海外Q&Aサイトの「中華料理と日本料理の違いって何?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者(中国)
中国人だけど、中国で働いている日本人の同僚たちにインタビューをしたことがある:
「中国の料理で一番嫌いなのは何?」
みんな中国の食べ物が大好きっていつも言っているから聞いてみたんだ。好きな料理は何かって聞くと、彼らは信じられないぐらい長いリストを答える。ただ問題は99.99999%の日本人が、おかしいんじゃないかってぐらい礼儀正しいってことで、同僚となると特にそうだ(つまり、彼らが何を好きかは簡単に分かるが、何が嫌いかはほとんど分からない)。そこで僕は何としてでも彼らの本当の声を聞いてみたいと思ったんだ。
20人以上の同僚に聞いて「日本人にとって最悪の中華料理」ランキングを作った。No.1は完全に衝撃だった。
淡水魚の蒸し魚
中国には魚の調理法が沢山あるが、蒸し魚は一般に最も本格的な調理法と見なされている。わけぎと生姜の薄切り、薄口醤油を入れて短時間蒸すだけで、くどくどした調理はせずに魚本来の味を可能な限り活かすものだからだ。それはまた、完全に新鮮な魚でなければこの料理は作れないという意味でもある。内陸部では朝市やスーパーの生け簀で生きた状態で買えるのは淡水魚だけだから、蒸し魚も淡水魚で作るのが普通だ。高級レストランの豪華で高価な料理でもある。気前の良い主人役はVIPゲストのためにこれを注文することを好む。
ところが僕の同僚たちは、礼儀として頑張って美味しがっているふりはするものの、これが嫌いだというんだ。
理由は?
アヒルの舌といった多くの「奇妙な食べ物」もランクインした。どうやら僕の同僚たちは、アヒルとのフレンチキスは余りお気に召さないらしい。
カエル。
ヘビ。
彼らは味を嫌っているわけではない。自国の文化では「食用に適さない」と見なされているものを食べていることが分かるのが嫌なのだ。
食文化の違いにより「嫌い」になるだけでなく、「好き」になることもある。
僕の日本人の同僚たちが合意しているのは:
牛肉は日本が最高。豚肉は中国が最高。
彼らは日本とは異なった、創造的で多様な中国の豚料理が大好きだ。
豚肉の蒸し煮のブラウンソースがけ(※東坡肉)は、彼らの「必ず注文する一品」だ。
たまに「辛党」の同僚が、辛い辛い湖南料理を食べようと言い出すことがある。最初に空になる皿はいつもこれだ ― 豚肉の唐辛子炒め湘西風(※湘西小炒肉)。
また彼らのお気に入りの点心は、この汁のあふれる豚肉饅頭(※小籠包)だ。
蒸すとか、強火で素早く炒めるといった「典型的な中華式」調理法の料理も大好きだ。
食べ物の好みの違いは知っておくと良いことがある。僕が日本から来た顧客向けに中華料理での接待をアレンジする時は、「生きた酔っ払いエビ」(※酔蝦)のような厄介で恐ろしい料理は避けておくだろう。
殻をむいた輝くぷりぷりの「水晶エビ」の方が好きになってもらえそうだ。
臭豆腐は注文しない。中華料理初心者だと、隣のトイレで何事か発生したと思っちゃうだろうからね。
でも、日本のとは違った調理法/材料/味で、初めてだろうけどそれほど「ショッキング」でない料理は勧める。
例えば、皮蛋(熟成させた卵)のかけらと中華ソーセージ(※腊肠)の入った娃々菜の出汁蒸し煮。マイルドだけど独特の味だ。
文化の違いがあるからこそ面白いんだ。
^^
翻訳元:Quora
骨を吐き出すのはちょっと抵抗ありますね。

プロ式 中華料理の作り方 (エイムック 3999)
■回答者(中国)
中国人だけど、中国で働いている日本人の同僚たちにインタビューをしたことがある:
「中国の料理で一番嫌いなのは何?」
みんな中国の食べ物が大好きっていつも言っているから聞いてみたんだ。好きな料理は何かって聞くと、彼らは信じられないぐらい長いリストを答える。ただ問題は99.99999%の日本人が、おかしいんじゃないかってぐらい礼儀正しいってことで、同僚となると特にそうだ(つまり、彼らが何を好きかは簡単に分かるが、何が嫌いかはほとんど分からない)。そこで僕は何としてでも彼らの本当の声を聞いてみたいと思ったんだ。
20人以上の同僚に聞いて「日本人にとって最悪の中華料理」ランキングを作った。No.1は完全に衝撃だった。
淡水魚の蒸し魚
中国には魚の調理法が沢山あるが、蒸し魚は一般に最も本格的な調理法と見なされている。わけぎと生姜の薄切り、薄口醤油を入れて短時間蒸すだけで、くどくどした調理はせずに魚本来の味を可能な限り活かすものだからだ。それはまた、完全に新鮮な魚でなければこの料理は作れないという意味でもある。内陸部では朝市やスーパーの生け簀で生きた状態で買えるのは淡水魚だけだから、蒸し魚も淡水魚で作るのが普通だ。高級レストランの豪華で高価な料理でもある。気前の良い主人役はVIPゲストのためにこれを注文することを好む。
ところが僕の同僚たちは、礼儀として頑張って美味しがっているふりはするものの、これが嫌いだというんだ。
理由は?
