海外Q&Aサイトの「中国嫌いの日本の極右ナショナリストは漢字を使うことをどう正当化しているの?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(中国)
彼らは自分たちの方がより純粋な中国人だと言い張っている:
しかし多くの中国人にとっては効き目がない。なぜなら中国は国民国家を装った文明だからだ。世界には純粋な韓国人、純粋な日本人、純粋なベトナム人はいるかも知れない。しかし純粋な中国人というものは存在しない。ベトナム人、韓国人、日本人は、自分を中国人から区別するために純粋性を強調する。日本は中国から分離する代わりに中国を占領したいと思って、自分たちが純粋な日本人だという代わりに純粋な中国人だという考えを広め始めた。
前述の通り、これは上手く行かなかった。われわれ中国人の心の中では、純粋性というのは飲用水のためのもので、人や言語、宗教や民族に関するものではない。中国は、中国から分離するために自己の純粋性を強調したりしない人々の統合体だ。従って中国人にとって純粋性は意味を持たない。われわれ中国人は漢字の独占権を主張するつもりはない。同時に、中国人以外がそれを主張するなら、われわれは無慈悲に処罰する。漢字は世界のものであり、誰でも自分のやり方で発音できるものなのだ。
これで分かってもらえたかな。
■回答者2(匿名)
彼らは漢字を使うし、使わざるを得ない。
(日本での右翼デモ。全て漢字で「打倒中華帝国主義」と書かれている。言葉だけでちょっと皮肉な感じがするね。実際、日本の文化では漢字には伝統や権威といった印象があるので、右翼は漢字を多く使う傾向がある。カナはもっとリラックスした、日常生活に近い、子供や外国人のように漢字を読めない人向けという感じのものだ。)
韓国人やベトナム人がそうしたように、日本も漢字を使うのをやめることはできる。ただその場合、現在と過去の大きな文化的断絶という不利益がある。近代日本の建国の父たちは、文書ではほぼ漢字だけを使っていた。明治以前の文書や文学に至っては漢文で書かれている。漢字は日本の歴史、文化、そして日常生活に深く根付いている。しかも漢字を習得するのは簡単なことではない。一度捨てたら再びものにするのは大変だ。
ベトナムと韓国に行ったことがあるけど、寺院、墓石、宮殿といった歴史的な建造物には今でも多くの漢字が刻まれている。名前さえ漢字だ。で地元の人たちも、外国人である僕にその言葉を英語に訳してくれって言うんだ。自国の文化遺産に刻まれた言葉の意味すら理解できないんだ。先祖が書いた言葉を読めない。
これは悲しいことだよね?
翻訳元:Quora
今の中国が嫌いだから隋や唐まで嫌いとは余りならないですね。
漢字は日本でどう生きてきたか (開拓社言語・文化選書)
■回答者1(中国)
彼らは自分たちの方がより純粋な中国人だと言い張っている:
- 日本人は漢字を発明した。
- 日本人は漢字を正しく発音する。
- 日本人は中国の伝統を受け継いでいる。例えば(a)親がどれだけひどく子を虐待しようと尊属殺人には極刑をもって罰する。(b)女性は父と夫に従い、夫の名字を名乗らねばならず、離婚後半年は再婚できない。
- 中国は何度も侵略された。中国人はもはや純粋ではない。純粋な中国人は日本へ逃れた。日本は中国を侵略して、中国を純化しなければならない。
しかし多くの中国人にとっては効き目がない。なぜなら中国は国民国家を装った文明だからだ。世界には純粋な韓国人、純粋な日本人、純粋なベトナム人はいるかも知れない。しかし純粋な中国人というものは存在しない。ベトナム人、韓国人、日本人は、自分を中国人から区別するために純粋性を強調する。日本は中国から分離する代わりに中国を占領したいと思って、自分たちが純粋な日本人だという代わりに純粋な中国人だという考えを広め始めた。
前述の通り、これは上手く行かなかった。われわれ中国人の心の中では、純粋性というのは飲用水のためのもので、人や言語、宗教や民族に関するものではない。中国は、中国から分離するために自己の純粋性を強調したりしない人々の統合体だ。従って中国人にとって純粋性は意味を持たない。われわれ中国人は漢字の独占権を主張するつもりはない。同時に、中国人以外がそれを主張するなら、われわれは無慈悲に処罰する。漢字は世界のものであり、誰でも自分のやり方で発音できるものなのだ。
