海外Q&Aサイトの「なぜ東京の駅とか電車の標識はよく4ヶ国語(日本語・英語・中国語・韓国語)で書いてあるの? 日本語と英語だけで十分じゃない?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(中国)
日本の市政が意図しているのは言うまでもなく利便性で、その対象はほとんどが中国人と韓国人の観光客、特に中国語話者の集団から成っている。

しかし標識にある中国語はたいてい、つまり95%以上は冗長だ。案内標識の日本語は漢字で書かれていて、同じことを中国語で書くのとまったく違わない。

例えば、沖縄のツアーバスの地図。

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中国語の読み書きができる人なら、誰だっててっきり中国語版の地図だと思うだろうが、実は違う。正真正銘の日本語の地図だ。

日本の行政と店がやるべきことはごく単純だと思う:カナと漢字による表現が同時に存在している場合には、常に漢字バージョンを選んで標識に書くことだ。

特に中国語バージョンにしたものは必要ない。



■回答者2(アメリカ、日本在住)
一つの言語でもまったく十分だ。とはいえ第二言語を追加すれば観光客は過ごしやすくなる、そうだろ? そして二つが良いなら三つはもっと良い・・・こうして増え始める。ぜひ北海道の主要な港湾都市に立ち寄って、あちこちにあるロシア語を楽しんでほしい。

日本は建国の過程で貿易の価値を学んだ。観光産業は仕事を呼び込む ― 地元民は訪れてくる人々に衣食住や宿を提供する。今ではさっぽろ雪まつりが始まると、世界中どこでも15~20秒のスポットニュースになる価値がある。中国人の観光客はよくきれいな空気を求めてやって来るし、札幌の環境品質によって我らが美しき街は最も人気の観光地の一つとなっている。

繁華街のAppleストアは、今ではiPhoneの購入を1日に1枚のクレジットカードで3台までに制限している。中国人観光客はこれに対応するため2~3週間の滞在を予約して、スーツケースいっぱいのiPhoneを中国に運んで帰っている。札幌で最初にできた友人がAppleストアから3ブロックも離れていないところにあるホテルを経営しているが、このビジネスはまさに金鉱脈となっている。娘は大学で中国語を勉強しているから、今後札幌で中国人観光客の世話をする素晴らしい仕事に就くことになるのもごく自然なことだろう。おいでなせえ、そんで金を落としてってくれ、なあ?

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■回答者3(中国系アメリカ)
これは僕も日本に行ったとき同じことを思った。標識で日本語と中国語の文字が似ているということはよくあって、そのため冗長に見える。韓国人の観光客の多くが日本語を読めるのかどうかは分からないので、これについてはコメントできない。標識に中国語の文字が掲げられているのは、中国から来た人たちへの歓迎の意を表しているのだと思う。多言語の標識は、二言語のより役に立ちはしないものの、見ると嬉しくなる。

これが答えだと思う:標識というものは単に実際的な機能を提供するだけでなく、来た人の心に訴え、歓迎されていると感じさせるものだ。

ちなみに5言語の標識もある:英語とポルトガル語も似ている。中には(以下の画像にもあるように)日本語と英語だけのもある。たいていの人にはこれで十分だ。

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■回答者4(アメリカ)
君は中国人観光客があちこちうろついているのを見分けられなかったのかもしれないが、実際には日本中を侵略して、山ほど金を使っている。銀座のような場所は、中国人観光客を引き連れた大量のツアーバスで完全に変わってしまった。東京の店の多くは、日本人の客よりも中国人をターゲットとして製品を売っている。

日本はまた2020年の東京オリンピックに向けて準備をしている。大量の外国人がやって来るだろうから、標識もアップデートされている。



■回答者5(韓国系アメリカ)
東京は巨大な観光産業のある世界的な大都市で、日本を訪れる旅行者で最も多いのが中国人と韓国人だ。

韓国の駅にも日本語と中国語の標識がある。24時間電話対応してくれる通訳もいる。

こうした国々は、なぜこんなことをするのか? 観光が巨大産業だからだ。地域社会と政府にとっての収入源となっているんだ。

また中国人と韓国人は、日本に住む非日本人の民族集団として最大のものだ。



■回答者6
英語は全外国人向け、韓国語と中国語は最も一般的な訪問者向け。良いやり方だ。

私のお気に入りの標識は、以前大阪のデパートで見つけたやつだ。日本語、英語、韓国語、中国語・・・そして台湾の中国語。

最後の二つは並べて書かれている。同じ言語だよな? まあ、ほぼ同じだ。中国本土はたいていの一般的な文字にちょっとした変更を加えていて、一方台湾は昔の書き方を維持している。

けど、どっちも読めるよな? たぶん読める。



■回答者7(イギリス)
2018年11月時点で、日本を訪れる観光客の上位4ヶ国は中国、韓国、台湾、香港だ。中国、台湾、香港を合わせると全観光客の46.4%、そして韓国は24%だ。

訪日外国人動向2019 - 観光統計 - JTB総合研究所(英語)(※→日本語版

観光客の70%が読める二つの言語で標識を掲げるのは合理的だと思わないか?



■回答者8(中国系アメリカ)
日本語と英語だけで十分ということはない。英語話者は比較的少数のマイノリティだ。公式の統計を見てみよう:日本政府観光局(JNTO)(英語)。50%以上の訪問者は中国人、25%は韓国人。米国・英国・オーストラリアで全体の9%以下だ。

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翻訳元:Quora



こういうのは一度追加しちゃうとなくすのは難しいんでしょうね。



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