海外Q&Aサイトの「なぜ韓国人と日本人は米国とアメリカ人をあんなに尊敬しているの? 彼らのメディア(TV番組やアニメ)を見ればこのことは明らかだ」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(韓国、米在住)
日本人については分からない。韓国人の中には、いくつかの点で西洋(米国に限らず)に憧れている人もいる。韓国人の美の基準は、人は肌が白いほど綺麗に見えると決まっていて(このため韓国のBBクリームやCCクリームには光沢剤やライトナーが入っている)、で白人は当然私たちより色が白くて、それが美しさの源泉になっている。大きな目と二重まぶたも憧れの的になっている ― これも非アジア人の特徴。韓国のアーティスト(アイドル)の多くはR&Bとラップが大好きで(そのためブラックカルチャーが大好きで)、BIGBANGのテヤン(※SOL)は生まれ変わったら黒人になりたいと言うほどだった。

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でもここまで。私たちは朴大統領が何をしたか分かったらすぐに引きずり出して、有罪判決を下し投獄したのに、あなたたちアメリカ人はなぜ大統領を在任させているのか、正直理解できない。

アメリカについて(そしてヨーロッパ、カナダ、最近ではヒスパニック系の文化について)、私たちが憧れることはたくさんある。でもアメリカに住んでみると、アメリカ人は韓国と日本の人や物に心を奪われているということが分かる。実際、韓国かぶれの小さい子に、自分も韓国人に生まれたかった、「もっと韓国人に」なるにはどうしたらいいかと聞かれたことがある。彼女には、来世では少なくとも一方は韓国人の親のもとに生まれて、白人の女の子にはならず、「もっと韓国人に」なれるってアドバイスしたわ! だから、韓国人は西洋のものに憧れるけれど、アメリカ人は、特にこの二ヶ国について私が実際話すような人たちは、韓国の色々なものに憧れている。文化への相互的な憧れみたいなものね。



■回答者2(アメリカ)
アメリカ人の観点から言うと、私はこの考え方を知って驚いた。世界中の国がアメリカのポップカルチャーを消費していることは知っていたが、それがアメリカ人を「尊敬する」ことに通じるとは思えなかった。大抵の大衆紙で見るようなアメリカの文化についての解説は、批判的なものが多い。

私は数年来、日本のアニメを追いかけているが、出てくるアメリカ人の登場人物は常に日本を世界の危機と侵略の中心に配置するためのB級映画の悪党、筋書きの中ではエキストラであることが多い。別に大したことじゃないし、大衆メディアではよくあることだ。実際、世界中の『ドクター・フー』(※イギリスBBCで放映されているSFテレビドラマシリーズ)のファンは誰だって、何百年にもわたって何度も何度もエイリアンの侵略者がイギリスに着陸することについてジョークを言ったことがあるだろう。日本人がエイリアンや異次元からの脅威を東京に集中させたいと思うなら、それは彼らのやることで、私たちには関係ない。

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私はまた韓国の映画とドラマのファンでもあり、どちらも楽しいしためになる。お話はアメリカの中流階級の文化と共通点が多く、それでいてはっきりと外国のものだ。新儒学時代の朝鮮の階層制度や、朝鮮人の性的な慎重さ、目上と目下に対するバイリンガルの仕組みを、字幕を読んで理解できるようになるには1年かかった。

一方、韓国のドラマに出てくるアメリカ人の登場人物には、顔をしかめさせられることもある。おどけたピエロのようなビジネスマンか軍人というタイプに限られていることが多いんだ。北朝鮮との危機の可能性はアメリカ軍のせいにされることが多く、一方韓国人の主人公はアメリカ軍の弱い者いじめ的で戦争を挑発するやり方を抑え込もうとする。北朝鮮と韓国の間の実際に起こった危機で私が思い出すのとはきわめて対照的だ。アメリカ人は対立がエスカレートすることを避け韓国人に自らの手で問題を処理させるため、慎重に傍観者の立場にとどまったんだ。

韓国のドラマに出てくるアメリカ人の登場人物を演じているのは、見た目はアメリカの白人のようだが発音記号に聞こえるぐらいぎこちない英語を話すアジア人の役者で、これは仕方がない。韓国のテレビに出てくるアメリカ人をオーストラリア人観光客が演じていなければ良いキャスティングだ、というのは米国の韓国ドラマファンの間でお約束のジョークだ。

韓国ドラマにおける米国とは、韓国人が金を稼いだり教育を受けたりするために数年間姿を消して、それから戻ってきてロマンチックなカップルに騒動を巻き起こしたり、堕落した親戚や政治家、あるいは親戚を殺したり一家の事業を盗み取ったビジネスマンに復讐をする、そういう場所であることが多い。彼らはソウルに戻ってくると、たとえそれまで一生韓国から離れていた後でも、韓国の社会に溶け込み、社会的なルールとマナーを知っていて、完璧なソウルアクセントで話す。

