海外Q&Aサイトの「日本で貧乏な人って何を食べてるの?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1
日本では貧しい人もちゃんと食べられる ― が、それは理想的な食生活を意味するものではない。

私は貧困レベル以下の生活をしているが、ちゃんと食べている。

私より高収入の人たちが、それでもインスタントラーメンを食べているのを知っている ― 同じかもっと安い値段で、もっと良いラーメンが買えるというのにだ。お祭りではきのこのスープの大鍋が出て1杯200円だが、インスタントラーメン(同じく200円)のほうが先に売り切れる。

インスタントラーメンは、山の頂上にでも行ってそれしか売っていないというとき以外、食べないつもりだ。

もっと詳しく説明すると:

米は品質が悪くて古い。味も良くないが、しかし腹はふくれる。

パン一斤は4枚切りから8枚切りまである ― 量も値段も同じだが、貧乏を感じているときは8枚切りを買う。

どのスーパーにも、古くなったがまだ完璧に良い状態の食べ物のコーナーがある。また正しいタイミングを選べば良いものを割引で買える。その値段で売らなければ廃棄されるんだ。

牛丼とかのクソみたいなメニューを売っているひどいファストフード店もあるが、金の無駄だから私は行かない(不味すぎて半分で無理になって完食できない)。

豆腐は安い。ツナとかサバの缶詰と豆腐一丁なら不健康じゃないし、値段は150円(1ドル)だ。

牛乳は微妙だ。たくさん飲むなら、あるいは家に育ち盛りの十代がいるなら高くつくだろうが、適度に使うなら一般的には安い。チーズは・・・まあ日本人がチーズと呼んでいるものは、本物のチーズではないくせに高い。

果物はクソくらえって感じだな ― バナナは違うが(一番安いものの一つだ)。果物を見つけるのは難しい。フルーツゼリーとかフルーツジュースはたくさんあって、安くて私のような普通の貧乏人にも買えるが、通常、果物は特別なごちそうだ。

野菜も、お買い得品に注意していれば、カップラーメンに緑色を添えられる。

マクドナルドは安くない。KFCも安くない。この手の店は、貧乏なら安くはない。セブンイレブンに行って鶏むね肉のフライと、何ならそれを乗せて食べるパンも買ったほうがいい。

ホームレスの人たちと付き合っていて分かったのだが、彼らの食生活は私と非常に近い。私のほうが食材の品質が良いのと、ごちそうに手が出せるというぐらいだ。多くの場合、彼らの食生活は栄養素がひどく不足しているということはない。

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■回答者2(中国系)
おっ、これは知ってるぞ。この質問には答えられる。

  1. 僕の一家は東京の貧しい地域(足立区)に住んでいたことがある。
  2. 僕はガストで働いている子と付き合っていた ― 日本で最も低賃金のレストランチェーンだ(時給600円 ― 6ドル)。

つまらない回答になるかもしれないが ― 貧しい人は大抵、普通の食べ物を食べている(栄養的には疑問だが)。その理由は、日本には低~中間所得層に完璧に応える低価格のスーパーがたくさんあるからだ。

これはスーパー玉出。大阪にいる時は元カノとよく行った。超低価格のスーパーだ。

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他の日本のスーパーと同様、昼食や夕食にできるパッケージ済みの食べ物を売っている。

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弁当の値段を見ろよ! 198円! なんて格安なんだ。一食1.9ドルってとこだ。味もまずまずで、貧乏じゃないときもスーパー玉出に行くのが好きでこれをさんざん食べた。

さらに商品を1,000円以上買うといろんなものが1円で手に入るという、1円セールを毎日やっている。

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元カノがガストで働いているとき、食べ物や食材をよくここで買っていたと言っていたのを覚えている。予算が超きつい場合は、1週間豆腐だけ買って食べていた。時給600円というと日給4,800円、控除後で日給4,100円だ。当時の日本で最低の収入だ ― そして、それでも毎日こういう食べ物を買って腹いっぱい食べられる。

