海外Q&Aサイトの「日本に行った時、一番印象的だったテクノロジーは?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(アメリカ)
まずはっきりさせておくと、私が日本に来たのは25年前だ。目に見えるようなテクノロジーは何もなかった。
大衆文化でのイメージとは反対に、大半の日本人は、西洋人なら「先端テクノロジー」と呼ぶようなものとは無縁の生活をしていた。
IBMのPCが世界を席巻した時も、日本人はまだレポートを手書きして、それからワープロ(メモリの限られた風変わりなタイプライター)で清書していた。
米国がAOLのダイヤルアップに沸き立っている頃、大半の日本人はまだ職場でパソコンを見たことしかなかった。
iPhoneが米国の大衆文化を吹き飛ばした時、日本はまだ折りたたみ式のガラケーに夢中だった。iPhoneは許可されていなかった。ソフトバンクが最初にこの行き詰まりを打開し、Docomoがすぐに続いた。最初のiPhoneがリリースされてから何年も経ってからのことだ。
要するに、日本のエンジニアは世界に物を売っているが、彼ら自身(とその家族)は、そのデバイスが世界中に日々与える効果を知らずに暮らしている。
MP3プレイヤーが日本の外で市場をかっさらった時も、日本人はCDを買い続けていた。
MDプレイヤーを使ったことはある? 日本では大流行したが、日本以外で流行っているのは見たことがない。

大半の人は家に基本的な無線TVしかない(※ケーブルTVがないの意)。NHK、TBS、テレ東、日テレ、朝日、フジが有力なチャンネルだ。
世界がデジタルサイネージに移行した時も、日本では高速道路がそれで埋め尽くされるのに10年近くかかった。
要するに、日本ではテクノロジーは水面下で起こるものなんだ。
そうでなければ、持ち運べるもの。
たまごっちみたいに。

たまごっちには驚いたな・・・
■回答者2(カナダ)
洗濯物の重さを量ってそれに応じて洗ってくれる洗濯乾燥機、一杯になると自動的にお湯が止まるお風呂。トイレの機器も良いと思うけど、僕にとってはそこまでじゃあない。
それ以外だと、テクノロジーというのとは少し違うかもしれないけど、支払い用のICカードが広く使われていること・・・Pasmoで電車とバスだけでなく、コインロッカーや自販機でも使えるのが好き。あとファストフード店やファミレスみたいなところ(特に丼もののお店)にある、呼び出しボタン。複雑なテクノロジーじゃないけど便利だ。自販機では何でも売っている。タッチパネルで注文できて、店員とのやり取りが最小で済む飲食店。あの便利さは印象的だ。
それから、「テクノロジー」という言葉では思いつかないけど(大抵は電子機器のようなものを指して使う言葉だから)、広い意味でのテクノロジーとして、日本の都市計画は驚きだし、既存のインフラを修理し修正する際の効率の良さもそうだ。東京・横浜間の道は、地球上で最も人口の多い都市圏だというのに普通に流れている。ニューヨークほど混んでいると感じたことがない。
その他に、電車にも全く驚くべきものがある。僕は電車は大ファンだけど、新幹線は非常に美しいし乗るのが楽しい。リニアモーターカーがやって来るのを熱望しているよ・・・今年試験軌道を見に行けると思う。強い印象を与えるテクノロジーの一つだ。
■回答者3
過去数年であちこち旅してきた。世界の大抵の場所は、少なくともホテルに関しては、基本的に同じだ。時差ボケのせいで眠りに就けないことがよくあった。2016年に、東京と京都で数日過ごした。東京のホテルは豪華なところではなくて、部屋は非常に狭かったが、印象的だったのは冷蔵庫だ。すごく静かで、最初壊れているのかと思ったんだけど、ちゃんと動いていると分かった。あれは眠るのに本当にありがたかった。
京都のホテルはそれよりハイランクで、フルサイズの浴槽があった。またもや驚いたのは、蛇口から出る水がすごくスムーズで、浴槽の中の水に当たっても全然音を立てないんだ。浴槽にお湯を溜める音に悩まされなかったのは初めてのことで、驚きとしか言いようがない。
■回答者4(アメリカ)
初めて日本に来たのは1971年だ。日本はテクノロジーで有名になり始めた頃で、カメラとテープレコーダー以外には大して印象的なものはなかった。
どちらかと言えば、テクノロジーがないことが印象的だった。汚染は恐ろしいほどで、今の中国やインドに似ていた。
羽田から東京の中心部に入って行く間、「地球を半周したのに、インディアナ州ゲーリーに戻っちまったぞ」とずっと思っていた。
インディアナ州ゲーリーというのは、馴染みのない人のために言っておくと、シカゴ東部にある製鉄と石油精製を主とする重工業の中心地だ。
■回答者5(カナダ)
他の回答が大体合意しているのに私も賛成。つまり最先端のトイレが広く普及しているという点を除いては、とりたてて驚くようなテクノロジーはない。日本に関して一番印象的だったのは、テクノロジーでもなければそれが普及していることでもない。例えば自販機は特別なものじゃあない。ただ日本ではスコッチ&ソーダ(※ハイボール)が自販機で買える。多分街を歩き回って自販機で飲み歩きができるから、近所から離れる頃にはかなり出来上がっているだろう。
日本はテクノロジーの品質を非常に重んじるので、小売店は同じテクノロジーを2列に並べて売っている。例えば1つの列にあらゆる有名ブランドの中国製のTVが並んでいると、隣の列には同じブランドの日本製TVが、ずっと高価格で並んでいる。
翻訳元:Quora
お湯を張る音が静かなお風呂は地味に嬉しい。
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■回答者1(アメリカ)
まずはっきりさせておくと、私が日本に来たのは25年前だ。目に見えるようなテクノロジーは何もなかった。
大衆文化でのイメージとは反対に、大半の日本人は、西洋人なら「先端テクノロジー」と呼ぶようなものとは無縁の生活をしていた。
IBMのPCが世界を席巻した時も、日本人はまだレポートを手書きして、それからワープロ(メモリの限られた風変わりなタイプライター)で清書していた。
米国がAOLのダイヤルアップに沸き立っている頃、大半の日本人はまだ職場でパソコンを見たことしかなかった。
iPhoneが米国の大衆文化を吹き飛ばした時、日本はまだ折りたたみ式のガラケーに夢中だった。iPhoneは許可されていなかった。ソフトバンクが最初にこの行き詰まりを打開し、Docomoがすぐに続いた。最初のiPhoneがリリースされてから何年も経ってからのことだ。
要するに、日本のエンジニアは世界に物を売っているが、彼ら自身(とその家族)は、そのデバイスが世界中に日々与える効果を知らずに暮らしている。
MP3プレイヤーが日本の外で市場をかっさらった時も、日本人はCDを買い続けていた。
MDプレイヤーを使ったことはある? 日本では大流行したが、日本以外で流行っているのは見たことがない。

