海外Q&Aサイトの「なぜ日本はドイツみたいに第2次大戦での侵略行為を認めないの?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者(中国)
まず第一に、他の回答がどれも日本は侵略行為を認めたと言っているので、日本の「謝罪」について明らかにしておきましょう。確かにちょっとGoogleで検索してみると、日本の要人の「謝罪」について、この「日本による謝罪表明の一覧 - Wikipedia」(英語)が出てくる。「ワオ! こんなに! 彼らは何度も何度も何度も謝罪したんだ!」って思うでしょうね。
でも実際にこれを読んで考えてみた人はほとんどいない。ざっと目を通して忘れてしまうのよね。では謝罪の1つを読んでみましょう:
「私は、大統領閣下をお迎えしたこの機会に、過去の一時期,朝鮮半島の方々が我が国の行為により耐え難い苦しみと悲しみを体験されたことについて謙虚に反省し、率直にお詫びの気持を申し述べたいと存じます。」
― 1990年5月25日:海部俊樹首相、盧泰愚大統領との会見にて。
この謝罪をじっくり、じっくり読んでみましょう。彼は日本の行為による苦しみと悲しみについて語っている。同じような謝罪は、うっかりミスとか、善意でやったのに悪い結果になった行為といった状況でも使われるでしょうね。でも「われわれはあなた方を侵略し、何百万という人々を殺し女性たちを性奴隷にした、これについてわれわれは謝罪する」とは言っていない。それだったら謝罪して罪を認めたことになる。日本がずっと言い続けているのは「われわれは、自分の行為の結果について済まなく思っている」。これは「罪を認める」ことなく「後悔」を表現する、非常に慎重に言葉を選んだ発言よ。
これはどう?:
「『侵略』という批判もあることは認識する必要がある」
― 1982年(昭和57年)8月24日:鈴木善幸首相。
「批判もあることは認識する必要がある」は、何かを認めているようには思えない。彼は単に、どこかの人々が「占領」や「侵略」と叫んでいるのを認識した、というだけよ。言ってみれば「俺達が悪いと言う奴がいることは知っている」、以上終了、みたいなもの。批判や非難に気づくことは、罪を認めることからは10000マイル離れている。
中にはもっと誠実な謝罪もあるけど、彼らは戦争犯罪を1歩認める度に5歩戻って軍国主義に勝負を賭け、戦犯を追悼しに行く。
だから、回答はノー。日本はドイツみたいに謝罪したことはないし、それに近いこともしていない。
さて回答は済んだので、今度は日本が「なぜ」ドイツみたいに謝罪しないのかについて推測してみる。私は日本人じゃないし、日本文化の専門家とも言えない。だからこれはあくまで個人的な推測に過ぎない。
ドイツ人は非常に明確に謝罪を表明し、歴史が繰り返すことのないよう自分たちに出来るあらゆる事をしたけど、日本人はドイツ人と違ってそんな事は何一つしていない。ドイツ人にとっては、第2次大戦で歴史の間違った側に付いて戦った、道徳的に間違っていた、だから負けた。日本人にとっては、アメリカの方が強かったから負けた。戦争中に間違ったことは何一つしていない。中国と朝鮮は弱くて、征服されて当然で、中国人と朝鮮人は日本人より弱い人間未満の存在で、家畜のように奴隷化され殺されても当然だった。そして日本は、より進んだテクノロジーとより強い火力をもったより強い敵に打ち負かされた。正々堂々と戦い、名誉ある敗北を喫した。何も恥じることはない。そして間違ったことは何一つしていないのだから、中国人や朝鮮人やその他のアジア人は基本的に当然のことをされたまでで、謝罪の意味が分からない。せいぜい、自分の行為が苦しみを生み出したことは認めてやろう。
これは、真に強い者は道徳を遵守する必要がないという、日本人が常に信奉してきた超人思想よ。彼らは力がある限り何でもすることが出来る。だから、もし機会が与えられれば日本はきっとまたやると私たちが考えるのはごく自然なことね。(彼らはアベを軍国主義の先頭にして、その小国を再び軍国化することにすごく熱心なようだ)。
ドイツと日本の間には、文化的・イデオロギー的に根深い違いがある。この点で、私たちが日本人から「ワルシャワでの跪き」を得ることは決してないと思う。でもまあ、彼らが戦犯を神社から追い出してさえくれれば私としては満足よ。
翻訳元:Quora
推測する前にせめて日本人の言い分を聞いてほしい感じがします。
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外国人「慰安婦に公式に謝罪して補償することが、日本政府にとってはなぜそんなに難しいのか?」
外国人「南京大虐殺を覚えている日本人はどれくらいいるの?」

謝罪大国ニッポン (星海社新書)
■回答者(中国)
