海外Q&Aサイトの「日本はしょっちゅう地震で被害を受けていて国ごと沈没する可能性があるのに、なんでサハラ砂漠を買い取って最先端の植林技術で新たな母国にしないの?」という質問から、回答をご紹介。


■質問者
質問は文字数制限があったので、ここで詳しく説明しておく。日本人としては生まれた土地を離れる気にはならないかも知れないし、それは理解できる。しかしそれは単に平均的な日本人が考えることで、エリートの日本人はそうは考えない。彼らは日本は「壺の中に生えた竹」〔?〕だと考える。これは日本の環境がいかに小さく限定的であるかを表す比喩だ。日本が中国を侵略し、東北地方を占領して満州という独立国を作った理由も、これで説明がつく。

サハラ砂漠に移住するというのはぞっとしないアイディアだと思うかも知れないが、それは過去の話だ。次の2つの問題が解決されれば、サハラ砂漠は居住可能になる。

問題1:水はどこから来るか?

イスラエルが解決策を握っている。この砂漠の小国は、干魃との戦いにかけては山ほど経験を積んでいる。彼らは最新の淡水化技術を開発しており、これは経済的にも手頃で効率も良い。以下のニュースを参照してほしい。
イスラエルはどのようにして中東で水利用のリーダーとなったか - YouTube(英語)

問題2:砂漠の砂をどう扱うべきか?

土壌に変化させる! ジョークを言っているわけではない。中国の易志坚教授(重慶交通大学)が発明した最新の植林技術により、地球上から砂漠が消え失せる可能性が高い。以下のニュースを参照。
中国の科学者、砂を土壌に変える方法を発見 - YouTube(英語)

この技術はまだ試験段階だが、必ずやゲームチェンジャーになる。日本は中国に支援を頼ってもいいし、あるいは中国のアイディアに触発されて同様の技術を自前で開発してもいいだろう。

問題3:どの国から砂漠を買うべきか?

リビア! 下の地図を見てほしい。

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巨大で、貧しくて、人口は少ない。参考データ:面積1,759,541 km^2、人口6,293,253、GDP 870.67億ドル。国土の95%は砂漠。リビア政府の統治の貧弱さからするに、この砂漠は今後数千年にわたって無駄に放置される可能性が高い。しかも、これほど少ない人口がこれほど広大な土地を有しているのは全くの無駄だ。

今日、リビアはいよいよ過酷な国内危機に直面しつつある。しかしこれは日本にとってはチャンスだ。日本はリビア政府に対し、受容可能な価格で砂漠の半分を売却するように説得することができる。これには何百億ドルかを支払ってもいいし、この新たな植民地で税率を引き上げることで定期的な経済支援を行う形にしても良い。日本の技術と資金、さらに政府の経験があれば、リビアはすぐに今の混乱状態に終止符を打ち、徐々に豊かで安定した影響力の強い国家へと発展するだろう。リビアにとって最大の利益は、気前の良い新日本国が近くにあることだ。

この計画の完遂には確かに長い時間を要するだろうが、やる価値はある。成功すれば日本人は頻発する地震、地すべり、津波の脅威から永久に解放され、日本の国家は新たな高みへ向かって繁栄するだろう。



■回答者1
今までQuoraで見た中で一番バカげた質問だな。第一に、どこの国が領土の一部を外国に「売る」というんだ? 今時そんなことは起こらない。日本がロシアとの間で、人もろくに住んでいない氷漬けの島を取り戻すために延々と(そして不毛な)努力をしているのを見れば分かる。

第二に、日本には物理的にせよ何にせよ「沈没」の危機などない。

第三に、あんなに長い歴史と大量の歴史的建築物のある国が、国を引き払って地球の裏側にある不毛の地に移住するなんてことは無理な相談だ。



■回答者2
1. 君の提案を実行するとなると、恐らく1兆ドル以上のコストがかかるだろう。君が避けようとしているコストは100億ドル以下だ。経済的に意味がない。

2. 日本人は今の居心地の良い環境から、暑すぎる埃まみれの土地に移住はしないだろう。

3. サハラを領有する国々は、他人がやって来て土地を買い占めるのを優しく見守っているなんてことはあるまい。

地震はどこでも(カリフォルニアでさえ)、絶えず続くものではない。1人の人生の中では数回起こる程度だ。



翻訳元:Quora





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