海外Q&Aサイトの「中国人は本当に日本人を憎んでいるの?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(Gerry Wang 中国)
本当はそうでもない。家族が日本兵に殺されたり傷つけられたりしたので日本人が嫌いな中国人はいる。若い世代になると、女の子は韓国、特にK-popが好きだけど、男の子は日本のゲームとマンガを称賛している。
実際のところ、一般的な中国人は日本について複雑な気持ちを抱いている。日本人に対する中国人の奇妙な感情を説明するには、僕は「憎悪」(hatred)よりも漢字の「痛」の方が好きだ。「痛」は中国語で、病気や怪我による不快感や、悲しみの気持ちを表すのに使われる。
なぜ多くの中国人は日本人を「憎む」のか?
第一に、中国は近現代における日本の野心と貪欲さによって深く傷ついた。他の国は貿易権や経済的な利害のために中国を侵略した。そして一般に、こうした国の標的は中国だけではなかった。そのため彼らは限られた行為の中で中国を傷つけた。ところが日本は、中国が地図上から完全に一掃されるまで際限なく中国を侮辱し攻撃した。日本人は都市を制圧すると、何千人という中国人を殺し銀行を略奪した。日本人の侵略による損害は他のすべての列強による損害の合計を上回る。
旅順では、120年前に日本人が1週間で2万人以上の中国人を殺した。
第二に、唐の時代には中国は日本人の教師として振る舞い、日本人が政治体制を組織し、日本語の文字を開発し、農業の技術を向上させ、中国の古典を学ぶのを助けた。
日本は19世紀に何度か中国を侵略したが、当時中国人はそれでも日本人を許し、日本を自慢の生徒と見なしていた。
ところが日本人がやろうとしたのは、単に「先生」に勝って強い力があると証明することだけではなく、中国人の持っているあらゆるものを奪い去ることだった。中国人が仕返しに日本人を相手に戦うと、彼らはナチスがヨーロッパでユダヤ人に対してやったように中国人に対して大量虐殺の罪を犯し、占領中は中国の文化を根絶やしにしようとした。中国人は我慢の限界だった。
第三に、日本は中国に対する敬意を見せず、自らの邪悪さを振り返ってみることもない。第2次大戦で日本は敗北し、中国は米国とソ連の助けを得て勝利した。
中国人は言った。「これでチャラだ! さあ、一からやり直そう」。
日本人はこう言った。「われわれ高貴なヤマトは力強い米国に負けたのであって、弱い中国にではない! わが軍事力のもとでは、お前は依然として負け犬だ!」
中国人は怒り、日本人に教育を施してどちらが強いのか証明してやろうと思ったが、日本は米国に守ってくれと頼み、今も中国を侮っている。
■回答者2(Ching Kwai Yeung 中国)
このサイトに書くのは初めてだ。中国人だ。
まず英語について謝っておく。一文ごとに間違いがあるかも・・・
このサイトの中国についての質問がどんなおかしいかという紹介記事を、「中国版Quora」(知乎 - 有问题上知乎(中国語))で読んだんだ。
まあ、僕らは今の世代の日本人を実際憎んではいない。彼らは非常に礼儀正しい。彼らの文化、食べ物、マンガ、アニメ、ファッション、音楽等が大好きな人も多い。
しかし「日本」のことは憎んでいる。彼らの政府を憎んでいる。彼らが(※戦争犯罪等を)否定しているのを憎んでいる。彼らが何も起こらなかったふりをしているのを憎んでいる。
彼らの教科書には、南京大虐殺ではほんの数十人しか殺さなかったと書いてあるそうだ。とんでもない嘘だ(新しい版のほうは真実に近いが、それでも死傷者数のような情報を隠している)。
「日本」に必要なのは、自分がやったことを恥じることだ。
中国にはこういうことわざがある。
「知恥近乎勇」
「恥を知ることは勇気に近い」という意味だ。
僕は日本人と仲良くなれたらいいと思っている。
しかし友情は友情、歴史は歴史だ。
■回答者3(Yufan Peng)
日本人が第2次大戦で何をやったかググってみればいい。
彼らに比べればヒトラーだって博愛主義者だ。
そして忘れてはいけないのは、あの残忍なことをやった日本人は全員が、「靖国帝国神社」(The Imperial Shrine of Yasukuni)で崇拝されている。そしてほぼ毎年、日本の首相が参詣している。
もしドイツが公式にヒトラーを崇拝したら、ユダヤ人がどう思うか想像できるか?