まず第一に、他の回答がどれも日本は侵略行為を認めたと言っているので、日本の「謝罪」について明らかにしておきましょう。確かにちょっとGoogleで検索してみると、日本の要人の「謝罪」について、この「日本による謝罪表明の一覧 - Wikipedia」(英語)が出てくる。「ワオ! こんなに! 彼らは何度も何度も何度も謝罪したんだ!」って思うでしょうね。
でも実際にこれを読んで考えてみた人はほとんどいない。ざっと目を通して忘れてしまうのよね。では謝罪の1つを読んでみましょう:
「私は、大統領閣下をお迎えしたこの機会に、過去の一時期,朝鮮半島の方々が我が国の行為により耐え難い苦しみと悲しみを体験されたことについて謙虚に反省し、率直にお詫びの気持を申し述べたいと存じます。」
― 1990年5月25日:海部俊樹首相、盧泰愚大統領との会見にて。
この謝罪をじっくり、じっくり読んでみましょう。彼は日本の行為による苦しみと悲しみについて語っている。同じような謝罪は、うっかりミスとか、善意でやったのに悪い結果になった行為といった状況でも使われるでしょうね。でも「われわれはあなた方を侵略し、何百万という人々を殺し女性たちを性奴隷にした、これについてわれわれは謝罪する」とは言っていない。それだったら謝罪して罪を認めたことになる。日本がずっと言い続けているのは「われわれは、自分の行為の結果について済まなく思っている」。これは「罪を認める」ことなく「後悔」を表現する、非常に慎重に言葉を選んだ発言よ。
これはどう?:
「『侵略』という批判もあることは認識する必要がある」
― 1982年(昭和57年)8月24日:鈴木善幸首相。
「批判もあることは認識する必要がある」は、何かを認めているようには思えない。彼は単に、どこかの人々が「占領」や「侵略」と叫んでいるのを認識した、というだけよ。言ってみれば「俺達が悪いと言う奴がいることは知っている」、以上終了、みたいなもの。批判や非難に気づくことは、罪を認めることからは10000マイル離れている。
中にはもっと誠実な謝罪もあるけど、彼らは戦争犯罪を1歩認める度に5歩戻って軍国主義に勝負を賭け、戦犯を追悼しに行く。
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だから、回答はノー。日本はドイツみたいに謝罪したことはないし、それに近いこともしていない。
さて回答は済んだので、今度は日本が「なぜ」ドイツみたいに謝罪しないのかについて推測してみる。私は日本人じゃないし、日本文化の専門家とも言えない。だからこれはあくまで個人的な推測に過ぎない。
ドイツ人は非常に明確に謝罪を表明し、歴史が繰り返すことのないよう自分たちに出来るあらゆる事をしたけど、日本人はドイツ人と違ってそんな事は何一つしていない。ドイツ人にとっては、第2次大戦で歴史の間違った側に付いて戦った、道徳的に間違っていた、だから負けた。日本人にとっては、アメリカの方が強かったから負けた。戦争中に間違ったことは何一つしていない。中国と朝鮮は弱くて、征服されて当然で、中国人と朝鮮人は日本人より弱い人間未満の存在で、家畜のように奴隷化され殺されても当然だった。そして日本は、より進んだテクノロジーとより強い火力をもったより強い敵に打ち負かされた。正々堂々と戦い、名誉ある敗北を喫した。何も恥じることはない。そして間違ったことは何一つしていないのだから、中国人や朝鮮人やその他のアジア人は基本的に当然のことをされたまでで、謝罪の意味が分からない。せいぜい、自分の行為が苦しみを生み出したことは認めてやろう。
これは、真に強い者は道徳を遵守する必要がないという、日本人が常に信奉してきた超人思想よ。彼らは力がある限り何でもすることが出来る。だから、もし機会が与えられれば日本はきっとまたやると私たちが考えるのはごく自然なことね。(彼らはアベを軍国主義の先頭にして、その小国を再び軍国化することにすごく熱心なようだ)。
ドイツと日本の間には、文化的・イデオロギー的に根深い違いがある。この点で、私たちが日本人から「ワルシャワでの跪き」を得ることは決してないと思う。でもまあ、彼らが戦犯を神社から追い出してさえくれれば私としては満足よ。
参考:
「ワルシャワでの跪き(ワルシャワでのひざまづき)は、1970年12月7日、ポーランド人民共和国の首都ワルシャワを訪れたドイツ連邦共和国首相のヴィリー・ブラントが、1943年に起きたワルシャワ・ゲットー蜂起を記念するゲットー英雄記念碑(英語: Monument to the Ghetto Heroes)の前で両膝をついて跪き、両手を組んで黙祷した出来事である[1][2]。」
ワルシャワでの跪き - Wikipedia
翻訳元:Quora
推測する前にせめて日本人の言い分を聞いてほしい感じがします。
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