- 「淡水魚」の生臭い味。日本人の多くは主に海魚を食べているので、舌が淡水魚の味に慣れておらず、そのため「生臭い」と感じる。(同じように、僕の中国内陸部の親戚は滅多に海産物に触れないので海魚を「生臭い」と感じる)。日本人の同僚の中には、鯉は食用に適さないと考えていて、中国では鯉が一般的な料理だと知って驚く人もいる。
- 骨が多すぎる。「何かを口に入れてからその一部を吐き出す」というのは、日本のテーブルマナーではご法度と考えられている。そのため日本では多くの料理が骨のない状態で供される。骨が避けられない場合、彼らは口に入れる前に鋭い箸の先端で丁寧に骨を取り除くことが多い。中国にはこうしたテーブルマナーはない。中国の典型的なレストランでは、1人1人の前に小皿が置かれていて、骨や殻、果物の種等を自由にその中に吐き出す。給仕はそれを頻繁に綺麗な皿と取り替える。淡水魚の蒸し魚には、大抵、箸では取り除けないほど沢山の骨がある。これは「口を使って食べ物を勝ち取る」ように作られた典型的な中華料理で、別の食文化で育った同僚たちにはこれが「クッソいまいましい」ものになるようだ。
- 「食べられてしまう魚と目を合わせるのは耐えられない」。分かった分かった。
スポンサーリンク
アヒルの舌といった多くの「奇妙な食べ物」もランクインした。どうやら僕の同僚たちは、アヒルとのフレンチキスは余りお気に召さないらしい。
カエル。
ヘビ。
彼らは味を嫌っているわけではない。自国の文化では「食用に適さない」と見なされているものを食べていることが分かるのが嫌なのだ。
食文化の違いにより「嫌い」になるだけでなく、「好き」になることもある。
僕の日本人の同僚たちが合意しているのは:
牛肉は日本が最高。豚肉は中国が最高。
彼らは日本とは異なった、創造的で多様な中国の豚料理が大好きだ。
豚肉の蒸し煮のブラウンソースがけ(※東坡肉)は、彼らの「必ず注文する一品」だ。
たまに「辛党」の同僚が、辛い辛い湖南料理を食べようと言い出すことがある。最初に空になる皿はいつもこれだ ― 豚肉の唐辛子炒め湘西風(※湘西小炒肉)。
また彼らのお気に入りの点心は、この汁のあふれる豚肉饅頭(※小籠包)だ。
蒸すとか、強火で素早く炒めるといった「典型的な中華式」調理法の料理も大好きだ。
食べ物の好みの違いは知っておくと良いことがある。僕が日本から来た顧客向けに中華料理での接待をアレンジする時は、「生きた酔っ払いエビ」(※酔蝦)のような厄介で恐ろしい料理は避けておくだろう。
殻をむいた輝くぷりぷりの「水晶エビ」の方が好きになってもらえそうだ。
臭豆腐は注文しない。中華料理初心者だと、隣のトイレで何事か発生したと思っちゃうだろうからね。
でも、日本のとは違った調理法/材料/味で、初めてだろうけどそれほど「ショッキング」でない料理は勧める。
例えば、皮蛋(熟成させた卵)のかけらと中華ソーセージ(※腊肠)の入った娃々菜の出汁蒸し煮。マイルドだけど独特の味だ。
文化の違いがあるからこそ面白いんだ。
^^
翻訳元:Quora
骨を吐き出すのはちょっと抵抗ありますね。

プロ式 中華料理の作り方 (エイムック 3999)
スポンサーリンク
鯉もコイコクやアライといった料理がありますけどね。