海外Q&Aサイトの「緊急救命室(ER)で働いてる人に聞きたいんだけど、今までで最高の話ってどんなの?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者
ある晩、20代の若い男性がERに運ばれてきた。彼は事故で頭部に怪我をしていた。脳死状態になっていて、機械の助けで生きているだけだということが分かった。

彼には大家族がいて、その全員が現れた。本当に大家族だった。それも、比較的貧しい家族のようだった。また推察するに、公的にもそれ以外にも、高い教育は受けていない様子だった。

知らせを受けて、家族は取り乱していた。彼らは悲嘆に暮れて医者に駆け寄り、望みはないのか、息子を救ってくれと言った。

その中の一人が、お金と良い保険があれば事態は違った、彼は助かったんだと言い出した。

病院のスタッフは、彼の脳は修復できないほど損なわれていて出来ることは何もないと言って、家族を説得しようとした。

しかし家族は耳を貸さず、金があれば事態は違った筈だと言い張り続けた。スタッフの一人が、世界中のお金があってもどうしようもないのだと言った。

若者の兄がこれに答えて言った。「脳移植ができるだろ」

(私は冗談を言っているわけではない。)

両親もすぐにこれに飛びつき、家族から雄叫びが上がった。「脳移植! 脳移植できるんだろ! 俺たちが金持ちならやってくれんだろ!」

私たちが何を言おうと家族の慰めにはならず、自分たちが貧乏なので病院は息子の脳移植をしないのだと信じきっていた。

ERのスタッフは家族を置いてこの問題について話し合った。家族を慰める方法はない。説得する方法もない。H医師が脳移植をするという事にして、脳移植が成功するには100%一致する脳のドナーが必要なのだと説明することになった。そして100%一致するのは脳のドナーが近親者の場合だけなのだと。父にせよ、母にせよ、兄弟や姉妹にせよ。

H医師は危険な手だと言ったが、同意した。

H医師は状況を家族に説明した。家族は部屋じゅうで頷き、小声で「だから言ったろ」と言っていた。

しばしの沈黙の後、父親が聞いた。「先生、脳をあげちまった方はどうなりますかね? 」

(もう一度言うが、私は話を盛ってはいない。)

H医師はしばらく家族を見つめた。どうやって落ち着きを保っていたのか、私には分からない。最後に彼は言った。「そうですね、亡くなります。人は脳がなければ生きていられません」

これは父親には衝撃だった。「先生、俺たちだけで話し合うのに少し時間をくれませんか?」

H医師は、30分したら戻るので必要な時間をかけるようにと言った。

30分が過ぎる前に、父親はH医師を探して、よく話し合った結果家族は息子を亡くすことに決めたと伝えに来た。脳移植もなくなった。

そうして、家族は息子を失った悲しみの中に落ち着いた。


↑コメント1(アメリカ)
状況からすると、家族に息子の死を受け入れさせるにはエレガントで優しい方法だった。共感というのは他者の視点から状況を理解することだが、自分の置かれた状況と大きく違う時には特に難しい。


↑コメント2(アメリカ)
もし誰かがドナーになるって言い出したらどうするつもりだった? 家族を救うにはすごく親身な方法だと思う。嫌な話だけど、選べる解決策の数ってお金が関係するのかなってよく思うわ。特に今の世の中ではね。


↑コメント3(アメリカ)
私のERの話も似た感じ ― 銃で自殺した被害者が運ばれてきて、沢山の女性が誰が遺体を引き取るか(そして多分、遺産を相続するか)で大騒ぎしていた。警官が待合室に入ってきて全員を集めてこう言った。「彼は死んでいる。お前さんたちの誰も遺体は引き取れないんだから、もう喧嘩するのはやめろ。遺体は俺のものだ」。彼女たちが口をぽかんと空けて立ったままだったので、警官は「あの男がなぜ自殺したのか分かったよ」といって、皆をにらみつけた。私たちがERに着くまでに何があったのかは知らないけど、その女性たちは一切悲しんでいる様子がなくて、あの警官は皆がERに来る前に色々見てたんだと思う。


↑回答者
どこが似ているのか分からないが、とにかくシェアしてくれてありがとう。


↑コメント4(アメリカ)
登場人物全員馬鹿ってとこ。


↑コメント5(アメリカ)
似た話がある。

私の姪も父親が亡くなった時、自分が幾ら相続するのか知ろうとして、計算書に手を伸ばして文字通り遺体の上を這いずり回ってた。こういう女って少なくないみたいだな。


↑コメント6
あと男もね。



翻訳元:Quora



少なくとも悪い人たちではないんでしょうね。



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