家系全体の中には本土に住んでいる人たちもいて、祖母の影響ですごく反日的。でも祖父はちょっと違う考えだったことは言っておいた方が良いと思う。祖父とその家族は日本の侵略でどうにかして儲けたから。
回答はこのままにしておく。振り返って自分を客観的に見た時に、この種の感情がいかに世代を超え、文化さえも超えて伝播しうるかの興味深いケーススタディになるからね。白人のアメリカ人の夫は、私の感情を奇妙で面白いものだと思っている。:)
翻訳元:Quora
若い層は結構割り切ってる印象があります。
2019-04-17:回答者の名前を追記
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