海外Q&Aサイトの「日本の裕仁天皇は、自分の軍隊が南京で何万という民間人を殺したというニュースを聞いてどう思ったの?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1
公式見解。彼は驚き、悲しんだが、軍を止める力を持たなかったのである。

真実は、恐らく何とも思わなかっただろう。中国人は劣等人種だと思われていた。ちょうど、19世紀には大半のアメリカ人がネイティブアメリカンが殺されようが何とも思わなかったり、スペイン人が南米のネイティブアメリカンが殺されても何とも思わなかったようなものだ。

人権と共感は20世紀後半になって形作られた。結構なことだ。人類の進歩を目にすることができて良かった。



■回答者2
ハーバート・P・ビックス著「昭和天皇」(※原題「ヒロヒト ― 近代日本の創造」)から引用:

「南京での強姦と略奪について、近衛内閣が知っていて情報に通じたヒロヒトが知らなかったということはありそうにない・・・」

「彼は全ての日本軍の動きを綿密に追っており、外交電信を読み、新聞を毎日読み、そうして得た情報についてしばしば側近に質問した。南京の攻略と占領を裁可した最高指揮官として、また国民の霊的指導者 ― 中国に対する「懲罰」に合法性を与えた個人として、彼は規律の崩壊への懸念を ― 公的にではないにせよ ― 表明する倫理上・憲法上の最低限の義務を負っていた。彼には一度もそうした形跡が見られない。」(強調は引用者)

上の回答にもある通り、ヒロヒトは関心を持たなかったようだ。



翻訳元:Quora



何も語られていない以上憶測の域を出ませんね。




昭和天皇(上) (講談社学術文庫)



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