海外Q&Aサイトの「日本に住んでいて孤独感にどう対処した?」という質問から、回答をご紹介。


736102

■回答者1(アメリカ)
まず言っておくと、日本に移住したらある程度の孤独感は覚えるものだし、日本語が本当に話せるのでなければ特にそうよ。折にふれ孤独を感じるのは珍しいことじゃない。私の日本語はおよそ完璧とは言えないし、会話は今でも難しいことがあって、でも話そうとしている(これが一番大事)ということも言っておくべきね。

初めて日本に来たとき、研修の初日に出るまで数日間あった。愛知での研修にも参加して、それから1ヶ月後に静岡に移住することになっていた。そこで、会社がエクステンデッド・ステイ・ホテルズ(※アメリカのホテルチェーン)みたいなところに泊めてくれた。私は日本に着いて、居場所も落ち着いて、知っている人は一人もいなかった。

最初の一ヶ月間は毎日のように家族に電話した。両親を心配させたくはなかったけど、孤独感を追い払うのは良いことだった。家族にはどんな場所に行ってみたかとか、色々話した。

静岡に移ると、幸運にも、一緒に出かけられるような素晴らしい同僚に恵まれた。でも一日中一緒に働いているときもあって、そうすると仕事の外でも一緒に出かける気にはなれない。

そこで、孤独感と戦うために私は以下のことをした。あなたにもお勧めする:

  1. 教師と1対1での日本語のレッスンを、1回1時間、週に2回始めた。将来に期待ができるというのは素晴らしいことよ。先生とは親密な関係を築く。観光に行ったら先生に「おみやげ」を買ってくる。ヤマモト先生(*)は、自分と共通点があるとはあまり思えなかったけど、でもすごい人だった。私の彼氏のことも知っていて、あと娘さんがヨーロッパの大学に行ったときは、私は家族から離れていることにどうやって対処すればいいかアドバイスをしてあげることができた。

  2. 家から出ないといけない趣味を作る。何でもいい。お金がかかる趣味じゃなくてもいい。日本に初めて行ったときは、休日にはアニメグッズを見にアニメショップに行っていた。金曜の夜はいつも同僚とカラオケに行っていた時期も7ヶ月ぐらいあった。最近は中国語のレッスンを始めた。時間を埋めれば、自分がどんなに孤独か考えなくなる。

  3. 日本人の友達を作ろうとする。これにはランゲージエクスチェンジ(※外国語を習う人同士がお互いに教え合うこと)のアプリが良い。自分の日本語があまり上手くなくても心配しないで。練習に来ているんだから。運が良ければ、あなたの日本語よりも上手くあなたの母国語を話す人に出会えるかもしれない。しばらくしたら、実際に会って一緒に出かける。Tinder(※Facebookを利用し、位置情報を使った出会い系サービスのアプリ)を使ってもいい。Tinderには本当に英語が得意な日本人がたくさんいた。ナンパ目的じゃなくてランゲージエクスチェンジのパートナーが欲しいという人を探すこと。

  4. 自分が時には孤独を感じるという事実を受け入れること。気にしすぎない!! 私は孤独を感じると、いつも何かリラックスできることか、故郷を思い出すことをする。大抵はLUSHのバスボムを買うか、マクドナルドのポテトを食べるってことね。

    参考:
    バスボム | ラッシュ公式サイト Lush Fresh Handmade Cosmetics

最近では全然孤独を感じない。でも日本に初めて移住したときに時間を埋める方法を積極的に探していなかったら、たぶんもう日本からいなくなっていたことは想像できる。

幸運を! そしてもし静岡エリアに来たら、一緒にランチに行きましょう! :)

* プライバシー保護のため名前は変えた。



スポンサーリンク



■回答者2(ラトビア)
この質問はやばいな。日本に来る人の大半はこのひりひりする孤独感の波に襲われて、頭がおかしくなって馬鹿な真似をして、日本を完全に去って行くことすらある。地元の人はみんな、この孤独感が君を内側から食い尽くすのを妨げるのを望んでいないような気がすることもある。

関連記事:
外国人「レイシズムガーって日本で騒いでるガイジン、何なのあれ?」

私もずいぶん苦しんだが、これと戦う方法はいくつか見つけた:

  1. サークル、クラブ、人付き合いの場を見つける。趣味のクラブはさまざまなものがどこにでも山のようにある。チェスのクラブ、フランス語のクラブ、ワイン飲みのクラブ、電話ユーザーの会・・・日本に会のないものは何もない。とにかく見つけて、恥を捨てて参加を求めよう。喜んで君を受け入れてくれるだろうし、やりすぎというぐらい喜んでくれることもよくある。こうした会にはその趣味のオタクもいるからだ。

  2. 良い自転車を買って、日本を2~3日サイクリングして周り、ホテルか温泉に泊まる。こうした一人旅ほど気分がさっぱりするものはない。君は友好的になって、幸せになって、さっぱりして戻ってくる。そして、予想もしていなかった場所で友達ができるだろう。

  3. 飲み食いする。真面目な話。一人でレストランに行く。美味いものを注文し、良い酒を飲む。これは大いに役に立つ。急性の精神的な問題は、大抵が良い食事で癒やされる。

  4. カフェやバー、小さなレストランを見つけて、そこの常連客になる。人は常連には非常に友好的なものだし、やがて友達に、少なくとも良い知り合いになってくれるだろう。

  5. 最後に、ブリティッシュパブに行く。大都市なら必ずある。ブリティッシュパブに行って誰とも話さないということは不可能だし、信頼できる友達を見つけるのは非常に難しいとはいえ、実際貴重な人に出会えることもある。



■回答者3
田舎住みだと日本語が分からなければ厳しいと思うが、しかしこれは諸刃の剣だ。なぜなら:

  1. 小都市や田舎の人たちは、一般に大都市よりずっと友好的で、君と話したがっている!

  2. 小さいコミュニティには外国人も少ないので、日本語を勉強するには強力な動機づけになる。アプリやJLPT(※日本語能力試験)の本や、ランゲージエクスチェンジのパートナーを手に入れて、TSUTAYAでDVDを借りて、Netflixで日本語字幕で見て、等をしよう。最初はきつくても見返りは莫大なので、諦めないように。なぜなら:

  3. 日本語を知れば知るほど、人々とコミュニケーションをするのが楽しくなるし、友達や知り合いを作るのも容易になる。

  4. 参加する。どの町にも、特に春と夏には毎年のイベントがあるので、何をやっているのか理解して、手助けを申し出よう。楽しいし、君の努力は感謝されるだろう。

  5. 免許を取って、車で辺りを探索し、地域をもっと見て回る。

  6. 小都市の雰囲気に完全にうんざりしたら、週末には電車に乗って大都市に行く。詳しくは以下。

大都市住みの場合はやることがたくさんあるから、孤独を感じることなんてないだろう。

  • FacebookのグループとMeetupで自分の興味のあるアクティビティとイベントを探して、人と付き合う。友達リストはあっという間に増えて行くだろう。

  • BBQ、お笑い、美術展、ライブ等に行く。

  • ランゲージエクスチェンジのパーティーに行く。

  • 外国人が集まって友達を作る店に行く(ただし、日本語の勉強は怠らないこと)。

  • 文字通りあらゆることについてのグループがあるから、出かけて自分のグループを見つけよう。音楽かもしれないし、アート、図書館、屋台、フットサル、ゴルフ、ボウリング、ダーツ、ビールにワイン、スケートボード・スノーボード・スキー、ハイキング、キャンプ、都市探索、映画、アニメ、ゲーム、コスプレ、写真、ファッション、車やバイク、DJ・クラブ、カフェ、お笑い、観光、ショッピング、コーヒー、何でもだ。日本人は集まるのが大好きだし、もし君が友好的にしていて日本語で話してもなぜかよそよそしい人がいるなら、次に行こう。会って一緒に遊ぶのに、社交的で心の広い人は他にもたくさんいる。

関連記事:
外国人「日本の映画を字幕なしで見たら日本語の学習が捗るかな?」



翻訳元:Quora



こういうとき家に籠もっているのは危険ですね。



関連記事:
外国人「日本に移住すると色々な問題に突き当たるけど、それが分かった上であえて移住した理由は?」
外国人「どうしたら日本人になれる? 単に日本に引っ越せば日本人として受け入れてもらえる?」




孤独をたのしむ本―100のわたしの方法



スポンサーリンク