それを想像してみれば、私たちがどう思っているかは分かる。
■回答者4(Caroline Swift 中国)
イエス。あなたが中国の歴史について知っていれば、こんな質問は出てこないでしょうね。聞く必要ないんだから。
帝国的野心をもった人たちのことは誰でも嫌う。この手の人はあらゆる人、あらゆる土地、さらには世界をも支配したがる。そのうえ、そういう人たちは残酷で無情なのよ。
実際のところ、私自身はあの暗黒の歴史を経験してはいない。想像もできないわ。でも学んだことから言える。私たちを傷つけ、あんな罪を犯した人たちは、決して許されてはならない。しかも彼らは、自分たちがやったことを認めない。野心を再開しようと思っている人たちさえいる。彼らを憎んではいけないとでも?
■回答者5(Corrine Power)
掘り下げた答えが欲しいなら、アイリス・チャン『ザ・レイプ・オブ・南京』を読む必要がある。これについてもっと学ぶには、YouTubeに動画がたくさんあるけれど、でも注意して。この種の動画は、性質上、すごく残酷な場面を含んでいる。一度見てしまったら、見なかったことにはできない。本当に注意して見てほしい。歴史を知るのはすごく大事なことだけど、一度あの画像を見たら、あなたは今までと同じでいることはできないわ。
翻訳元:Quora
「靖国帝国神社」が正式名称だという説は、靖国神社 - Wikipedia(英語)がソースのようです(2016年5月19日の更新で追記)。
これについて靖国神社に問い合わせてくださった方のブログがありました:
2019-04-17:回答者の名前を追記
関連記事:
外国人「日本人は靖国神社で戦犯を崇拝しているそうだけど、どんな儀式をしているの?」
外国人「中国本土では反日感情ってまだ強いの?」
中国人「日本が大好きだけど憎くてしょうがない・・・中国人の日本観を説明する」
中国「反日」の源流 (講談社選書メチエ)
■回答者1(Gerry Wang 中国)
本当はそうでもない。家族が日本兵に殺されたり傷つけられたりしたので日本人が嫌いな中国人はいる。若い世代になると、女の子は韓国、特にK-popが好きだけど、男の子は日本のゲームとマンガを称賛している。
実際のところ、一般的な中国人は日本について複雑な気持ちを抱いている。日本人に対する中国人の奇妙な感情を説明するには、僕は「憎悪」(hatred)よりも漢字の「痛」の方が好きだ。「痛」は中国語で、病気や怪我による不快感や、悲しみの気持ちを表すのに使われる。
なぜ多くの中国人は日本人を「憎む」のか?
第一に、中国は近現代における日本の野心と貪欲さによって深く傷ついた。他の国は貿易権や経済的な利害のために中国を侵略した。そして一般に、こうした国の標的は中国だけではなかった。そのため彼らは限られた行為の中で中国を傷つけた。ところが日本は、中国が地図上から完全に一掃されるまで際限なく中国を侮辱し攻撃した。日本人は都市を制圧すると、何千人という中国人を殺し銀行を略奪した。日本人の侵略による損害は他のすべての列強による損害の合計を上回る。
旅順では、120年前に日本人が1週間で2万人以上の中国人を殺した。
参考:
「旅順陥落後の基本的に民間人及び戦闘終了後の捕虜、戦闘放棄した者の死傷者の数については諸説ある。死傷者は後に墓碑にて葬られ、その碑には「一万八百余名」と記されているが、他の中国側の主張ではこれは「一万八千余名」とし、大陸の諸研究でもこの数を支持している。これは事件を生き残って死体処理に当たったという中国人の証言に基づいている。
一方その他の証言は大きくそれを下回る。」
旅順虐殺事件 - Wikipedia
第二に、唐の時代には中国は日本人の教師として振る舞い、日本人が政治体制を組織し、日本語の文字を開発し、農業の技術を向上させ、中国の古典を学ぶのを助けた。
日本は19世紀に何度か中国を侵略したが、当時中国人はそれでも日本人を許し、日本を自慢の生徒と見なしていた。
ところが日本人がやろうとしたのは、単に「先生」に勝って強い力があると証明することだけではなく、中国人の持っているあらゆるものを奪い去ることだった。中国人が仕返しに日本人を相手に戦うと、彼らはナチスがヨーロッパでユダヤ人に対してやったように中国人に対して大量虐殺の罪を犯し、占領中は中国の文化を根絶やしにしようとした。中国人は我慢の限界だった。
第三に、日本は中国に対する敬意を見せず、自らの邪悪さを振り返ってみることもない。第2次大戦で日本は敗北し、中国は米国とソ連の助けを得て勝利した。
中国人は言った。「これでチャラだ! さあ、一からやり直そう」。
日本人はこう言った。「われわれ高貴なヤマトは力強い米国に負けたのであって、弱い中国にではない! わが軍事力のもとでは、お前は依然として負け犬だ!」
中国人は怒り、日本人に教育を施してどちらが強いのか証明してやろうと思ったが、日本は米国に守ってくれと頼み、今も中国を侮っている。
関連記事:
外国人「なぜ中国は日本人に文字を教えたのだろう?」
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■回答者2(Ching Kwai Yeung 中国)
このサイトに書くのは初めてだ。中国人だ。
まず英語について謝っておく。一文ごとに間違いがあるかも・・・
このサイトの中国についての質問がどんなおかしいかという紹介記事を、「中国版Quora」(知乎 - 有问题上知乎(中国語))で読んだんだ。
まあ、僕らは今の世代の日本人を実際憎んではいない。彼らは非常に礼儀正しい。彼らの文化、食べ物、マンガ、アニメ、ファッション、音楽等が大好きな人も多い。
しかし「日本」のことは憎んでいる。彼らの政府を憎んでいる。彼らが(※戦争犯罪等を)否定しているのを憎んでいる。彼らが何も起こらなかったふりをしているのを憎んでいる。
彼らの教科書には、南京大虐殺ではほんの数十人しか殺さなかったと書いてあるそうだ。とんでもない嘘だ(新しい版のほうは真実に近いが、それでも死傷者数のような情報を隠している)。
「日本」に必要なのは、自分がやったことを恥じることだ。
中国にはこういうことわざがある。
「知恥近乎勇」
「恥を知ることは勇気に近い」という意味だ。
僕は日本人と仲良くなれたらいいと思っている。
しかし友情は友情、歴史は歴史だ。
参考:
「先生がおっしゃった。学を好むというのは知そのものではないが知に近い、努力して怠らないのは仁そのものではないが仁に近い、恥を知るというのは勇そのものではないが勇に近い。この三つの徳を知れば、自分自身の身を修める方法を知ることができる。」
『中庸』の書き下し文と現代語訳:16
■回答者3(Yufan Peng)
日本人が第2次大戦で何をやったかググってみればいい。
彼らに比べればヒトラーだって博愛主義者だ。
そして忘れてはいけないのは、あの残忍なことをやった日本人は全員が、「靖国帝国神社」(The Imperial Shrine of Yasukuni)で崇拝されている。そしてほぼ毎年、日本の首相が参詣している。
もしドイツが公式にヒトラーを崇拝したら、ユダヤ人がどう思うか想像できるか?
それを想像してみれば、私たちがどう思っているかは分かる。
関連記事:
外国人「日本人は靖国神社で戦犯を崇拝しているそうだけど、どんな儀式をしているの?」
■回答者4(Caroline Swift 中国)
イエス。あなたが中国の歴史について知っていれば、こんな質問は出てこないでしょうね。聞く必要ないんだから。
帝国的野心をもった人たちのことは誰でも嫌う。この手の人はあらゆる人、あらゆる土地、さらには世界をも支配したがる。そのうえ、そういう人たちは残酷で無情なのよ。
実際のところ、私自身はあの暗黒の歴史を経験してはいない。想像もできないわ。でも学んだことから言える。私たちを傷つけ、あんな罪を犯した人たちは、決して許されてはならない。しかも彼らは、自分たちがやったことを認めない。野心を再開しようと思っている人たちさえいる。彼らを憎んではいけないとでも?
■回答者5(Corrine Power)
掘り下げた答えが欲しいなら、アイリス・チャン『ザ・レイプ・オブ・南京』を読む必要がある。これについてもっと学ぶには、YouTubeに動画がたくさんあるけれど、でも注意して。この種の動画は、性質上、すごく残酷な場面を含んでいる。一度見てしまったら、見なかったことにはできない。本当に注意して見てほしい。歴史を知るのはすごく大事なことだけど、一度あの画像を見たら、あなたは今までと同じでいることはできないわ。
関連記事:
外国人「南京大虐殺って本当に起こったの?」
翻訳元:Quora
「靖国帝国神社」が正式名称だという説は、靖国神社 - Wikipedia(英語)がソースのようです(2016年5月19日の更新で追記)。
これについて靖国神社に問い合わせてくださった方のブログがありました:
「帝国神社」ってw 「非公式の呼び方では靖国神社」ってw
ほんまかいな、と思って靖国神社の広報に電話をかけて「The Imperial Shrine of Yasukuniなんて呼称は存在するんですか?」
と聞いたら
「ええっ!??? いやいや、そんな事実はありませんよ。昔から『靖国神社』だし、正式名称は『宗教法人靖国神社』です」
との回答。広報の人(女性)も相当びっくりしてました。
「日記」のブログ記事一覧(3ページ目)-ぞーさん日記GOO編
2019-04-17:回答者の名前を追記
関連記事:
外国人「日本人は靖国神社で戦犯を崇拝しているそうだけど、どんな儀式をしているの?」
外国人「中国本土では反日感情ってまだ強いの?」
中国人「日本が大好きだけど憎くてしょうがない・・・中国人の日本観を説明する」
中国「反日」の源流 (講談社選書メチエ)
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