これもまた、大したことじゃあない。イギリスの伝統的なミステリーのファンなら誰でも知っているように、米国、カナダ、インドは、消息不明の親戚や非嫡出子が、財産を築いたり、醜聞から逃れたり、一族への復讐を思案するために行く場所だ。

こういうのはポップカルチャーの普遍的な性質でもある。



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■回答者3(インド)
簡単に答えると、アメリカ人だから。

アメリカ人は肌が白い。彼らは褐色や黒い肌のアメリカ人ではなく、白人のアメリカ人を一番尊敬する。

韓国に住んでいる二人のアメリカ人の子供が、韓国語を流暢に話すことができて、それだけの理由で小さいのに有名人になったというニュースがあった。他のさまざまな民族の子供たちだって他の言語を話すのに、韓国人はいまだに心が狭くて、アメリカ人の子供が韓国語を流暢に話していると優越感を覚える。韓国で育ったのだから当たり前なのに、余計な注目を浴びる。

韓国人はあらゆる色を受け入れるべきだけど、白馬にしか乗らない。



■回答者4(オーストラリア)
これはそれほど単純ではない。彼らはアメリカ文化の大部分を受け入れてはいない。韓国と日本は米国との協力のもとで、豊かで自由になり、自国の文化を維持してきた。

必要なことを全部手伝ってくれて見返りを要求しない同僚を好きになるのは、驚くことではない。日本と韓国は非常に上手くやったんだ。

彼らの地域でこの成功に比肩しうるのはシンガポールだけだ。アメリカはルールにのっとったシステムと協力的で敬意ある関係をもって、これに参加してきた。

大きな問題、特に軍事基地をめぐる問題はあるが、しかし中国と台湾、北朝鮮と中国、ベトナムとカンボジア、タイとインドネシア、ミャンマーとバングラデシュ、ロシアと中国、インドと中国、まだ続けられるが、これらに比べればはるかに健全な関係だ。

同盟関係でパートナーは利益を得てきたのだし、彼らにとってはそれで問題ない。



■回答者5(アメリカ)
老いたアメリカ人として言わせてもらうと、アメリカが絶えず私利私欲なしで韓国を守り、戦後の日本を歴史上前例のないほど優しく扱い、その間両国の経済と文化の立て直しに出資したことが、彼らの称賛を勝ち取るのに大いに役立った、とは思えない。

米国は、神である天皇を戦争終結の必要性に「目を覚ま」させるために2発の核を落としはしたが、北朝鮮人と日本人の軍隊による野蛮な行為にもかかわらず、どちらの国に対しても略奪はしなかった。

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■回答者6(匿名)
アジア人とヨーロッパ人がお互いに興味と敬意を抱いているのは何も新しいことではなく、少なくとも大規模な現象としては、おそらく’80年代ぐらいから続いている。異文化間の交流が過去と比べてずっとさかんになったのがその頃だ。特にメディアを通じた交流で、これはテクノロジーとはほぼ関係がない。そしてグローバルなコミュニケーションはますます容易に、かつ速くなってきていて、今後も増えるだろう。



■回答者7(韓国、米在住)
アメリカ人はその「ソフトパワー」を展開する方法を見つけたから。米国は、進んだメディアおよびエンターテインメント産業を通じて、文化、国際政治、あるいは米国に対する他国の見方に影響を及ぼすことができる。



■回答者8(イギリス)
アメリカ人だけじゃない。アニメにはヨーロッパに由来するお決まりの表現もたくさんある。第二外国語の選択肢として、フランス語が英語と肩を並べているという話も聞いたことがある。西洋はアメリカで始まって終わるものではなく、ヨーロッパも含んでいるんだ。

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翻訳元:Quora



■管理人からのごあいさつ
たぶん本年最後の更新になります。まあ開設が2018年2月なのでまだ1年も経っていないのですが、とにかく無事に初めての年越しを迎えられそうで、これもひとえに閲覧いただいている皆様のおかげです。また超後発の海外反応サイトとしては、海外反応というジャンルをここまで育ててくださった諸先輩サイト様、アクセスをいただいているアンテナサイト様にも感謝したいと思います。本当にありがとうございます。

まさか自分が海外反応サイトを作るとは思っていなかったのですが、確か2017年の後半ぐらいからQuoraを見るようになって、(以下のような)歴史問題に関する中韓系のめちゃくちゃな主張や、日本がいかにひどい国かを延々と説明する回答が英語で山のように投稿されていることを知って、「えっ、何なのこれは」ってなったのが発端でした。

中国人「日本が謝罪しないのは超人思想を信奉しているから」
外国人「日韓ハーフの友人が日本で受けた、想像を絶するイジメの話」

読んでいて不快になる記事が多いことは重々承知しているのですが、まずこの現状を日本語で知ってもらうことから始めないといけないのでは、という思いから始めました。

PCスキルはゴミ、デザインセンスは壊滅、更新頻度も最近低すぎというしょうもないサイトですが、更新したときには読みに来ていただけると嬉しいです。

皆様、良いお年を!




対米依存の起源――アメリカのソフト・パワー戦略 (岩波現代全書)



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