海外Q&Aサイトの「なぜ日本人はエレクトロニクスが得意なの?」という質問から、回答をご紹介。


■回答者(ニュージーランド)
韓国の李御寧は『「縮み」志向の日本人』の中で、日本人がエレクトロニクスというチャンスを活用して独特の地位を築いた理由について、非常に説得力のある主張をしている。

第一に、日本人は何世紀にも渡り、ものを小さくしてスペースを有効活用することを続けてきた。

中国からこんなのを取り入れると:

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小さく作り変える:

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扇子は日本にとって初めての主要輸出品になり、それに続くパターンを用意した。海外から何かを取り入れる、改善する、そして元来た国に輸出する。

「日本語では職人技のことを細工と言うが、これは直訳すると『繊細な技量』である。言い換えると、ものを作ることはものを小さくし繊細に仕上げることなのだ」(『「縮み」志向の日本人』)。製造業に対するこの態度は、もう1つ別の言葉「軽薄短小化」で完全になる。

自然さえもこの扱いを免れない:

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あるいは俳句、地球上で恐らく最も凝縮された詩型。

神々も棚に収まるように縮こめられる。

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というわけで、小型化が鍵となるエレクトロニクスについて、日本人はすでに何世紀も訓練を積んでいた。トランジスタは製造業の成功への切符となった。



翻訳元:Quora



繊細→美しいというのは、日本人の美意識としてあるみたいですね。



「縮み」志向の日本人 (講談社学術文庫)



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