とはいえ、果物と野菜を選ぶとお高くなって、低所得の人たちには手が出ない。

本当に危険なのは、こういうものを毎日食べている場合、あるいはもっと大人数の家族を養わなければならない場合だと思う。例えば子供たちにパッケージ済みの食べ物やカレーライスしか食べさせられないシングルマザーだ。子供の発育に良くないのは明らかで、これは静かな貧困というべきものだと思う。とはいえ、子供の頃足立区に住んでいたときは友達の家にもよく行ったけど、彼らが食べているものが普通の人たちと違うと思ったことは一度もない。

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■回答者3(トルコ)
先進国の都市部でのざっくりしたルールとして:食べ物に当てられる予算が少ないほど、加工食品を消費する。

他の回答でも触れられているように、日本にはこのルールの例外がいくつかある。例えば米、卵、もやし、豆腐、そして私のお気に入り、バナナ。それ以外だと、野菜と果物は貧しい人には毎日の食べ物としては高すぎる。

カップ麺、パッケージ済みのペイストリー、安いパン、まとめ買いの軽食が貧乏人の友。でも添加物がいっぱいで、食べ物自体より多く入ってることもあるんじゃないかと思う。

例えばスーパーで売っているスライスされた安いパン、つまり「食パン」。6枚切りか8枚切りの一斤が78円で見つかる。やったー、って? ないわ。一斤のパンが輝くように真っ白で、賞味期限を過ぎても固くならないのよ。しばらくすると薄いマットレスを食べているような気がしてくる。

この輝くパンにスライスチーズを乗せたいなら、自分で作るといい。チーズはひとりでに溶け始める一切れの乳脂肪か(溶けるタイプ)、レンチンしても溶けない一切れのえたいの知れない物(溶けないタイプ)のどちらかよ。

こういう低価格低品質のものは日本独特だと思う。でも何となく、食事の品質の違いは日本では他の国よりはっきりしていると思う。

要約:お米、たくさんのお米、そして食品添加物。



■回答者4(ルーマニア)
日本では貧乏してたわ。日本にいる間は年中予算がきつくて、最初の数ヶ月は特にそうで、お金のほとんどは公共料金とか家賃とかのために取っておいた。

当時私が取ったアプローチは、まとめ買いとお買い得品と広告の商品を狙うことだった。地元にお買い得品のあるスーパーがあったので、こまめにチェックするようにした。土曜には鶏むね肉の割引をしていたので、いつも必ず早起きして1~2週間分の鶏肉をストックした(冷凍すればもっと長期間でも大丈夫)。野菜も私のメニューに載った。同じスーパーがよく、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、ピーマンを1個30円という安値でセールをしていた。もやしは1袋28円という安さ、生野菜ミックスは1袋100円ぐらいだった(私のお気に入りはキャベツ、にんじん、きのこ、もやしのミックスだった)。

卵は安いし何にでも使える。豆腐もそう。調味料つきの袋入りの蕎麦とかうどんのような麺類も安かった。好きだったのは焼きそばで、調味料つきの3食入りが150円しないぐらいだった。出汁の付いたインスタントのきつねうどんは1食80~100円。スパゲッティもよく買った。500gで250円ぐらい。パスタソースにするトマトの缶詰はもうちょっと高くて、1缶150円ぐらいしたけど、1缶で2~3食分にはなる。醤油かけご飯は必ず食べるようにしていた。

以上の食材で、結構バラエティに富んだ、栄養のある健康な食事をとることができた。あと必要なのは基本的な料理の技術と、少しの想像力だけ。私のお気に入りの「貧乏」ご飯は、今でも時々食べたくなるんだけど、醤油をかけた目玉焼き丼(私なりの卵かけご飯。卵白が嫌いなので)。

振り返ってみると、あの頃はすごく健康的な食生活をしていた。

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翻訳元:Quora



スーパーのお惣菜を食べると高確率で心臓バクバクになって怖いです。



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