海外Q&Aサイトの「兄が地球平面論者だとカミングアウトした。私は同意できないし、考えを変えさせたい。どうしたらいい?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(カナダ)
まず、簡単なことだとは思わないこと。
君が普通の人なら、地球が丸いと知っているのは学校でそう教わったからだが、しかしこの問題を自分で調べたことはないだろう。それに加えて、君は弱い立場にある。地球平面論者は、浅くしか理解していない人にはもっともらしく聞こえる議論を構築してきた。だから君がまずやる必要があるのは、この件について勉強し、地球平面論者の議論と、それが間違いである理由をよく理解することだろう。
しかしこれで地球平面説が伝染ることからは守られても、お兄さんを治療するにはおそらく十分ではない。陰謀論に陥る人は、しばしばその説に感情的な関わりを持っている。それは彼らのアイデンティティの一部となっていて、「嘘」を通して「真実」が見えていない、自分で考えることをせず権威に従う人々に属さないことをしばしば自尊心の源泉としている。
事実、心理学者は、逆説的なことを信じている人と議論をするとしばしばその人の信念を強めることになることを発見している。だから、対立するよりももっと間接的なやり方のほうが、時間はかかったとしても、良い結果を生むかもしれない。
■回答者2(イギリス)
まずやるべきは、どんな状況なら人は他人が信じることを決める権利があるのか、考えることだ。
君が自分の信念を他人に表明することは確かに何の問題もないが(言論の自由)、もし他の人が君の信念を変えるように言うなら、それは抑圧の一つの形であり、抵抗以外の何も生まないだろう(人が何を信じるかについて実際的な制約がまったくない場合は特にそうだ)。事実と数字でがなり立てて、お兄さんが明らかに間違ったことを信じている理由を並べて頭の上から打ちのめすのはお勧めしない!
お兄さんが考えるのを楽しんでいることに本当に影響力を及ぼさないといけないのなら、その信念を直接攻撃するよりも、根拠が薄弱で議論に説得力がないことを認識する能力を高めるようにそれとなく努めてみると良いと思う。さもないと、お兄さんは君が邪悪な科学者たちと同じチームに属していると思うだけだろう。
いずれ君は、お兄さんにヴァージン・ギャラクティックか、イーロン・マスクが改名した何とかいうロケットの搭乗券を買ってやれるだろうし、そうすれば彼も自分で目にすることになる。もうすぐさ。
■回答者3(アメリカ)
地球平面説の一部は、「人はある説が本当になるまで主張できるか」という基本的な問題に帰着すると思う。私にとっては、世界が丸いことには二つのシンプルな証明がある・・・東ヨーロッパにいる人に電話すれば、そっちは真夜中だけどこっちは真っ昼間だ。地球が平面ならこれはありえない。南アメリカでは季節は逆さまだ・・・このため鳥は冬になると南へと飛んでいく。地球平面説では季節が説明できないし、まして南で季節が逆転することなど説明できない。
■回答者4(アメリカ)
地球平面論者は、中毒性のある感情の爆発を経験する手段としてその議論を用いている。この感情の爆発の大部分は、相手の抵抗に遭うことから来ている。一番良いのは、お兄さんが地球は平らだと言ったら「ああ、ほんと平らだね!」と言って、話題を変えることだ。
翻訳元:Quora
地球平面協会がうっかり「われわれには世界中(around the globe)にメンバーがいる」ってツイートしちゃったという話の真偽は不明。
関連記事:
外国人「聖書には天地創造以来の全てが書かれている。もちろん恐竜も登場する」
外国人「なぜ日本人はCIAが海底核爆弾で2011年の大地震を起こしたと信じているの?」
外国人「なぜアーミッシュは現代のテクノロジーを恐れているの?」
地球平面委員会 (幻冬舎文庫)
参考:
「地球平面協会(ちきゅうへいめんきょうかい、Flat Earth Society)とは地球が球体ではなく、平面体であるという信念を支持する団体[1][2][3]。」
地球平面協会 - Wikipedia
■回答者1(カナダ)
まず、簡単なことだとは思わないこと。
君が普通の人なら、地球が丸いと知っているのは学校でそう教わったからだが、しかしこの問題を自分で調べたことはないだろう。それに加えて、君は弱い立場にある。地球平面論者は、浅くしか理解していない人にはもっともらしく聞こえる議論を構築してきた。だから君がまずやる必要があるのは、この件について勉強し、地球平面論者の議論と、それが間違いである理由をよく理解することだろう。
しかしこれで地球平面説が伝染ることからは守られても、お兄さんを治療するにはおそらく十分ではない。陰謀論に陥る人は、しばしばその説に感情的な関わりを持っている。それは彼らのアイデンティティの一部となっていて、「嘘」を通して「真実」が見えていない、自分で考えることをせず権威に従う人々に属さないことをしばしば自尊心の源泉としている。
事実、心理学者は、逆説的なことを信じている人と議論をするとしばしばその人の信念を強めることになることを発見している。だから、対立するよりももっと間接的なやり方のほうが、時間はかかったとしても、良い結果を生むかもしれない。
↑コメント1
有名な格言の言うとおりだな:
「自分が騙されていたと分からせるより、騙すほうが易しい」
■回答者2(イギリス)
まずやるべきは、どんな状況なら人は他人が信じることを決める権利があるのか、考えることだ。
君が自分の信念を他人に表明することは確かに何の問題もないが(言論の自由)、もし他の人が君の信念を変えるように言うなら、それは抑圧の一つの形であり、抵抗以外の何も生まないだろう(人が何を信じるかについて実際的な制約がまったくない場合は特にそうだ)。事実と数字でがなり立てて、お兄さんが明らかに間違ったことを信じている理由を並べて頭の上から打ちのめすのはお勧めしない!
