海外Q&Aサイトの「日本について誰も教えてくれないことって何?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(フィリピン)
良い質問ね。日本について人が言わないことを発見するのは興味深い。私が個人的な経験から知ったのは以下:

1. アニメやマンガの物語は色彩と出来事にあふれているけれど、実際の日本での日々の生活は退屈で代わり映えがしない。日常生活の単調さを切り抜ける方法を学ばないといけないという事がよくある。

この単調さを快適だと思う人もいるかもしれない。何が起こるかが分かっていて、他の国では電車にスケジュールというものがまるでなかったりするから、いつ到着するかについてストレスを感じるけれど、日本ではその必要がない。身の安全と食べ物の品質についても、他の国ほど心配しなくていい。日本ではすべてのことが完璧に機能しているということに慣れてしまう。これを退屈だと思う人もいるだろうし、満足する人もいる。どう思うかは人によって違う。

2. かなり年上(10歳かそれ以上)の男性とのカップルを見かけることは珍しくなくなってきている。理由の大半は経済的なもので、日本のたいていの従業員の給与は10年かそれ以上働くまで大して上がらないから。家庭を持つのにはお金がかかるから、女性は家族を養う能力のある年上の男性を探すことが多く、一方で男性は子供を作るだけの自信がない。

コメント欄で指摘している人がいるように、日本ではずっと年下の男性パートナーを探す年配の女性が増えている。これは、仕事と家庭を両立させるようにという妊娠可能年齢の女性に対する重い期待に応えるのが嫌で、でも交際相手は結局欲しいという女性がいるということだと思う。

3. 日本製の電化製品と電子機器は世界中いたるところにあるけれど、多くは英語のボタンが付いていない。これは特に、日本には生活を便利にするための機器がたくさんあるのだから暮らすのも楽勝だと思って日本に移住してきた外国人にとっては、非常に難しい。

4. 日本は価格が手頃で丈夫な自動車で有名だけど、多くの日本人にとって頼りになるのは黄色のナンバープレートの軽自動車、特に国内市場向けに作られた車。海外では普通手に入らない。

5. 日本の若い人たちの多くは、高齢の国民に対して軽蔑の念か、軽い恨みを抱いている。せっせと働いて法外な年金を払っても、それを受け取る年配の国民はたいていがギャンブルをしたり贅沢な暮らしをしていて、ところが自分たちが受け取る番になったらその人たちの半分の額で何とかしないといけなくなる、と思っているから。

6. 日本にホームレスの人があまり多くないのは、インターネットカフェに泊まっていることがあるから。

7. ビジネスの慣行や仕組みには時代遅れのものもある ― 例えば中間業者がたくさんいること。不動産業者は借り手・買い手と家の所有者・家主との間の仲介の役を務めている。この中間業者を排除できれば、このプロセスはもっとシンプルになる気がする。賃貸の処理もシンプルになって、借り手側にとってはずっと安くなる。

8. 農家やその他の地場産業に対する保護主義の水準は、他の国に比べてずっと高い。日本では果物がすごく高価で、普通少しの量しか食べないけど、その理由の一つがこれ。

9. 人口が減少しているのにみんな結婚して子供を作らない理由の一部は、日本人は自分が長い間やってきた仕事のほうを優先させることを選ぶから。家族と個人のニーズは、仕事の要求の前では後回しになる。

10. 日本で外国人は常に部外者と見なされる、ということは多くの人が言っている。そして続けて、それがいかに苦痛で悲しいことかを説明する。この話に入っていないのは、部外者であることは必ずしも悪いことではない、ということ。自国の外で生きる選択をした人は、こういうことが起こるのを何とかして受け入れて、それに対処できるように強くなることが多い。それに、多くの日本人は外国人を特別扱いしてくれる。

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■回答者2(カナダ)
何もかもだ。人が日本について考えるとき、思い浮かべるのは古都・京都か輝かしい東京だ。強い風が一吹きすれば倒壊寸前の家の並んだ静かな通りについては考えない。国全体が何とかやって行くために苦労していることについては考えない。世界で最も教育水準の高い社会の一つがまったくの無知で、教育の品質に関しては最悪の部類だということを理解していない。軽犯罪を最小限にとどめるのにヤクザが一役買っていることを知らない。アルコール中毒、薬物中毒、ギャンブル中毒の問題が横行していることについて考えない。過労と厳格な社会的プレッシャーによる高い自殺率について考えない。社会のほぼあらゆる段階で発生している制度化されたイジメについて考えない。

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■回答者3(アメリカ)
馬鹿げているように聞こえるだろうが、日本ではたいていの人が乾燥機を使っていないということは誰も教えてくれなかった。つまり、アメリカではどの家庭やコインランドリーにもある、こういうやつのことだ:

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日本では、こういうのを目にすることのほうが多い:

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日本に行ったとき、たいていの人が持っているのは洗濯機だけで、上の画像にあるような、日本語で「物干し」という棒で服を乾かしていると知って驚いた。日本で働いているときは私もこれを買わざるを得なくて、寮には乾燥機がないと知って驚いた。

これはおそらく、私が遭遇した第一世界の問題としては最大のものだ ― 服を吊るす代わりに乾燥機に入れるというのが、あれほど素晴らしい贅沢だったとは。実際この「物干し」に服を掛けなければならないのはちょっとトラウマだね、ハハ。



■回答者4(アメリカ)
これは日本に来る観光客には実際そう影響はないことだけど、ゴミを分別しなければならないというのは誰も教えてくれなかった。

そしてゴミの分別のルールが住んでいる場所によって違うということは、誰も教えてくれなかった。

家にいた頃は、全部まとめてゴミ袋に突っ込んでいた(例外は缶、プラスチック瓶、ガラスで、ママはいつも洗ってリサイクルするように分けさせていた)。道の脇に出しておけば、たぶん何だって(ソファーさえ)収集される。

初めて名古屋に行ったとき、アパートにゴミの処理方法のマニュアルがあった。ゴミの種類(可燃と不燃)ごとに特別なゴミ袋を買わなければならなかった。

その後静岡に引っ越したら、ゴミの分別のルールも違っていた!

そして捨てるものにはすごくたくさんの種類があって、手元の一覧に全部は載っていないから、今は何がどれに該当するか頑張って推測している。



■回答者5

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2017年のハロウィン

  • ロンドンやサンフランシスコのような場所に比べると、実際物価はそう高くない。家賃は多くの大都市より安い
  • 生活の質は良い、英国よりずっと良い
  • 外食は本当に安い
  • 長期休暇は平均して年に10日しか取れないが、祝日はたくさんあって、合わせると20日ぐらいになる
  • 誰もが礼儀正しいわけではない、特に地下鉄ではそう
  • 最近は就労ビザを取得するのが非常に容易
  • 見るべき場所は東京、大阪、京都だけでなく、たくさんある
  • 夏にはサーフィン、冬にはスノーボードに行くことができる

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白浜のサーフビーチ

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白馬でスノーボード

  • 東京の夏はめちゃくちゃ蒸し暑い
  • 冬はそう悪くない、すごく短いし晴れの日もある。ただし夜になると寒い日もある
  • 花見と桜の季節は信じられないほど美しく、2週間にわたって国じゅうが見違える

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中目黒の川の夜桜

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■回答者6(アメリカ)
日本人には個人で気晴らしのためのレジャー時間を楽しむという伝統がない。

日本は働きすぎだ。これはよく知られている。あるいは、長時間働いて、それでいて他の国より必ずしも生産性は高くない。しかし確実に他の国より多忙で、義務に縛られていて、仕事にかかりきりになっている。そして大酒を飲む。同僚と飲むのが多い。

日本で目にすることが少ないのは、のんびり怠けて過ごす人、公園を散歩する人、喫茶店に座って本を読む人だ。あるいは公園でバスケをする人、フリスビーで遊ぶ人。あるいはボランティア団体や市民団体を立ち上げる人、趣味を追求する人、非公式で即興的な社会環境の中で自分の興味のあることを追求する人だ。

もちろん、ある程度はなくはない。しかし日本人の多くは働きすぎ、義務に縛られすぎで、害のないいたずらや生産的な熱意、ロマンス、レジャー、そして無目的で元気を回復させる効果のある休息と娯楽のために使う時間がほとんどない。



■回答者7(アメリカ)
隠されていると思ったことは何もない。歴史に関する議論はあるが、日本人自身が両方の立場からの意見を言うのを聞くことができる。深刻な検閲もない(まあ皇室について公然と無礼なことを言うべきではないが、過去の日本の指導者に対する批判は、特に喜ばれもしないが、容認されている)。

他の多くの先進国とは違った慣習があって、これにはいつも驚かされるが、日本人は聞く耳を持つ人に対しては熱心に説明してくれる。

「建前」というものがあって、相手を怒らせると思ったり、やってほしくない行動をとらせると思ったことは、相手の目の前で言わないようにする。しかしこれは個人的な問題であることが多い。時には「この会社は深刻な財政難に陥っている」といった問題もあるが、こういうのは通常、他の国と同じく関係者以外極秘という扱いになる。

日本人と長期滞在の外国人は建前を「読む」ことを身につけ、相手が本当は怒ったりおびえたり興奮したりしているのにそれを隠しているということが分かるようになる。また日本人の中には、外国人が相手だと建前を使うのを避け、すがすがしいほど率直になる人もいる(無礼になることはめったにないが)。



翻訳元:Quora



フリスビー投げられるような公園は都市部だとなかなかないのでは。



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