海外Q&Aサイトの「日本が消えてなくなったら世界は今より幸福になるだろうか?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(マレーシア)
君は恐らく、祖父母の世代の人々が殺された戦時中の残虐行為のことで日本に未だに遺恨を抱いている人なのだろう(※この質問者は匿名)。日本が存在しなくなったら何が起こるか、地球に幾多の深刻な影響が生じることを説明しよう。
まず、今よりずっと多くの津波が韓国、中国、ロシアのウラジオストクを襲うことになる。日本は4つの構造プレートの交差する点にあり、そのため地震が多い。地震には地底で発生して土地の破壊を引き起こすものもあるが、海底で発生し津波と津波による土地の破壊を引き起こすものもある。津波という単語は高波を意味する日本語で、このような大きな波は台風と地震の際にしか起こらない。津波は通常、地震による高波を指す。日本がなくなると、津波の数はずっと多くなり(海底地震の数が増えるため)、それは中国、北朝鮮、韓国、ロシアを襲うだろう。これらの国は日本の陸塊によって深刻な津波から守られてきた。今まで地底で起こっていた地震は、海底で起こるようになる。こうした津波は経済を麻痺させ、数基の原発をも吹き飛ばすかもしれない。
台風も日本によって減速させられなくなり、今まで以上の威力で中国・韓国にやってくるだろう。現在の世界的な温暖化を考えると、台風は数も持続期間も強度も増すだろう。
米国はアジアで戦争が勃発しても航空機を乗せておく不沈空母がなくなる。韓国がアジアにおけるアメリカの主力基地になるだろう。現在の政治的状況を考えると、韓国は北朝鮮と独自に交渉するのを米国が妨げることを許さず、したがって軍事的な増強も許さないだろう。北朝鮮、中国、フィリピン、ロシアが自国内に米軍基地を置くことを許さない理由は明らかだ。このため米国はアジアにおける軍事的プレゼンスを失う。中国は地域の大国としての地位を堅固なものとするだろう。
中国の経済も失速する。中国から一次材を買う日本がないため、あるいは中国の工業生産を刺激することに役立つ日本企業がないため、中国の経済成長は停滞する。日本は米国と中国に次ぐ世界3位の経済大国であり、そのため需要の減少は成長を鈍化させる。
AVもアニメも、寿司も刺身も、日本酒ももはやなくなる。日本の労働倫理もなくなり、今後の倫理の基準は韓国になるだろう。富士山も、桜の花が咲くこともなくなる。
プラスの側面としては、クジラを「調査」する日本の捕鯨船はなくなるし、あるいは原因がアメリカだろうと日本だろうと北朝鮮だろうと、東アジアにおける戦争の脅威もなくなる。北朝鮮は戦争中の残虐行為と、何より日本を共産主義から守ろうとする米国の影響力のために、中国や韓国以上に日本を憎んでいる。したがって北朝鮮に対する戦争の脅威がなくなり、北朝鮮はもう世界を脅さなくなるだろう。日本の捕鯨船は太平洋じゅうを徘徊し、調査の名目で消費用にクジラを無差別に殺して回っていることで有名だ。とはいえ、日本がなくなることで生じるコストは利益を上回る。
■回答者2
これは、「不幸な人々はみんな撃ち殺してやろう」という考えに固有の問題がつきまとうことを完璧に説明している。
日本に住んでいる人々が、統計的に言って世界平均よりずっと不幸だというのは事実だ。彼らが全員いなくなれば、幸福度の世界平均はたしかに上昇するだろう・・・数秒間は。
そして日本以外の人々は日本がなくなったことに気づき始める。これによって(一時的に)幸せになる人もいるだろうが、ひどく不便なことになり、大半の人は、特に日本経済の作り出す製品を消費することである程度まで人生の幸福を得ているような人々は、不安になる。
日本の人々の深刻な不幸の一つの(といっても決して「唯一の」ではない)重要な要因は、日本人には文化的および遺伝的な原因により、非常に高い水準の社会的な誠実さがあるということだ。これは、日本では他人を満足させるために自分が幸せになることを諦めるという性格があり、そうすることを期待されているということだ。このため日本では多くの場合、人々は不幸になり強いストレスを受け、自分の幸福よりも他人の幸福について心配するようになる。どうすれば他人が幸せになるかは自分のことよりもはるかに分かりにくいからだ。そのため「他人を幸せにする」ことに捧げられた努力の大部分は結局は無駄になり、幸福の総量は減る。