お兄さんが考えるのを楽しんでいることに本当に影響力を及ぼさないといけないのなら、その信念を直接攻撃するよりも、根拠が薄弱で議論に説得力がないことを認識する能力を高めるようにそれとなく努めてみると良いと思う。さもないと、お兄さんは君が邪悪な科学者たちと同じチームに属していると思うだけだろう。
いずれ君は、お兄さんにヴァージン・ギャラクティックか、イーロン・マスクが改名した何とかいうロケットの搭乗券を買ってやれるだろうし、そうすれば彼も自分で目にすることになる。もうすぐさ。
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■回答者3(アメリカ)
地球平面説の一部は、「人はある説が本当になるまで主張できるか」という基本的な問題に帰着すると思う。私にとっては、世界が丸いことには二つのシンプルな証明がある・・・東ヨーロッパにいる人に電話すれば、そっちは真夜中だけどこっちは真っ昼間だ。地球が平面ならこれはありえない。南アメリカでは季節は逆さまだ・・・このため鳥は冬になると南へと飛んでいく。地球平面説では季節が説明できないし、まして南で季節が逆転することなど説明できない。
↑コメント2(アメリカ)
おい、地球平面説をちゃんと調べろ。地球平面説にはたしかにいくつかの問題点はあるが、季節だの昼夜だのは問題ではない。いずれにせよ、非常に興味深いものだ。
↑回答者3
いろいろな奇妙な地図や太陽と月の運動はたくさん見たことがあるし、太陽が一直線に進んで消えるとかいう奇妙な説明も聞いた。遠くへ行き過ぎるから消えるんだっけ? グローバリストが間違っているという点では地球平面論者に同意するが、地球が丸いことは世界を旅行して確信したよ。
↑コメント2
地球平面説の「半面」(※hemiplane、球体説の半球hemisphereに相当する)は、平面でかつ円形だ。
中心には北極があり、南極は半面の全体を取り巻く氷の輪で、その内部に大洋がある。
平面地球に夜と昼があることは、低いドームと小さな地方太陽と地方月(local sun and moon)から説明できる。参考:
平面説では、太陽が球体説よりも小さくて近くにあり、地球を局所的に照らしていると考えるようです。
画像出所:Flat Earth Science and the BibleのFacebookページ(英語)
↑回答者3
太陽が常に上にあるなら、常に太陽が見えるはずだ。一部の人間が言うように遠すぎるから見えないのだとしたら・・・まあそうなる前に太陽は小さくなって霞んで見えるはずだ。太陽は空を横切っているのが見える際には明るくて大きさが変わらず、地平線に近づいたときだけ、通る大気の量が増えるから霞む。
↑コメント2
太陽は平面地球に近いので、地方太陽しか見ることはできない ― 全世界で常に太陽が見えるはずだと考えた場合よりも、明らかにずっと近くにある。
無限に続く廊下を想像してみてくれ。天井の電灯は、遠近法により最終的には一体化し地面へと消える。上の写真で見えるとおりだ。この廊下はまったく歪んでいないが、遠くの電灯は最終的に床へと消えて行っている。これを君に説明できて嬉しいよ。
↑回答者3
それ、遠くに行くほど小さくなるよね。太陽はまったくそんなふうに見えてないんだが。
↑コメント2
どういう意味だ? 遠くに行くほど電灯が床のほうに下りて行くことには同意するよな? 上がっては行かない。遠くにあるものはすべて床に入り混じって行く。
↑回答者3
電灯は遠くに行くほど霞むし、また小さくなる。君には太陽が小さく見えたことがあるのか?
■回答者4(アメリカ)
地球平面論者は、中毒性のある感情の爆発を経験する手段としてその議論を用いている。この感情の爆発の大部分は、相手の抵抗に遭うことから来ている。一番良いのは、お兄さんが地球は平らだと言ったら「ああ、ほんと平らだね!」と言って、話題を変えることだ。
翻訳元:Quora
地球平面協会がうっかり「われわれには世界中(around the globe)にメンバーがいる」ってツイートしちゃったという話の真偽は不明。
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外国人「なぜアーミッシュは現代のテクノロジーを恐れているの?」
地球平面委員会 (幻冬舎文庫)
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