海外Q&Aサイトの「日本で間違って使われている英語の単語を教えて」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1
観光客:何が食べたい?
日本人:ポテト!
観光客:ポテト・・・が食べたい?
日本人:うん、ケチャップをつけて!

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ポテトは日本語でフレンチフライ(またはチップス)の意味だ。

本当にケチャップをつけたポテトが食べたいなら、心配は無用、君の気持ちをなだめるために、「ポテト」を指す言葉がある。

じゃがいも(ja-ga-i-mo)は茶色い皮の普通のポテトで、あるいは単にいも(i-mo)はポテト類一般を指す。





  1. この回答には以下のような単語は含めない。日本人が・・・
    1. 英語の単語を組み合わせて新しく作った単語。例えばアーケードを指す「ゲームセンター」、ガスステーションを指す「ガススタンド」。
    2. 英語の単語から削り取って、組み合わせて新しく作った単語。例えばデスクトップ・コンピュータを指す「パソコン」(パーソナル+コンピュータ)。
  2. この回答には、私が言及に値すると思うぐらい完全にびっくりした、あるいは興味をそそられた、またはその両方だと思った和製英語(Japanglish)だけを含める。
  3. 文章を短くするために、想像上の会話では「A」が外国人、「B」が日本人を表す。




A:どこに住んでるの?
B:東京でマンションに一人暮らしをしている。(※原文ママ)
A:ワオ、マンションに一人暮らし? 東京で?! 大金持ちなんだな!

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マンションは日本語でアパートメント、フラット、コンドの意味だ。
別の言葉でよく使われるのはアパート(apaato)で、英語のapartmentから来ている。





B:ね、ちょっと寒くない?ストーブをつけてくれる?(※原文ママ)
A:オーケー・・・

待った!

台所のストーブを点けて日本の消防士の仕事を増やす前に、最後まで聞いてくれ。

ストーブは日本語で家庭用のヒーターのことで、料理をするストーブ(※コンロ、レンジ)ではない。

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皮肉なことに、西洋から取り入れられたこの種の「ストーブ」は、北海道では両方の役目を果たしている。





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ペット(PET)というラベルの貼られたゴミ箱を日本で見かけたら、君の猫を中に放り込みたいという衝動には抵抗していただきたい。

ペット(PET)プラスチックを表す科学用語の略語だ。





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日本人の友達が君を「バイキング」に連れて行きたいと言うとき、たぶん言っているのはスカンジナビアをテーマにしたレストランのことではない。

バイキング(Viking)は日本語でビュッフェの意味だ。





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B:やばい、生地を流し入れすぎちゃった。(※原文ママ)
A:大丈夫だよ。
B:ハプニング!(※原文ママ)
A:何だって? 一体どうなっちまうんだ?!

ハプニング(Happening)は、事故や何かが計画から外れて起こった(happen)ときに、そのとおりの意味で使われる表現だ。

もし日本でこれを耳にしたら、何が起こるか近くで待っているのはやめよう。まず何も起こらない。





おしまい。





追記。これと似た私の回答はこちら:外国で間違って使われている日本語の単語を教えて – Quora(英語)

再追記。写真はすべて自分で撮った。どれも日本で撮ったもので、ただし生のポテトにケチャップをかけたやつだけは、たった今撮った。
私はオリジナリティのために自分で撮った写真を使うほうが好きだが、もっと重要なこととして、写真の引用の正しいやり方が分からないからなんだ。



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■回答者2(ドイツ)
間違って使われている言葉で一番嫌いなのは「グルメ」ね。日本語の辞書さえ、これを「食通。美食家」、素晴らしい料理を愛好する「人」という意味で載せている。ほとんどあらゆるところで、美味しい食べ物という意味で使われているのに。そして誰もわざわざ直そうとしない。

もう一つ奇妙な使い方なのが「ペースメーカー」。文字通りにはpace maker、車をゆっくり運転して他の全員も遅くしてしまう人のこと。つまり、早く路線から出ていってもらいたいとみんな思っている、古いトラックに乗ったお年寄り。これを日本語の辞書では心臓用の装置か、長距離走の集団でトップにいて、全員の速度を下げるのではなく「上げる」人のことと定義している。
  1. 陸上の中・長距離競走などで、先頭に立って、好記録を出すようなペースを作る人。
  2. 心臓に周期的な電気刺激を与えて、心搏(しんぱく)を正常に保つ装置。
    ▷ pacemaker
    (※原文ママ)
あとマラソンと言えば、日本人にマラソンが42.1kmの競走以外のものを指すって教えたのは一体誰なの? 「4年生の子供が明日マラソンをするんですよ」。

妊娠したとき、「ケツ(arse)が大きい人は安産だ」って何度か言われて混乱した。その後知ったんだけど、「ヒップ」はhipではなくてbottomを指していて、それが日本語で「お尻」とか「ケツ」と訳されていた。

参考:
「誤解されている人もいるかもしれませんが「hip(ヒップ)」はお尻のことではなく、ウエストの少し下の、身体の横側の出っ張った部分です。
 ウエストが身体の内側にぎゅっと絞っているのに対して、ヒップはその後で外に広がって、くびれを作っている部分です。「腰の横側」と思ったほうが近いです。」
ヒップ(hip)とお尻の英語 | ネイティブと英語について話したこと

私が信じられないと思うやつの最後が「ナフキン」。これは学童がお弁当箱の下に敷く、小さなぼろきれや布を指す。もとはナプキン(napkin)だったんだけど、日本では生理用パッドをナプキンと言うので、どこかの知ったかぶりが「プ」の上の丸をなくしてナフキンと呼ぶことにしたのよ。

関連記事:
外国人「日本で入手が難しいものって何?」→「タンポン」「皮の堅いパン」



■回答者3(アメリカ)
Smart。日本語ではスマート(sumato)。

私は日本で英語を教えているので、スマートという単語はよく話題に出る。この単語を使うと生徒がよく笑うのよ。理由? 彼らが思い浮かべるのはこういう人で:

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こういう人じゃないから。

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日本語で誰かをスマートって呼ぶときには、相手の脳じゃなくて姿について言っていることになる。だからスタイルの良い女性は日本でスマートと思われるだろうけど、彼女が魅力的なのか知的なのかは誰にも分からない ;)



■回答者4
日本語で「間違って」使われている英語の単語なんてものはないわ。

「違ったふうに」使われている借用語はたくさんある。

英語の単語で、アメリカ英語だと違ったふうに使われるのがたくさんあるのと同じ。

(英国)チップス=(米国)フレンチフライ
(米国)チップス=(英国)クリスプ (※日本語のポテトチップス)

日本で日本語を話しているのなら、日本語の意味で外来語を使っているわけで、これは何も問題ない。問題が生じるのは、こうした日本語(に今ではなっている)の単語を、英語の中で、日本語の意味で使おうとする場合。

スマート、アバウト、マンションといった単語は、外国語の語源とは違うけれど、完璧に正常な日本語の単語になっている。唯一問題が生じるのは、同じsmart、about、mansionの意味だと誤解して使う場合。

大体、チップスやフレンチフライはジャガイモでしょ。マクドナルドで誰かがポテトを注文したら、何を欲しがっているのかは文脈から分かる。日本の飲食店でも同じで、「ライス」を注文したら、わざわざ「研いで炊いた白米」と指定しなくても、生の米粒をお椀一杯持ってくる人はいない。



翻訳元:Quora



「間違って使われている」というのはちょっと傲慢じゃないですかね・・・



関連記事:
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外国人「日本語のクールなスラングを教えて」




恥ずかしい和製英語



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