大半の人は家に基本的な無線TVしかない(※ケーブルTVがないの意)。NHK、TBS、テレ東、日テレ、朝日、フジが有力なチャンネルだ。
世界がデジタルサイネージに移行した時も、日本では高速道路がそれで埋め尽くされるのに10年近くかかった。
要するに、日本ではテクノロジーは水面下で起こるものなんだ。
そうでなければ、持ち運べるもの。
たまごっちみたいに。

たまごっちには驚いたな・・・
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■回答者2(カナダ)
洗濯物の重さを量ってそれに応じて洗ってくれる洗濯乾燥機、一杯になると自動的にお湯が止まるお風呂。トイレの機器も良いと思うけど、僕にとってはそこまでじゃあない。
それ以外だと、テクノロジーというのとは少し違うかもしれないけど、支払い用のICカードが広く使われていること・・・Pasmoで電車とバスだけでなく、コインロッカーや自販機でも使えるのが好き。あとファストフード店やファミレスみたいなところ(特に丼もののお店)にある、呼び出しボタン。複雑なテクノロジーじゃないけど便利だ。自販機では何でも売っている。タッチパネルで注文できて、店員とのやり取りが最小で済む飲食店。あの便利さは印象的だ。
それから、「テクノロジー」という言葉では思いつかないけど(大抵は電子機器のようなものを指して使う言葉だから)、広い意味でのテクノロジーとして、日本の都市計画は驚きだし、既存のインフラを修理し修正する際の効率の良さもそうだ。東京・横浜間の道は、地球上で最も人口の多い都市圏だというのに普通に流れている。ニューヨークほど混んでいると感じたことがない。
その他に、電車にも全く驚くべきものがある。僕は電車は大ファンだけど、新幹線は非常に美しいし乗るのが楽しい。リニアモーターカーがやって来るのを熱望しているよ・・・今年試験軌道を見に行けると思う。強い印象を与えるテクノロジーの一つだ。
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外国人「新幹線ってなんであんな高いの?」
■回答者3
過去数年であちこち旅してきた。世界の大抵の場所は、少なくともホテルに関しては、基本的に同じだ。時差ボケのせいで眠りに就けないことがよくあった。2016年に、東京と京都で数日過ごした。東京のホテルは豪華なところではなくて、部屋は非常に狭かったが、印象的だったのは冷蔵庫だ。すごく静かで、最初壊れているのかと思ったんだけど、ちゃんと動いていると分かった。あれは眠るのに本当にありがたかった。
京都のホテルはそれよりハイランクで、フルサイズの浴槽があった。またもや驚いたのは、蛇口から出る水がすごくスムーズで、浴槽の中の水に当たっても全然音を立てないんだ。浴槽にお湯を溜める音に悩まされなかったのは初めてのことで、驚きとしか言いようがない。
■回答者4(アメリカ)
初めて日本に来たのは1971年だ。日本はテクノロジーで有名になり始めた頃で、カメラとテープレコーダー以外には大して印象的なものはなかった。
どちらかと言えば、テクノロジーがないことが印象的だった。汚染は恐ろしいほどで、今の中国やインドに似ていた。
羽田から東京の中心部に入って行く間、「地球を半周したのに、インディアナ州ゲーリーに戻っちまったぞ」とずっと思っていた。
インディアナ州ゲーリーというのは、馴染みのない人のために言っておくと、シカゴ東部にある製鉄と石油精製を主とする重工業の中心地だ。
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■回答者5(カナダ)
他の回答が大体合意しているのに私も賛成。つまり最先端のトイレが広く普及しているという点を除いては、とりたてて驚くようなテクノロジーはない。日本に関して一番印象的だったのは、テクノロジーでもなければそれが普及していることでもない。例えば自販機は特別なものじゃあない。ただ日本ではスコッチ&ソーダ(※ハイボール)が自販機で買える。多分街を歩き回って自販機で飲み歩きができるから、近所から離れる頃にはかなり出来上がっているだろう。
日本はテクノロジーの品質を非常に重んじるので、小売店は同じテクノロジーを2列に並べて売っている。例えば1つの列にあらゆる有名ブランドの中国製のTVが並んでいると、隣の列には同じブランドの日本製TVが、ずっと高価格で並んでいる。
翻訳元:Quora
お湯を張る音が静かなお風呂は地味に嬉しい。
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日本にもあるのか知らないけど普及して欲しい