海外Q&Aサイトの「日本に長く住んでいて居心地が悪く感じることってある?」という質問から、回答をご紹介。


1083263

■回答者1(アメリカ)
人生の半分を日本で暮らした今では、家族に会いに米国に戻った時に居心地が悪く感じるわ。私がいない20年の間も時は進み続けている。私は日本では妻であり母であり、子供たちを育ててきた(一番下の子は今でも育てている)。自分の生まれた国で大人として、妻として、母親として毎日を暮らすのはどんな感じか分からないけれど、日本でどんな感じかはよく知っている。

米国を訪れると、自分はその場に溶け込んで完全に「その中の一人」に見えて、それでも時折、自分の国にいながら外国人のように感じるという奇妙な感覚がある。

「えっ! チップ払うの? アメリカのレストランはずいぶん高くなったわね、それになぜウェイトレスは落ち着いて食事をさせてくれないの。」

「右側通行!」

「レジ係は何も言わずに突っ立って私がサインするのを待っているのに、何度あそこに黙って並ぶの?」

とはいえ2週間もすれば慣れ始めるし、米国にもう一度住むことも想像はできる。逆カルチャーショックを受けることは確実ね。日本の家が恋しくなるだろうし(同じ家にもう21年近く住んでいる)、コミュニティや友達も恋しくなる。

ポイントはここだと思う。私は日本にコミュニティがあって、そこに属している。そこから一歩出るとじろじろ見られるようになって、日本語が話せる、観光客ではない「古参」だと分かるまでは、扱われ方もたぶん違う。私はこれで悩むことはもうない。単に自分が受け入れている日本での生活の一部で、吹っ切れているし、そしてみんなが私のことを知っていて普通に扱ってくれるコミュニティには本当に感謝している。



■回答者2(アメリカ)
日本に住んで2年になる。必ずしも長い間とは言えないが、こっちのやり方に慣れ始めるには十分な長さだ。

米国に戻ってもほぼ問題はなかった。当時の妻は少し苦労していたが。

妻は車の運転に緊張していて、はっきり言えば運転できなかった。日々の普通のやり取りも彼女には骨の折れることで、一時期は内向的になっていた(それ以前、米国に戻る前は正反対だった)。

原因が彼女自身にあったのか、この経験が原因だったのかは、正直分からない。

別に日本を叩いているわけじゃあない ― 素晴らしい経験だった。変化に適応するのが人と比べて早い人と遅い人がいるという事だろう。



スポンサーリンク



■回答者3
全然。日本は私のホームだ。大人になってから自国でよりも長く暮らしている。人々は誠実で、多くのガイジンが延々語っているのとは正反対で、非常に懐が広い。息子は日本語のネイティブスピーカーとして育っているが、日本の一員として受け入れられているし、非常に人気者だ ― 日本語の名前ではなく全く西洋の名前なのにだ ― それがかえって、名前がよく知られるのに役立っている。

関連記事:
外国人「イギリス人だけど子供に日本人の名前をつけるのってアリ? 文化の盗用になる?」

説明するのは難しい。自分が日本人だと感じたことはないが、日本人ではないと感じたこともない。つまり、私の外見は明らかに日本人ではないが、私の心的なイメージは息子の外見に近いのだと思う。この社会に属していて、ただし自分が風変わりだと認めるのに抵抗のない人間だ。

所帯持ちとしての日本での生活は始まったばかりで、今のところ非常に順調だ。独身男性としての日本での生活も実に素敵だった。そして人種と国のことばかり考えているすべての人に言っておくと、私は米国出身ではない。

関連記事:
外国人「レイシズムガーって日本で騒いでるガイジン、何なのあれ?」



■回答者4(アメリカ)
ノー。私は生まれ育った米国にいる時の方が居心地が悪く感じる。少なくとも、無神論者にとって米国は住みやすい国ではない。日本では誰も気にしない。

関連記事:
外国人「神道を知らない日本人がいたんだけど、こんな事ってあり得るの?」



翻訳元:Quora



居心地悪くなるような人はその前に帰国しちゃうんですかね。




居心地の悪い部屋 (河出文庫 キ 4-1)



スポンサーリンク