海外Q&Aサイトの「ネイティブアメリカンって日本人と関係あるの? 言語的にはどう?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(ドイツ)
日本語と同じSOVの語順の膠着語を話している部族が実際いる。同じ地域内の他のすべての言語はまったく違う構造なのにだ。彼らの言語と上代日本語の間に類似する単語を発見したと主張する研究者もいる。さらにその土器は、2000年前の日本の土器との類似性を示している。
したがって、この人々の祖先が約2000年前にどうにかして海を渡り、その地に住み着いたという仮説がある。ただこの説は広く受け入れられてはいない。とはいえヨーロッパ人が1万5000年前にアメリカに渡ったという説も笑われていた。ポリネシア人が南アメリカまで航海したという説を支持する人は、今はごくわずかしかない。なので、成り行きを見守る必要がある。
ニューメキシコの部族が奇妙なほど日本語に似た言語を話している - Politics Forum.org | PoFo(英語)
■回答者2
ノー。日本語は日本語族に属し(琉球語と同じ。日本で話されているもう一つの言語としてアイヌ語があるが、こちらは関係がない)、これは他の語族とは関係がないと考えられている。
旧世界と新世界の言語の間には、驚くべき繋がりがあるようだ。例えばデネ・エニセイ語族で、これはアラスカのナ・デネ語族とシベリアのエニセイ語族を結ぶ、仮説段階の(普遍的に受け入れられてはいない)語族だ。しかし日本語族と他の語族の間については、さまざまな仮説が提出されているが、今のところいずれも退けられている。
人間の方については、せいぜい言えるのは「あるかもしれない、が、カムチャダール族(※ロシア・カムチャツカ半島の先住民族。イテリメン族)の方がずっと可能性は高い」だ。
■回答者3(アメリカ)
幾度かの移住が発生し、集団が変化したと考えられている。(※ネイティブアメリカンの)言語の大半はシベリア語族と関係しているが、ナバホ族とアサバスカ族を含むデネの人々の言語は、中国語に分類される。
資料は大量にあるので、ネット上でも十分調査ができるだろう。
■回答者4
地球は全体が関係している。科学者は遺伝学的な距離という観点で考える。ネイティブアメリカンに最も近いのはシベリアの一部の人々だ。南北アメリカへの人間の定住以後も人の移住はあったので、今民族名のついた集団がどこに住んでいるかによって必ずしも起源が分かるわけではない。
■回答者5(韓国)
ネイティブアメリカンは韓国人と強い関わりがあると考えられている。
これについては新しいスレを立てて、この回答へのリプライで知らせてくれれば答える。
翻訳元:Quora
モンゴロイドという以上の共通点はないような。
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■回答者1(ドイツ)
日本語と同じSOVの語順の膠着語を話している部族が実際いる。同じ地域内の他のすべての言語はまったく違う構造なのにだ。彼らの言語と上代日本語の間に類似する単語を発見したと主張する研究者もいる。さらにその土器は、2000年前の日本の土器との類似性を示している。
したがって、この人々の祖先が約2000年前にどうにかして海を渡り、その地に住み着いたという仮説がある。ただこの説は広く受け入れられてはいない。とはいえヨーロッパ人が1万5000年前にアメリカに渡ったという説も笑われていた。ポリネシア人が南アメリカまで航海したという説を支持する人は、今はごくわずかしかない。なので、成り行きを見守る必要がある。
ニューメキシコの部族が奇妙なほど日本語に似た言語を話している - Politics Forum.org | PoFo(英語)
上記URLから一部翻訳:
「ズニ族がその言語で人類学者を当惑させている。彼らは偶然にしてはあまりに日本語に似た言語を話す。なぜこのようなことが起こるのか、人類学者は理解できずにいる。
類似した単語をいくつか例として上げよう。ズニ語で氏族(clan)は「kwe」、日本語では「kwai」。祭司(priest)は日本語で「shawani」だが、ズニ語では「shiwani」だ。どちらの言語も文章の末尾の単語として動詞を用いるが、これは45%の言語にのみ見られる特徴だ。大したことには見えないかもしれないが、しかしこの点でズニ語は周辺の他の言語とは大きく異なっている。
これがきっかけとなって調査が行われ、ズニ族と日本人は血液型でB型が発生する頻度が似ていること、珍しい腎臓病があること、民族の起源について非常に独特の口承があることが判明した。仏教の伝道師団が12世紀頃にどうにかしてカリフォルニアにたどり着いたというのが、作業仮説として考えられている。」
「ヨーロッパ人が1万5000年前にアメリカに渡ったという説」については:
ArchéoNews:アルケオニュース 世界の歴史・考古学: 氷河期にヨーロッパ人が大西洋を渡っていたという新説
■回答者2
ノー。日本語は日本語族に属し(琉球語と同じ。日本で話されているもう一つの言語としてアイヌ語があるが、こちらは関係がない)、これは他の語族とは関係がないと考えられている。
旧世界と新世界の言語の間には、驚くべき繋がりがあるようだ。例えばデネ・エニセイ語族で、これはアラスカのナ・デネ語族とシベリアのエニセイ語族を結ぶ、仮説段階の(普遍的に受け入れられてはいない)語族だ。しかし日本語族と他の語族の間については、さまざまな仮説が提出されているが、今のところいずれも退けられている。
人間の方については、せいぜい言えるのは「あるかもしれない、が、カムチャダール族(※ロシア・カムチャツカ半島の先住民族。イテリメン族)の方がずっと可能性は高い」だ。
■回答者3(アメリカ)
幾度かの移住が発生し、集団が変化したと考えられている。(※ネイティブアメリカンの)言語の大半はシベリア語族と関係しているが、ナバホ族とアサバスカ族を含むデネの人々の言語は、中国語に分類される。
資料は大量にあるので、ネット上でも十分調査ができるだろう。
参考:
「要旨:アメリカの研究者エドワード・サピアは、北アメリカのナ・デネ語族(ハイダ語、トリンギット語、イヤック語、アサバスカ諸語)が、アジアのシナ・チベット語族(シナ語派、カレン諸語、チベット・ビルマ語派)と起源的に関係があるという説を提案した。サピアおよびその他の言語学者は2つの語族の音韻体系に、またさらに重要なこととして文法と基礎語彙にも対応があることを発見した。本論文ではこの起源的な繋がり(「シノ - デネ」)についてサピアが本質的に正しかったということ、また彼がこれを撤回したという証拠がないことを述べる。近年の研究はサピアの仮説を裏付け、また1万1000年ほど前に離散したデネ・コーカサス大語族が存在した可能性が高いことを示している。この語族についての新たな言語学的証拠も、本論文で初めて提示する。」
エドワード・サピアと「シノ - デネ」仮説(英語、PDF)
■回答者4
地球は全体が関係している。科学者は遺伝学的な距離という観点で考える。ネイティブアメリカンに最も近いのはシベリアの一部の人々だ。南北アメリカへの人間の定住以後も人の移住はあったので、今民族名のついた集団がどこに住んでいるかによって必ずしも起源が分かるわけではない。
■回答者5(韓国)
ネイティブアメリカンは韓国人と強い関わりがあると考えられている。
これについては新しいスレを立てて、この回答へのリプライで知らせてくれれば答える。
翻訳元:Quora
モンゴロイドという以上の共通点はないような。
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