しかし国際社会では、日本人が日本以外の人々を害虫のように絶滅させるのではなく幸せにしようと思うようになって以来、その試みは際立って幸せな結果を生んできた。日本人は、自分が何を欲しがっているか伝えさえすればその人の願いを聞くし、そうされた方もお返しに日本人の願いを聞く。どちらも必要ないと認めながら推測する(そして大抵は間違える)といった、社会的な誠実さなんていうクソみたいなものはここには不要だ。
日本に住んでいる人々は人類の平均に比べるとひどく不幸な状態にあるが、しかし国家間の貿易は盛んだし現代のコミュニケーション手段もあるおかげで、日本人は自分の幸福を礼儀正しさの混乱状態の中に捨て去る代わりに、実際その一部を輸出することができる。
また日本は外国との関係の悪い時代がいささか長かったという点も注意するべきだ。その時代の大部分、日本以外の国々は最悪だったので、日本も異常に住みにくい国ではなかった・・・非常に幸福な国々に比べれば目に見えて不幸だったが、世界の平均と比べるとそれほど悪かったわけでもない。世界の大半は非常に惨めな状態だったのだから。
言い換えると、国家間の貿易の発達したこの時代にあって、日本以外の国々が幸せになる一方、日本は容易には変わらない文化的な要素のために置いてけぼりを食っているというのは非常に変則的なことなのだが、同時に日本はそれにわりと積極的に適応もしてきたため、他の大半の国々ほど最悪な状態にはならなかった。
■回答者3
なぜ世界にデスノートがない方が良いのか?
日本の貢献:
翻訳元:Quora
そもそもなぜそんな発想が出てくるのか・・・
関連記事:
外国人「日本列島は沈没するんだから、日本人はサハラ砂漠に移住したらどうかな?」
外国人「君の国で日本文化の影響って何?」(その2)
外国人「なぜ日本人は世界中で評判が良いの?」

世界にもし日本がなかったら 歴史の真実、アジアの真実
■回答者1(マレーシア)
君は恐らく、祖父母の世代の人々が殺された戦時中の残虐行為のことで日本に未だに遺恨を抱いている人なのだろう(※この質問者は匿名)。日本が存在しなくなったら何が起こるか、地球に幾多の深刻な影響が生じることを説明しよう。
まず、今よりずっと多くの津波が韓国、中国、ロシアのウラジオストクを襲うことになる。日本は4つの構造プレートの交差する点にあり、そのため地震が多い。地震には地底で発生して土地の破壊を引き起こすものもあるが、海底で発生し津波と津波による土地の破壊を引き起こすものもある。津波という単語は高波を意味する日本語で、このような大きな波は台風と地震の際にしか起こらない。津波は通常、地震による高波を指す。日本がなくなると、津波の数はずっと多くなり(海底地震の数が増えるため)、それは中国、北朝鮮、韓国、ロシアを襲うだろう。これらの国は日本の陸塊によって深刻な津波から守られてきた。今まで地底で起こっていた地震は、海底で起こるようになる。こうした津波は経済を麻痺させ、数基の原発をも吹き飛ばすかもしれない。
台風も日本によって減速させられなくなり、今まで以上の威力で中国・韓国にやってくるだろう。現在の世界的な温暖化を考えると、台風は数も持続期間も強度も増すだろう。
米国はアジアで戦争が勃発しても航空機を乗せておく不沈空母がなくなる。韓国がアジアにおけるアメリカの主力基地になるだろう。現在の政治的状況を考えると、韓国は北朝鮮と独自に交渉するのを米国が妨げることを許さず、したがって軍事的な増強も許さないだろう。北朝鮮、中国、フィリピン、ロシアが自国内に米軍基地を置くことを許さない理由は明らかだ。このため米国はアジアにおける軍事的プレゼンスを失う。中国は地域の大国としての地位を堅固なものとするだろう。
中国の経済も失速する。中国から一次材を買う日本がないため、あるいは中国の工業生産を刺激することに役立つ日本企業がないため、中国の経済成長は停滞する。日本は米国と中国に次ぐ世界3位の経済大国であり、そのため需要の減少は成長を鈍化させる。
AVもアニメも、寿司も刺身も、日本酒ももはやなくなる。日本の労働倫理もなくなり、今後の倫理の基準は韓国になるだろう。富士山も、桜の花が咲くこともなくなる。
