海外Q&Aサイトの「日本共産党を支持する日本人がなぜこんなに多いんだ?」という質問から、回答をご紹介。


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■質問の詳細
日本共産党は世界最大の野党共産党で、選挙でも善戦している。なぜ日本人は彼らの主張に惹かれるのか?



■回答者1(アメリカ)
日本共産党は、君が冷戦期の典型的な共産党について思い浮かべるのとはまるで別物だ。彼らはソ連との連帯を放棄し、もっと社会主義的な政策を唱え、システムを内側から改革して行こうとしている。日本で共産党が特に有名になったことの一つは、政府の腐敗の監視役を務めたことだ。共産党は不正をした政治家をしばしば先陣を切って牽制したので、日本の一般大衆は好意的な目で見るようになった。

History of Japan Podcastの最新話では日本共産党の歴史について少し議論している。聞いてみることを勧める。Episode 181 – Red Star Over Tokyo, Part 6



■回答者2(カナダ)
日本共産党は、共産主義の政党というよりは社会主義の政党と目されている。社会主義と共産主義の境目は微妙だが、一般的に言うと、思想としてはどちらも富の公平な分配を目指している。この点で、社会主義はそれほど物騒な概念ではない。

日本は個人よりも集団を重視する文化と見ることができる。そこではより大きな善のための犠牲は、個人にとっての善よりも重要と見なされる。これが集団意識というもので、このため対立よりもが好まれることになる。

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■回答者3
日本人の典型的なやり方では、英語の単語は現実を述べるものではないんだ。日本のいわゆる「共産」党は他の国の共産党とはまるで別物だ。政策は全く共産主義的ではなくて、党員の多くはマルクスもエンゲルスも読んだことがないか、名前すら聞いたことがないんじゃないかと思う。



■回答者4(カナダ)
思い付くのは、多くの人が安倍政権を嫌っていて、でも他に現実的な選択肢がないということだ。自民党は基本的に第2次大戦後ずっと権力を握っていて、ライバルや野党は基本的に全て話にならない。自民党は反対されることが決してないので何でも好きなことができる、よどんだ、幾分過激な政府で、それが多くの人をうんざりさせているようだ。

これについて友人たちと話したことがあるんだけど、共産党が最高の政策を持っていて実際に最高の選択肢だろうということで大体みんな同意した。共産党が最高の選択肢に見えるというのは、この国がどんな国かをよく表している。



翻訳元:Quora



政権を取ることがありえないと分かっているから綺麗な政策を語れるんじゃないですかね。


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