海外Q&Aサイトの「日本で絶対にやっちゃいけない事って何?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者
あるアメリカ人の会社役員の話を聞いたことがある ― 名前はドナルドとしておこう ― 彼は日本のクライアントに会いに行ったのだが、この国のビジネス上のエチケットをほぼ何も知らないことが明らかになった。
いや、今のは忘れてくれ。明らかになったのは、文化の違いに対する意識が完全に欠けていることだった。
ドナルドはガムを噛みながら、役員たちが我慢強く待っている部屋に入った。列をなした黒いスーツたちが挨拶をするために立ち上がると、ドナルドは騒々しく笑って、肩幅が広く上背も6フィート超えのドナルドに比べると小さな日本のビジネスマンたちの手を、おそらくは強すぎるほどに握った。
彼らはビジネスカード(メイシ)を交換するために並んだ ― 日本では重要な、象徴的な機能をもつ行為だ。ドナルドの手は脂ぎっていて、あるいは単に不注意だったのかもしれないが、役員の一人の名刺を掴もうと手を伸ばしたときに(名刺は「掴む」ものじゃないんだが)、しくじって、名刺は地面に落ちた。
ストライク1。
ドナルドはこの大変なマナー違反を気にする様子もなく、名刺を拾うために手を伸ばした(げっぷをしながら)。その小さな紙片を手に取ると、素早く、詫びの一言もなしに、尻ポケットに突っ込んだ。誰もが(ドナルドを除いて)ショックを受けて、回転椅子に腰を下ろしに行った。
ストライク2。
(日本人の目からすると、名刺は自分自身の延長だ。汚い地面に名刺を落とすのは、非常に文字通りの意味で、その人物の顔に泥を塗ることだ。名刺を尻ポケットに入れて座るのは、尻と椅子でぐしゃりと押しつぶすことだ)。
席につくと、ドナルドはそれ以外の渡された名刺を山にしてテーブルの上に投げ出した。名刺は年功順に前に座っている人たちに揃えて綺麗に並べることになっているのだが、彼は無論そんなことは一切知らなかった。
それからドナルドはしわになったシャツの袖のボタンを外し、たくましい両腕を組むと、巨大な両足をデスクの上に投げ出した ― 彼は役員たちに自分が「心地よく」「満足している」ことを示したわけだが、実際にはまったく違う印象を与えた。彼は大声で話して騒々しく笑い始め、そして壮大な独白に突入したが、これは長く続きすぎた。
ストライク3 ― K.O.
役員たちの顔は真っ赤だった ― 湯気をたて、今にも爆発しそうだった。一人の役員はもうこの不正に付き合っていられなくなり、立ち上がると日本語で何か叫んで、部屋を出て行った。他の人々は、拭いがたい不信感を抱きつつ、無言で残っていた。
彼らは会議が終わるまで礼儀を保ち、ドナルドをエレベーターの前までエスコートすると、別れを告げるために一同がお辞儀をした(ドナルドは携帯をチェックしながら親指を上げて見せただけだった)。
エレベーターのドアが閉じると、彼らはいっせいに大きな安堵のため息を漏らした。
ドナルドは20分足らずの間に1ダース以上の暗黙のルールを破り、日本のビジネスミーティングの仕組みを完全にぶち壊してしまった。
言うまでもなく、彼が二度目の会議に呼ばれることはなかった。
翻訳元:Quora
ドナルドならしゃーない。
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■回答者
あるアメリカ人の会社役員の話を聞いたことがある ― 名前はドナルドとしておこう ― 彼は日本のクライアントに会いに行ったのだが、この国のビジネス上のエチケットをほぼ何も知らないことが明らかになった。
いや、今のは忘れてくれ。明らかになったのは、文化の違いに対する意識が完全に欠けていることだった。
ドナルドはガムを噛みながら、役員たちが我慢強く待っている部屋に入った。列をなした黒いスーツたちが挨拶をするために立ち上がると、ドナルドは騒々しく笑って、肩幅が広く上背も6フィート超えのドナルドに比べると小さな日本のビジネスマンたちの手を、おそらくは強すぎるほどに握った。
彼らはビジネスカード(メイシ)を交換するために並んだ ― 日本では重要な、象徴的な機能をもつ行為だ。ドナルドの手は脂ぎっていて、あるいは単に不注意だったのかもしれないが、役員の一人の名刺を掴もうと手を伸ばしたときに(名刺は「掴む」ものじゃないんだが)、しくじって、名刺は地面に落ちた。
ストライク1。
ドナルドはこの大変なマナー違反を気にする様子もなく、名刺を拾うために手を伸ばした(げっぷをしながら)。その小さな紙片を手に取ると、素早く、詫びの一言もなしに、尻ポケットに突っ込んだ。誰もが(ドナルドを除いて)ショックを受けて、回転椅子に腰を下ろしに行った。
ストライク2。
(日本人の目からすると、名刺は自分自身の延長だ。汚い地面に名刺を落とすのは、非常に文字通りの意味で、その人物の顔に泥を塗ることだ。名刺を尻ポケットに入れて座るのは、尻と椅子でぐしゃりと押しつぶすことだ)。
席につくと、ドナルドはそれ以外の渡された名刺を山にしてテーブルの上に投げ出した。名刺は年功順に前に座っている人たちに揃えて綺麗に並べることになっているのだが、彼は無論そんなことは一切知らなかった。
それからドナルドはしわになったシャツの袖のボタンを外し、たくましい両腕を組むと、巨大な両足をデスクの上に投げ出した ― 彼は役員たちに自分が「心地よく」「満足している」ことを示したわけだが、実際にはまったく違う印象を与えた。彼は大声で話して騒々しく笑い始め、そして壮大な独白に突入したが、これは長く続きすぎた。
ストライク3 ― K.O.
役員たちの顔は真っ赤だった ― 湯気をたて、今にも爆発しそうだった。一人の役員はもうこの不正に付き合っていられなくなり、立ち上がると日本語で何か叫んで、部屋を出て行った。他の人々は、拭いがたい不信感を抱きつつ、無言で残っていた。
彼らは会議が終わるまで礼儀を保ち、ドナルドをエレベーターの前までエスコートすると、別れを告げるために一同がお辞儀をした(ドナルドは携帯をチェックしながら親指を上げて見せただけだった)。
エレベーターのドアが閉じると、彼らはいっせいに大きな安堵のため息を漏らした。
ドナルドは20分足らずの間に1ダース以上の暗黙のルールを破り、日本のビジネスミーティングの仕組みを完全にぶち壊してしまった。
言うまでもなく、彼が二度目の会議に呼ばれることはなかった。
翻訳元:Quora
ドナルドならしゃーない。
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