プラスの側面としては、クジラを「調査」する日本の捕鯨船はなくなるし、あるいは原因がアメリカだろうと日本だろうと北朝鮮だろうと、東アジアにおける戦争の脅威もなくなる。北朝鮮は戦争中の残虐行為と、何より日本を共産主義から守ろうとする米国の影響力のために、中国や韓国以上に日本を憎んでいる。したがって北朝鮮に対する戦争の脅威がなくなり、北朝鮮はもう世界を脅さなくなるだろう。日本の捕鯨船は太平洋じゅうを徘徊し、調査の名目で消費用にクジラを無差別に殺して回っていることで有名だ。とはいえ、日本がなくなることで生じるコストは利益を上回る。
関連記事:
外国人「なぜメディアは日本の捕鯨にばかり着目するの? ノルウェーとアイスランドも同じぐらいクジラを殺してるよね?」
■回答者2
これは、「不幸な人々はみんな撃ち殺してやろう」という考えに固有の問題がつきまとうことを完璧に説明している。
日本に住んでいる人々が、統計的に言って世界平均よりずっと不幸だというのは事実だ。彼らが全員いなくなれば、幸福度の世界平均はたしかに上昇するだろう・・・数秒間は。
そして日本以外の人々は日本がなくなったことに気づき始める。これによって(一時的に)幸せになる人もいるだろうが、ひどく不便なことになり、大半の人は、特に日本経済の作り出す製品を消費することである程度まで人生の幸福を得ているような人々は、不安になる。
日本の人々の深刻な不幸の一つの(といっても決して「唯一の」ではない)重要な要因は、日本人には文化的および遺伝的な原因により、非常に高い水準の社会的な誠実さがあるということだ。これは、日本では他人を満足させるために自分が幸せになることを諦めるという性格があり、そうすることを期待されているということだ。このため日本では多くの場合、人々は不幸になり強いストレスを受け、自分の幸福よりも他人の幸福について心配するようになる。どうすれば他人が幸せになるかは自分のことよりもはるかに分かりにくいからだ。そのため「他人を幸せにする」ことに捧げられた努力の大部分は結局は無駄になり、幸福の総量は減る。
関連記事:
外国人「日本は最良の国の1つなのに、なぜ日本人は惨めなの?」
しかし国際社会では、日本人が日本以外の人々を害虫のように絶滅させるのではなく幸せにしようと思うようになって以来、その試みは際立って幸せな結果を生んできた。日本人は、自分が何を欲しがっているか伝えさえすればその人の願いを聞くし、そうされた方もお返しに日本人の願いを聞く。どちらも必要ないと認めながら推測する(そして大抵は間違える)といった、社会的な誠実さなんていうクソみたいなものはここには不要だ。
日本に住んでいる人々は人類の平均に比べるとひどく不幸な状態にあるが、しかし国家間の貿易は盛んだし現代のコミュニケーション手段もあるおかげで、日本人は自分の幸福を礼儀正しさの混乱状態の中に捨て去る代わりに、実際その一部を輸出することができる。
また日本は外国との関係の悪い時代がいささか長かったという点も注意するべきだ。その時代の大部分、日本以外の国々は最悪だったので、日本も異常に住みにくい国ではなかった・・・非常に幸福な国々に比べれば目に見えて不幸だったが、世界の平均と比べるとそれほど悪かったわけでもない。世界の大半は非常に惨めな状態だったのだから。
言い換えると、国家間の貿易の発達したこの時代にあって、日本以外の国々が幸せになる一方、日本は容易には変わらない文化的な要素のために置いてけぼりを食っているというのは非常に変則的なことなのだが、同時に日本はそれにわりと積極的に適応もしてきたため、他の大半の国々ほど最悪な状態にはならなかった。
■回答者3
なぜ世界にデスノートがない方が良いのか?
日本の貢献:
- 今日のテクノロジーの状勢を決定するのに、日本以上のことをしてきた国はごくわずかだ。みんなが使っているノートPCはどこから来たか? 東芝だ。
- 最近のメールで絵文字を使った? 日本製だ。
- 新幹線(1964)
- 電卓(1970)
- ウォークマン(1979)
- 青色LEDライト(1990年代初頭)
- 人型ロボット(2003)
- コスプレもない
- 寿司もない
- 絵文字もない
- 人型ロボットもない
- デスノートもない
- 電卓もない
- 新幹線もない
- ノートPCもない
翻訳元:Quora
そもそもなぜそんな発想が出てくるのか・・・
関連記事:
外国人「日本列島は沈没するんだから、日本人はサハラ砂漠に移住したらどうかな?」
外国人「君の国で日本文化の影響って何?」(その2)
外国人「なぜ日本人は世界中で評判が良いの?」

世界にもし日本がなかったら 歴史の真実、アジアの真実
スポンサーリンク