これで分かってもらえたかな。
関連記事:
外国人「なぜ日本は中国や韓国の文化をコピーしたのにそれを絶対に認めないの?」
→ 回答者3が似た主張をしています。
■回答者2(匿名)
彼らは漢字を使うし、使わざるを得ない。
(日本での右翼デモ。全て漢字で「打倒中華帝国主義」と書かれている。言葉だけでちょっと皮肉な感じがするね。実際、日本の文化では漢字には伝統や権威といった印象があるので、右翼は漢字を多く使う傾向がある。カナはもっとリラックスした、日常生活に近い、子供や外国人のように漢字を読めない人向けという感じのものだ。)
韓国人やベトナム人がそうしたように、日本も漢字を使うのをやめることはできる。ただその場合、現在と過去の大きな文化的断絶という不利益がある。近代日本の建国の父たちは、文書ではほぼ漢字だけを使っていた。明治以前の文書や文学に至っては漢文で書かれている。漢字は日本の歴史、文化、そして日常生活に深く根付いている。しかも漢字を習得するのは簡単なことではない。一度捨てたら再びものにするのは大変だ。
ベトナムと韓国に行ったことがあるけど、寺院、墓石、宮殿といった歴史的な建造物には今でも多くの漢字が刻まれている。名前さえ漢字だ。で地元の人たちも、外国人である僕にその言葉を英語に訳してくれって言うんだ。自国の文化遺産に刻まれた言葉の意味すら理解できないんだ。先祖が書いた言葉を読めない。
これは悲しいことだよね?
↑コメント1
実際のところ、悲しくはないぞ。言葉は常に変化している。中国人でさえ、今では完全な繁体字ではなく主に簡体字を使っている。君が17世紀の英語を理解できるのか本気で怪しいな。つまり、事前知識なしに古い言葉を理解はできないだろ。
僕にとって、ラテン文字のベトナム語は何の問題もない。お陰でベトナム人が読むのは学ぶのは大いに簡単になっている。教育にラテン文字を使った共産党は、少なくともこの点は理にかなったことをしたと思うね。史跡に書いてあることを読みたかったら、僕はまず中国語を勉強すればいい。
↑回答者2
英語とは事情が違う。quang minhが「光明」だってことは知ってるだろ。でもなぜminhが寺院にも使われるかは分からないだろ?
↑コメント1
違うよ。ラテン文字や漢字は書き文字だ。君が言っているのは話し言葉のことで、それは言語によって違う。中国の北部と南部でさえ違っている。それにベトナム語は中国北部で使われる標準中国語より南部の中国に近い。
↑回答者2
僕が言いたいのは、普通のベトナム人は自国語の正確な意味を知らないってことだ。なぜ「光明」という名前の寺院があるのか不思議に思うんじゃないか。でもminhは、死者の世界という意味の「冥」から来ている(※ベトナム語では漢字の「明」と「冥」がどちらもminh)。これが僕の言う文化的断絶だよ。
↑コメント1
ああ、それについては同意する。中国語を勉強して初めて借用語の由来が分かった。
↑コメント2(ベトナム)
漢字なしでクオック・グー(※ラテン文字を使用してベトナム語を表記する方法)を教えるのは重大な間違いだ。回答者が言っているように、私たちを過去から、それどころか自国語からも分断してしまう。漢字とラテン語ベースの英語を比較してはいけない。ベトナム語には同音異義語が沢山あるから、区別するには単語を漢字かチュノム(※ベトナム語を表記するために漢字を応用して作られた文字)で表す必要がある。単体では意味の分からない言葉も多い。背後に物語があるんだ。例えば、lỗ mãng 鹵莽(粗雑な)という単語なら、lỗは「塩性の土壌」、mãng「伸び放題の草」だ。美しいね! さらに、中国本土で使われる漢字は簡体化されているが、簡体字か繁体字の一方を十分に習った人なら誰でも確実にもう一方も読める。しかも、中国の子供は自分をルーツに結び付けるように古典の読み方を学校で教えられているが、ベトナムでは悲しいことに漢字を書くと嫌中派から中国にへつらっているとされてしまうことが多い。
翻訳元:Quora
今の中国が嫌いだから隋や唐まで嫌いとは余りならないですね。
漢字は日本でどう生きてきたか (開拓社言語・文化選書)
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